FX取引の実践的コツ、第二弾は通貨ペア選びのコツです。
利用するFX業者によって取引できる通貨ペアは違いますが、多いところでは数十もの通貨ペアがある中で、自分が取引する通貨ペアを選ぶのは、なかなか大変なものです。
儲かりそうな通貨ペアを選んで取引すればいいのですが、慣れないうちは、いろいろな通貨ペアにまで目を配るのも大変ですし、数多くの通貨ペアでチャートポイントなどを調べるだけの時間的余裕もなかなかありません。
効率的に通貨ペアを選択するコツをみていきましょう。
ドル/円中心にする2つの理由
いくつぐらいの通貨ペアの動きを確認し、取引をするのかは取引参加者の自由ですが、何はともあれドル/円の動きはきちんと確認しておきましょう。
理由は二つあります。
一つ目の理由は、ドルが外国為替市場の中心であるからです。
国際決済銀行(BIS)の調査による外国為替市場における通貨ごとの取引シェアを見ると、ドルは84.9%と圧倒的なシェアを誇ります。シェア2位のユーロが39.1%ですから、倍以上の差が付いています(ちなみに、一回の取引でドルと円という具合に2通貨必要ですので、シェア合計は200%となります)。シェア3位は円ですが、19.0%とユーロから更に半分になってしまいます。
これぐらい圧倒的なシェアがありますと、経済指標を見る場合は米国の指標が中心、要人発言もバーナンキ議長など米国の要人を重視など、米国の材料が市場を動かすようになります。そのため、ドルの動きをまずきちんと確認するということが大事になります。
2つ目の理由は、日本の状況は、日本にいる私たちが一番よくわかるからです。
ドルが市場の中心として、ドル/円ではなくて、ユーロ/ドルやポンドドルなどを中心に見ても問題がないはずです。実際に通貨ペアごとの取引シェアを見ると、海外市場で取引の中心となるユーロドルが全体の28%で1位。2位であるドル/円は、14%とユーロ/ドルの半分しかありません。ただ、日本で取引するにあたって、日本経済の状況を肌で感じ、豊富な日本語の情報にあたることが出来るということは重要です。海外のヘッジファンドなどよりも、日本の個人投資家の方が、こと円の情報に関しては優位に立っている部分があるかもしれません。
投資スタイルとの相性を考えよ
ドル円以外にはどの通貨を見ていけばいいのでしょうか。
この選択のためには、自分の投資スタイルを分析し、通貨ペアごとの特徴を活かすことを考えましょう。
例えば、中長期的に金利差による投資を狙いたいといった場合、日本との金利差があまりないドルやユーロなどではなく、金利差がある豪ドルや新興国通貨を選択します。その中で、長期にポジションを持ち続けるために、相場変動がなるべく穏やかな通貨を選んでいきます。流動性が低いと、なにかあったときの相場変動が荒っぽくなりがちですから、高金利でかつ流動性の高い通貨と言うことで、豪ドル/円やNZドル/円などが取引の中心となってくるでしょう。
その他具体的には、短期間で何度も取引したいという参加者なら、値動きが激しいポンド円を中心に。比較的短期間の中でも相場の流れをつかみたいという参加者なら、取引量が多く、動きに紛れの少ないユーロドルを中心にするといった具合に、投資スタイルと通貨ペアの特性をうまくマッチさせて、候補を絞り込んでいきます。
5つの通貨ペア、常時チェック
7月20日付「ファンダメンタル分析、市場の目線を意識」で、「市場には、その時々に注目されるトピックがあります」と書きました。通貨ペアを選ぶ際には、そうしたトピックになるべく素直に従いましょう。
今年前半はギリシャなどユーロ圏の財政赤字国に対する懸念が市場の注目材料でした。こうしたときに例えばユーロと一件関係のない豪ドル/円の値動きが影響を受けないかというと、市場全体のリスク懸念の高まりで円高になったり、資源価格が影響を受けて豪ドルが動いたりと、それなりに影響してきます。ただ、そうした影響を読むことは材料に直接関係がある通貨の反応を読む以上に難しく、なかなか勝率は上がってきません。こうしたときはユーロに素直に目を向けたほうが良いでしょう。
といっても、普段まるで見ていない通貨ペアをいきなり見てもなかなかうまくいきませんから、上で述べた通貨ペアの特性を意識しながら、普段から5つぐらいの通貨ペアの動きを見る癖をつけましょう。その中で、注目材料をにらんで実際に取引する通貨ペアを1~3つほど選んでいきます。
普段の情報収集、実際の取引にあたっての絞り込み、この辺りがうまくいくと、かなり勝率が上がってきます。
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