中国元(人民元)に3種類あるのはご存知でしょうか。
金利スワップを含めたFXでは、そのうち香港市場を中心に取引される「CNH」という種類の中国元(人民元)を主にトレードします。
中国元(人民元)は、もともと中国政府が為替レートを管理する管理通貨制度のもとにありました。
そのため、レートは一定価格(1ドル=約8.28元)に固定され自由に取引することはできませんでした。
しかし、中国元が不当に安いというアメリカを筆頭とする諸外国の圧力があり、2005年に中国元は一定幅でレートが変動する制度に変わりました。
(レートの中心価格と変動幅は政府がコントロールしますが)
そして、上海市場を中心に国内取引向けに設定されたのが「CNY」と言われる種類の中国元(人民元)です。
毎日レート(中心価格と変動幅)が公表されて取引がされています。
海外旅行などで提示される普通の中国元のレートはこのCNYが用いられます。
CNYはくりっく365を利用すればFXで取引できますが、金利スワップの場合はスワップポイントが売り買い両方でマイナスになるなど、有利なトレードには向きません。
もうひとつは、CNYのデリバティブ(金融派生商品)にあたるNDF(ノンデリバラブルフォワード)です。
簡単に言えば中国元の先物商品ですが、おもに銀行など機関投資家が売買し、われわれ一般人が取引するのは難しい面があります。
(NDFを取り扱うFX証券会社もあるにはありますが)
そして、さらに中国元(人民元)の取引を自由に行うべく2009年に設定されたのが、「オフショア人民元」といわれる「CNH」です。
このCNHは、さっき述べたように、香港市場を中心に売買され、外国の投資家が自由にトレードできるものです。
一国二制度のもと、香港で中国本土よりも自由な通貨の取引を実現しているわけです。
CNHの取引量は年々増大し、香港における中国元(人民元)の銀行口座の残高も増え続けています。
このように取引量が増えることによって中国元(人民元)の流動性が高まり、安定したレート変動や約定価格のズレが減るなど、CNHはFX投資家にとって扱いやすい通貨となりました。
金利スワップについても、おおむね8~15円のプラスのスワップポイントが付くので、安定した利益を期待することができます。
SBI証券・サイバーエージェントFX・セントラル短資など、CNHを取り扱う証券会社も増えており、FXをこれから始める人にもCNH(特にCNHの金利スワップ)は選択肢のひとつとしておすすめできます。
手数料も無料ですので、くりっく365のように手数料がせっかくの利益を目減りさせることもありません。
この香港市場のCNHと上海市場のCNYとは密接に関係していて、現在ではほぼ正確に価格が連動しています。
(銀行など機関投資家によって、両者の間で価格差をなくすような裁定が働くためです)
ですので、FXで中国元(人民元)をトレードする場合には、CNHはもちろんですが、CNYに関するニュースにも気をつけるといいでしょうね。
