頭蓋底腫瘍・脊索腫との生活 -16ページ目

頭蓋底腫瘍・脊索腫との生活

頭蓋底腫瘍・脊索腫との闘病生活を書いていこうかと思います。

朝の9時過ぎに病棟に戻った。


あ~長かった…


頭痛がものすごい。今まで生きてきて一番酷いぐらい。
まだ体がムズムズする。


病室のベッドに寝かされると、頭の角度が20度くらいに上げられる。


初めて気付いたんだけど首にはコルセットみたいなものが巻かれていた。
そして頭と肩に砂袋みたいな重りをいくつか乗せられた。


お尻の骨を首に移植した為、固定する意味らしい。
首の角度も若干左側に傾くように決められた。


少しでも動くと看護師さんに直される。


背中にドレーンも入ってるし全く身動きがとれない。


そして腰が痛い。


その日は辛すぎて何回もナースコール押してしまった。


次の日になっても頭痛は治まらないし、体がムズムズする感じも全くとれなくて爪でひっかいてなんとか楽になりたいと必死だった。


3日4日はもう廃人のように感情をなくしてた。
こんな辛いと思わなかった。
夏で窓際だから日差しがすごくて汗だらだら。これも結構つらい。


5日目くらいにやっと開き直ってきて、看護師さんとも普通に話せた。
なんか気持ちいいくらい開き直れて楽になった。
でも相変わらず頭痛と熱は凄まじくて夜は眠れない。


普通なら1週間くらいで背中の管が取れるらしいのだけど、なかなか髄液が止まらないらしく、10日以上もベッド上でじっとしてた。

体のきつさは結構治まってきたものの暇すぎだった。


多分12日目あたりでやっと背中の管が抜けた。


解放された!

そして入院。


当時は腫瘍が大きくて、喉を圧迫していた為寝てる時のいびきが凄まじかった。


無呼吸症候群みたいにすごくて友達にうるさいとかあんた病院行った方がいいよ!なんて言われていた。申し訳ない。


まさか腫瘍のせいだとは。


もう少しで窒息死しちゃうよ、ぐらいだったらしい。


手術前は同部屋の皆さんに申し訳なかったな…。


そしていよいよ手術。
ドキドキしながら手術室へ。


点滴を刺されてそこから麻酔を。
あっという間に意識がなくなる。



終わってから目が覚める。
その時はまだぼんやりとしてて、口の中に挿管された状態だった。
目の前に先生がいっぱいいて、あれ~終わったのかな~なんだろ~ってぼけ~と眺めてた。

目の前の先生たちは神妙な顔で見てる。


それからいきなり口に挿管されてたものを一気に引き抜かれた。
苦しくて「おえ~っ」って何回もえづいた。

そしたら先生が「よし、いい反応だ!」なんて満足気だった。
ちっともよくないわ。


今思うとあれは神経がちゃんと生きてるか確認できたからいい反応ってことだったのかも。


ICUに運ばれて、しばらくしたら主治医が。


「もうくたくただよ。1日かかったよ。」


そんなに!?


腫瘍が硬くて時間がかかったらしい。
それからお尻の骨取って首に移植して器具で固定して…。


しんどいながらもお礼を言って、ずっと苦しんでいた。


なぜか唾液がすごい量出て飲み込めないからティッシュに出したんだけど、すぐ唾液が溜まってしんどかった。


朝の6時ぐらい?にICUに運ばれたから、普通なら朝9時ぐらいに一般病棟に行けるのに、でかい手術だったから次の日の9時までいることに。


頭痛も熱もすごいし唾液もすごいし足のマッサージ器みたいなのもイライラするし。


全身ムズムズする感じで自分の腕を爪でひっかいたりなんとかムズムズを抑えたくて必死だった。


何回もナースコール押してた。
看護師さんが優しく対応してくれたんだけど、あまりにもしんどくて子供みたいに甘えてしまった。
思い出すと恥ずかしい…。


なんだかんだでICUの長い1日を終える。
やっと病室に戻れる。
中野の病院にて、ついにK先生とご対面。


脊索腫は珍しい腫瘍で、ここの病院でも年に1人来るかどうか。

あと、この病院を紹介してくれたおじいさん先生も有名な先生らしく、

「あの先生ね、有名な方なんですよ。だからこちらとしても期待に応えたい」
みたいな事を言われた。


あの人有名なんだ。有名な先生に有名な先生紹介されるなんて、すごいな…。
それだけ難しいのかな…。
となんとなく考えていた。


そして何回か色んな検査を受けた。

この頃には飲み込むときに必ずといっていいほどむせる。
仕事もできないほど頭痛で寝込むことがあった。


今明らかに出てるのは飲み込みの障害のみ。
腫瘍の周りには色んな神経があって、手術の時に神経を傷つけて障害がでる可能性もある。
腫瘍のせいで第一頸椎がほとんど溶けてなくなっている。
腫瘍で首を支えてる?ような状態。
その腫瘍を取ったら第一頸椎がないから頭を支えられなくなる。
だからお尻の骨を取って首に移植する。
首を固定するために器具を使う。それをネジで止めるんだけどそのときネジが脊髄を傷つける危険性もある。
かなり長い手術になる。


そのとき素人ながら思った。
第一頸椎ってもしかしてUSJで絶叫マシン乗ったとき首がボキッって鳴ったけど、そのときひび入ったか折れたんじゃないか!?
その隙間から腫瘍が進行していったのでは!?


でもなんか言いづらくて言わなかった。


どっちにしろまずい状態らしい。
初めての手術がこんな大変そうとは…。