これまでFXの魅力とリスクについてみていきました。今回からは、ではFXでどのように儲けていくのかという点にスポットを当ててみましょう。
為替差益とスワップポイント
FXで収益を上げる方法は、二つあります。
一つは、日々の値動きの中で安いところで買って高いところで売り、値動きの差益を狙う方法。例えば、一ドル90円でドルを買って、91円のときに売れば、差し引きで1円儲かります。皆さんもご存知のようにFXの場合、少ない自己資金でも、1万ドルといった単位での取引が可能になりますので、大きな収益が期待できます。その一方、大きく損も出やすい投資方法ということも、繰り返しになりますが、忘れないでください。
もう一つが、高金利の通貨を買って低金利の通貨を売り、そのポジションを維持して、金利差の調整分であるスワップポイントを日々獲得する方法です。それぞれ、ふさわしい通貨ペアや投資期間など、投資の際のポイントが違いますので、まずは、比較的分かり易いスワップポイントから、ポイントを見て行きましょう。
スワップポイント獲得のポイント
日本はここ10年近く、超低金利が続いています。そのため、日本の投資家は、国内の金融商品に投資するより、FXに限らず外貨関連の投資に目が向いてしまうのです。ちょっと調べればわかりますが、日本円にはない高い金利の外貨はたくさんあります。
FXの場合、自己資金で外貨を買うのではなく、預け入れた資金は証拠金という形で担保として利用し、片方の通貨を買ってもう一方の通貨を売るという形で投資を行いますので、金利分をそのまま受け取れるというわけではありません。しかし、売りの通貨に円を選択した場合、円の金利はほぼゼロに近いので、外貨の高金利の恩恵をほぼ享受することが出来ます。
ただ、ここで注意したいのが、値動きの変化によるリスクに比べて、金利差による収益は比較的少ないということ。先進国の中では高金利を誇る豪ドルでも、政策金利は4.5%(2010年6月現在)。日本の0.1%からみると夢のような水準ですが、年間での金利差は4.4%しかありません。為替相場は激しいときはこれぐらい一日で動いてしまいます。2008年のリーマンショックのときなどは、豪ドル円は7月の104円台からわずか3か月で54円台まで約50円の豪ドル安円高になりました。
こうなると金利差分など一気に吹き飛んでしまいます。なるべく中長期的にトレンドが中立もしくは外貨高をむいているときに取引を行うことが大事です。とはいえ、ある程度長期にポジションを保有しないと、スワップポイントの積みあがりも無いため、取引期間中にそれなりに評価損が膨らむ局面が出てくるのは致し方ないところ。そのため、預け入れ金額と実際に取引する金額の比率であるレバレッジを抑えて、ある程度外貨安円高の局面が来ても自動ロスカットに引っかからないように取引を行うことが肝要です。また、ポンドなど値動きの激しい通貨ペアを避けて、比較的動きの穏やかな通貨のほうが、スワップポイント獲得には向いています。
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