みどりちゃん
そう、丸尾末広 先生の作品「少女椿」の主人公だ。
「少女椿」が、実写で映画化される。
若き女性監督は、ファッションデザイナーでもあるTORICO。
主演は、中村里砂。
俳優の中村雅俊と女優の五十嵐淳子夫妻の三女だ。
少女椿は、
丸尾先生が、1981年から1984年にかけ
官能まんが誌に不定期連載していた作品だ。
青林堂から単行本化されている。
すでにアニメ版がある。
監督は原田博志。
ドラえもん、うる星やつら、妖怪人間ベム等を
手がけてきた名監督。
劇団「天井桟敷」寺山修司と活動していた音楽家でもある
J・A・シーザーが音楽を担当している。
1992年に放送された。
丸尾先生を知ったのは音楽の情報からであった。
THE STALINのアルバム「虫」のジャケットイラスト。
今見ても素敵。
当時の私はインディーズな音楽に夢中になっていた。
AUT-MOD,
恐悪狂人団、
筋肉少女隊、
遠藤みちろう
などのジャケットを丸尾先生が描かれてらしたのだ。
バンドの持つアングラなイメージも相まって、
この世界観に、どっぷり浸っていくことになる。
恥美である。
描かれる男性は若き美輪明宏(当時は丸山明宏)のような
妖陰美な、包帯のよく似合う美少年。
夢野久作の世界観のような、大正、昭和初期モダニズム。
そして描かれる少女は、
黒髪で、悲寂淫美で
眼帯がよく似合う瞳の大きな少女。
決まってあられもない姿にされ、精神を病むことになる。
残虐で残酷。猟奇的。
顔から、血がしたたり、死体からうじ虫がわく。
愚男に眼玉をなめられる娘。
伝説のSM誌、”奇譚クラブ”のような陰鬱で、
いやらしい世界を見事に彷彿させてくれる作風。
(団鬼六「花と蛇」、沼正三「家畜人ヤプー」などは
この雑誌に掲載されていた。同性愛も扱っていた。)
実にあやしい。
ボロボロになるまで読みまくるというより、本棚にきれいな状態で
奉納しておくといった感じの経典であった。
むかし、古書店に行って、「ガロ」(青林堂)の
丸尾作品が掲載されているものを探したものだ。
現在は、見世物小屋を舞台にした「トミノの地獄」を執筆中。
実は、海外(特にヨーロッパ)でも人気が高い。
大友克洋も影響を受けたフランスコミックの巨匠メビウスも
丸尾先生を絶賛している。
過去の作品も復刻版が続々と出版され
丸尾的地獄絵図は世界に拡散中だ。
この丸尾ワールドを演劇で表現しようとした劇団があった。
嶋田久作が在籍していた、劇団グランギニョール。
血しぶき舞う、残酷で退廃的なアングラ劇団。
宣伝美術を丸尾先生自ら担当。
ポスターもゾっとするほどに最高です。
この劇団の上演作品に「ライチ光クラブ」といものがある。
そう、古屋兎丸の漫画でもあり、今年映画化もされた。
こちらも丸尾先生の影響が濃い。
複数の劇団によって何度か舞台も作られている。
追記
ちびまる子ちゃんの登場人物に丸尾くんと花輪くんという子が登場する。
丸尾くんは丸尾末広、花輪くんは、当時ガロにて丸尾先生とともに評され
人気を二分する、猟奇怪奇ファンタジーの漫画家、花輪和一と言われている。
さくらももこ も好きなのだ。きっと。
