今宵、淫な夜空に -25ページ目

今宵、淫な夜空に

悲しい夜空を
見上げている
あなたへ

むかしむかし、

 

道端に落ちていたエロ本を拾って

 

近所の空き地で、

 

ご近所さんに見られないよう

 

気をつけながらページをめくると

 

そこには、必ずといっていいほど

 

ダッチワイフの通販広告があった。

 

 

 

 

 

 

ダッチワイフとは、

 

男性が使用する、オナニー用の等身大の人形だ。

 

膣をかたちどった製品オナホール

 

陰部の部分に装着してあり

 

そこに男性器を入れて

 

仮想セックスを楽しむという

 

オナニー玩具だ。

 

 

 

 

 

 

南極1号という名は誰しも聞いたことがあるのではなかろうか。

 

1956年、南極観測に向かうため

 

多くの募金や寄付が集まったとされている。

 

過酷な南極での生活にて隊員の精神面を考慮して

 

女優のプロマイド、

 

映画フィルム、

 

たばこ、

 

ウィスキー

 

などが寄せられた。

 

そして屈強な男達の性処理用として

 

南極1号弁天

 

載せられることになった。

 

 

 

 

 

南極観測船宗谷には「南極物語」で有名になるタロ・ジロと一緒に

 

この弁天2体も南極に向かうのだ。

 

そして昭和基地で隊員とともに越冬したとされている。

 

しかし隊員からの評判は悪く

 

一度も使用されなかったと報告されている。

 

 

 

 

この弁天をモデルに、

 

ダッチワイフ南極1号を使ってみませんか?と

 

欲求不満の男性に向けて

 

アダルトショップが通販を開始していくのだ。

 

 

 

 

 

それから20年後

 

東京台東区に一つの製造会社が産声をあげる。

 

オリエント工業

 

現在、最先端の技術でラブドールを

 

リリースし続けている会社である。

 

 

 

ラブドールを製作するきっかけとなったのが、

 

障害者の存在であった。

 

障害者であっても性行為はしたい。

 

風俗嬢に相手にされないケースもあり

 

障害者用にダッチワイフを製造する。

 

最初は障害者向けに作られたものだったのだ。

 

ある意味、福祉ではないか。

 

従来の安っぽいダッチワイフから

 

完成度の高いラブドールの誕生となる。

 

 

 

 

 

 

実在の女性から型取りを行い

 

リアルに体を表現している。

 

2001年に新素材のシリコンを使い

 

販売価格56万円の「アリス」を発売。

 

高額であるにも関わらず

 

受注開始20分で生産予定台数の2.2倍も注文が入るという

 

予想外の注目度であった。

 

その後も驕ることなく技術向上、

 

商品開発を続け数々の力作を

 

世に送り出している。

 

 

 

 

 

 

 

オプション等で価格は異なるようだが

 

一体セットで20万~30万くらいのようだ。

 

そして頭部の取り換えが可能だ。(すごい!)

 

しかも視線や指の骨格も調整できるのだ。

 

ラブドールにかける意気込みはすごい。

 

その技術を買われ

 

歯科学生練習用の患者ロボット製造に技術協力をしているほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オプションサービスなのだが、

 

人形が不要になったら里帰りとして引き取り、

 

人形供養をして処分してくれるという。

 

自宅におけない場合,御社でお預かりするサービスもある。

 

村上隆のフィギュアが芸術と言われるのならば

 

オリエント工業のラブドールも実用できる芸術であろう。

 

実際2007年銀座ヴァニラ画廊にて(ここすごいよね!)

 

「人造乙女博覧会」を開催した。

 

きっと満員御礼であったであろう。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにモデルの一般募集も行っている。

 

われこそはと思う人は申し込んでみてはどうであろう。

 

採用となれば、あなたそっくりのラブドールができあがるのだ。

 

ぜひ実際使用している人の感想を聞いてみたいものだ。