自分の一番汚い部分を直視するのは、
自分の本当の欲望を言葉にするのは。
「ばるぼら」を観た。
所謂「黒手塚」か「裏手塚」作品とでもいうのか?
「奇子」(あやこ)等その他の作品のように、
「えっ?手塚治虫作品なの?」だ。
ばるぼらは人によって捉え方は様々だろうな、と思った。
彼女は欲望そのものなのだろうか?
吹き溜まりのゴミ溜めのように皆見てみないふりをしている。
自分の薄汚い部分は直視したくないのだろう。
欲望を追いかけ、命までをも差し出す。
のめり込み、破綻する男。
果たして自分の欲望が服を着て私の前に現れたら、
私はどうするだろう。
余談だが、監督は息子、手塚眞。
撮影監督にクリストファー・ドイルを。
特に女性の撮影が美しいとされる監督だ。
昔、何かの番組内の枠で「お茶の子博士の・・・・」
だったろうか?10分くらいの作品を楽しみにしていた記憶がある。
その監督が本作を手掛けた。