ロイター通信によれば、中国政府による金融引き締め策は、実体経済には限定的な影響にとどまるとのことです。
(「焦点:中国短期市場の流動性逼迫、当面は実体経済への影響限定的か」)
中国の金融当局が市場への人民元(中国元)の資金供給を絞り込み、企業や銀行は資金調達が難しくなったといえます。
しかし、中国の銀行関係者は、短期金融市場の混乱が企業への資金供給に深刻な支障をきたすことはないと主張しています。
中国メディアが伝えたように、中国の一部の銀行ではこの数日間融資をストップさせましたが、それは過去数週間に急増した新規融資と預金量とを調整するための措置だとしています。
ロイター通信の記事が述べるように、「このように貸し出し資金の流れと短期市場の資金調達環境に関係がないことこそ、当局が流動性の逼迫が生じるのを容認する理由」でしょう。
このように、金融市場の混乱が実体経済にあまり影響を与えないという認識が共有されるのならば、人民元(中国元)の下落圧力は弱まるかもしれません。
ここでチャートを見てみると、今日のオフショア人民元(中国元・CNH)は午後3時時点では前日より上昇しています。
昨日の記事で述べた狭いレンジを上抜けるほどの動きではありませんが、中国金融市場の実体経済への影響について楽観的な見方が優勢になれば、上昇が予想されます。

金利スワップはレートの上下に関係なく毎日スワップポイントが付きますが、為替差損のことも考えると、人民元(中国元・CNH)価格の変動とそれに影響を与える中国経済の動向には注意したいですね。