【日本語教師】作文評価 | やりたいこといっぱい!

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読書、経営学、日本語教育学、お掃除風水、スピリチュアル系などなどに興味を持つ、2児の母が思いついたことをつづります。

学生から昔、アンケートで指摘されたことがある。

 

「作文を書けと言うが、結局何が正解かわからない。見本見せろ」

 

こんな直接的な表現ではなかったけれど、言いたいことはこんな感じ。

 

当時、作文指導に力を入れ始めていて、ここで頭をガーンと殴られた感じだった。

そりゃそうだ。学生からしたら何がいいものかわからない。

こちらが求めているものがどんなんか見せる必要はある。

 

 

それ以来、学生が書いてきた作文で、うまい!っていうのは、多少文法を直したものを、クラス全員に見せている。

なんだか当たり前のことだけど、日本語教師って個人プレーだから、教師本人が気づかないとテコ入れできない。

 

 

そんなこんなで、今回も作文添削をヒイヒイ言いながらやりました。

そのフィードバックの授業では、学生にいい例を見せ、

こんなんほしいと伝え、一人一人にコメントを入れた評価シートを渡し、

文法うんぬん以前に内容考えろ!と、突き返してきました。

 

 

予想の反応としては、「こんなん無理~っ」で士気が下がる・・・と思っていたのに、

 

黙々と作業を進める学生たち。

あれ?ため息もあくびも私語もないぞ??

 

そして授業後には、原稿用紙をもう一枚要求して、帰っていきました・・・

 

あー、こんなんほしかったのかな~

今まで、こんなフィードバックなかったんやな~

日本語の間違いだけ指摘されてきたんか・・・

 

と、学生たちに同情すらしてしまった・・・

 

学生たちの日本語を伸ばす方法の一つとして、これは使えるかもしれないなと思った授業でした。