ハミガキ
ガシガシ、ゴシゴシ、歯を磨く
舌で触るとざらつきが落ち、わずかに滑らかになっている
ガシガシ、ゴシゴシ、歯を磨く
心にたまった滓も、同時に少しとれたような気になっている
ハミガキ
ガシガシ、ゴシゴシ、歯を磨く
舌で触るとざらつきが落ち、わずかに滑らかになっている
ガシガシ、ゴシゴシ、歯を磨く
心にたまった滓も、同時に少しとれたような気になっている
素敵な魔法使いジェイコブズ
僕はジェイコブズが好き
大好き
ジェイコブズは本物
ジェイコブズが言うことは大体あってる
ジェイコブズのやることも大体あってる
その時、その瞬間は意味がわからなくても結局いつか時が来てその意味がわかる
だから今ここにジェイコブズがいなくても、ジェイコブズはここにいる
ジェイコブズは魔法使い
正しいことも間違ったことも全部見せてくれる魔法使い
だからジェイコブズは素敵な魔法使い
現実を変える力を持った素敵な魔法使い
なんで変えられるのか、その仕組みはうまく説明できないけど
ジェイコブズは世界を変える魔法が使える
ジェイコブズは、時間を超え、常識を突き抜け、そこにいる
オレのシュンカンフットーイカリメーター
カチン、なにその言い方
まるで僕が悪いみたい
ピキン、やんのかコリャ
喧嘩売ってるんだな
ハア、どう打ち返してやろうか
オレのイカリメーターは振り切れちゃってるよ
まずは分析だ
分析官シエラザード
今のイカリポイントはなんポイントかね?
ハイ、今の吐き捨てるような言い方を10アディショナルイカリポイントとしますと、合計89イカリポイントになっております。
なにい、89 ‼
ならば、クラスターパイルバンカー弾を!
弾頭が8つに分かれ、それでもなお子弾頭が心の絶対障壁をぶち抜く
超クラスターパイルバンカー弾を装填しろ
オプティカルサーマルハイブリッドトレーサーによる自動追尾にオプティマルサイケデリックハイパーAIで事前動作予測補正をかけろ!
てなことを考えてたら、いつのまにどうでもよくなっていたってことになればいいのになあ
Zen
より多くのことが知りたかった
より多くのことをしてみたかった
たくさんのものを買ってみた
あそこも行ってみた、ここも行ってみた
あれもした、これもした
新しさが気分を高揚させ、気持ちを解放した
10月の明るくはないどんよりした朝
空気は微動だにもせず、軽さも重さも感じさせない
東京湾のヘドロのようにどんよりと淀んだ朝
重苦しい朝ならまだその重さに押しつぶされ
自分の存在を反作用として認識することができるだろうに
動作もなく、重さもない
温度もなく、何も始まらない朝
そんな朝に窓が開かれ
一筋の空気の騒めきが風となり、皮膚をそっと目覚めさせる
距離感もなく平面と化した暗闇に小さな原初の光が現れ、立体の奥行きがそこに生まれる
新しさは、そんな目覚めをもたらしてくれる
だが、新しさは更なる新しさを所望し、欲望は無限に増殖していく
より多く、より遠く、より早く
もはや消費が目的となり、todoリストのように新しいトレンドを、新しい情報を、新しい経験を消費していく
優秀な消費者、高度情報化ネットワーク社会の都市文明の消費者
クリスマスを消費し
ハロウィーンを消費する
ビオを消費し、サスティナビリティを消費し、Zenを消費する
ミニマリストが最後に残したものを買い
ちょっと値が張るけど一生ものの逸品を買う
QOLの高い生活
QOLの高い人生
QOLの高い人と出会い
QOLを高め続ける
でも楽しかった
本当に楽しかった
嬉しい楽しい大好きって感じ
一度はやってみるべきだと思う
そして一度やったら飽きた
たいしたことなかった
一度やってみるべきだと思う
やってたいしたことないって言ってみるべきだと思う
だって、何もない空間には何もないから
風がなければ何も感じられないから
たくさんの風を感じてみるがいい
たくさんの風に舞ってみるがいい
そしていつか、その時がくる
それは突然
1月の凍てつく夜空をまっぷたつに引き裂く雷光のようにやってくる
何もない空間に何かが生まれる
反作用ではなく
自律動作として
捨てても捨てても、また増え
埋めても埋めても、埋まらず
何も始まらないことが耐えられず
何もないことを受け入れられないその足掻きのなかで、気づかぬうちに培った何かが、ある日臨界点を迎え、何かが生まれる
空虚と共存し、空虚に意味を与えず、他者の影響を受けず、独立しつつも孤独ではなく
他者とつながることのできる何かが
完全ではなく、その存在は揺らぎ、不安定なものであるけれども、何もない空間に何かが生まれ、しばしの間、生を受ける
その命は不安定であり、時にすぐ消滅してしまう
しかし、それはそこにあった
そして、それがそこにあったという事実が、また次の命を生み出すトリガーとなる
消費するものは幸いである
いつかその糧を回収する時がくるのだから
意味を持たず、ただただ存在するものは幸いである
そこにすべてを見出すのであるから
名前
名前は重要だ
デールカーネギーもそう言っている
他人の名前も重要だけど
自分の名前も重要だ
人はよくニックネームをつけたり、ふたつ名で呼ばれたりする
それがその人を適切にとらえているから
だが使いどころが難しい
私はマッドサイエンティストのほうおんいんきょうま?だとか閃光のアスナですとか職質で答えたら、即拉致尋問だ
呼ばれてなんぼで自分で言うもんじゃない
自分で言えるのは、せいぜいモジるか、オトノマペ
実は私の名前はバイクの名前と同じだ
外人にも通じるからありがたい
だからよく名前を答える際にレバースロットルを回す真似をしている
最近、ノリのいい外人は音を乗せてくれることに気づいた
私のスロットル動作もなじんできたのだろう
ブォンブォンブォォォォン
ブォンブォン
さあ次は、どんな音を乗せようか
ブォ ォォォオオオオーーーーン
ある日気がついたら冬になっていて身体動かす気力もいつの間にかになくなっているかのような寂寞
やつらはいつの間にかにやってくる
気づかぬうちに
気がついた時は手遅れ
身体が蝕まられているから
やつらはいつ生まれたのだろう
静かに確実にそこにいる
心の奥の触ることのできないところ
いつの間にか巣食ってる
名も無き住民
転入届もなければ
確定申告もない
心がいつの間にか何かに乗っ取られている
メトロのパリジェンヌ
青い眼がパチクリ
ピコピコきょろりピコンピコン
レーザービーム ザザー
ツンとすまして座ってる
穴を掘る
不安や虚しさが詩を生みだすという
そんなやつなら山ほど持ってる
こいつは、少しばかり生みだしてみよう
うんとこどっこいどっこいしょ
おいとらどっこいえっさっさ
まったくもって、不安の欠片もにじみでない
まったくもって、こんちくしょう
うんとこどっこいどっこいしょ
おいとらどっこいえっさっさ