今の収入を増やすために、睡眠時間を削ってまで副業に励む。果たしてそれで本当に「余裕のある生活」を得られるでしょうか。
このコラムは、そんな問いに対する一つの答えです。一時的な金策ではない、真の意味での「持続可能な経済的余裕」をFXで築く方法を、具体的なデータと私の経験に基づいて解説しております。さらに、その余裕がもたらす人生の「副産物」として、自身のスキルを他者に提供する「スキルシェア」についても深く掘り下げていきます。これまで勝率を検証データに基づきしっかりと公表してきた私だからこそ語れる、FXの本質と、その先の豊かな未来を、2万文字以上に渡って書いております。恐らくこれだけの有用性の高い情報を無償公開しているのは珍しいケースかと思います。是非参考にご覧ください
「生活費10万円が足りない」
今定職に就いているものの、今月生活費10万円が足りず給料日まで残り半月以上を過ごせるか分からない

例えば、そんな状況におかれていたら、真っ先に日払いのアルバイトを探し、収入を増やすことをお勧めします。
一次的なのであれば、親族を頼るのも選択肢の一つです。
地域の相談窓口など公的支援を受けられるケースもあるでしょう。直ぐにお金が必要なのであれば、自分の所有物の売却も検討すべきです。
幸い私はそのような状況に陥ったことがなく想像でしかありませんが、もしかしたら実際はそうも出来ない事情が同時に発生している場合もあるかもしれません。
「こうなったらこうしろ、ああしろ」と言うのは簡単ですが、そうも上手くいかないものです。
定職があった上で生活費が10万円足りなくなるというのは、支出の問題や収入額の低さなど、単純に今月を乗り切ることで解決できる問題とは思えません。
手を打つべきタイミングはもっと前にあったと想定できます。
3カ月程度収入が止まっても影響がでない程の「貯蓄」を作っておかなかったことも1つの問題だったと言えます。もちろんそれができない事情もおありでしょう。
もし私がそんな状況におかれたらどうするか。
冒頭で「真っ先に日払いのアルバイトを探したり親族を頼ったり、公的支援の相談を受ける事」などをお勧めしましたが、
私であれば直ぐにFX(外国為替証拠金取引)を使って残りの生活費を確保します。

FXは投資の一種です。主に異なる通貨の価値を取引することで利益を目指すもので、通貨ペアを売買し、為替レートの変動を利用して利益を得ることができます。
少ない資金で大きな取引(=レバレッジ)が可能なため、短期間に大きな利益を得られる可能性がありますが反対に大きな損失となる可能性もあり、投資故のリスクは常についてきます。
お金を稼ぐ上では、どんなものにも多少なりともリスクは付きものですが、雇用での仕事とは違いFXはハイリスク・ハイリターンである以上、このような切羽詰まった状況下において健全な稼ぎ方とは言えません。
これまでの私のブログにも繰り返し記載しているように、FXは経済的に余裕のある人が資産を増やすオプションとして行うもので生活費を賄うために行うものではないと私は考えています。
だから10万円という目標がある今回のようなケースでFXを使うことは絶対にお勧めいたしません。
では何故私はそんなFXを手段に選ぶのか。
それはFXが単純に私の特技の1つだからです。
10万円程度であれば短期間に増やすことができる可能性が高く、これまで極めて高い勝率を出せている人にとっては逆にリスクが低い選択肢と言えます。
今回の例では敢えて「現職がある」という条件設定をしております。つまり今の仕事がある中で、10万円を得なくてはならないという状況です。
現職が日勤だった場合、副業をするには夜勤や隙間時間に限られます。その中で短期間に10万円稼ぐのは簡単なことではありません。
睡眠・休息時間を削ることになり、体調面でのリスクが懸念されます。
今の仕事を辞める、もしくは休職して、日払い可能な単発バイトをすれば、今月の生活費を無事に確保できるかもしれません。来月以降の収入の当てがあるなら、それも1つの選択肢となりますが、もし転職先が直ぐに見つからなければ更に来月以降、経済的に厳しい状況が続く可能性が高まります。
一方でFXの場合、夜に分析を行い寝る前に指値を仕込んでおけば、早くて翌日の朝には利益を得られます。
FXを始めるには最初に最低でも1万円程度の資金(証拠金)が必要となりますが、頻繁に海外のFX業者等が口座開設ボーナスキャンペーンを打っており、それによって元手がなくても始められるため資産を失うというリスクは抑えられます。※自腹1万円の証拠金で始めた場合は、損失はその1万円のみです
以上から、夜勤や日雇いと比べて圧倒的にFXの方が効率的でリスクも少なく感じられたかと思いますが、これらは勝てる(取引を通じて利益を得られる)ことが前提の話です。
世の中そんなに甘くはなく、当然ながらFXをやれば誰でも勝てるわけでありません。寧ろ安定的に勝てている人の方が遥かに少ないのが実情です。
FXは簡単に言えば価格が上がるか下がるかを予測するだけの2択なので知識の全くない人がギャンブル的に行ったとしても勝てる可能性はあります。
ですが、勝ち続けること(勝率)が重要で、もし運よく1万円を儲けたとしても次で倍の2万円を失うなんてことも珍しくはありません。
2択と言いましたが厳密にはどのタイミングで決済(利益を確定)すべきか、逆に損失時にどこで損切り(それ以上の損失拡大を防ぐ行為)を行うか、常にあらゆる場面で選択を迫られるため、決して5:5の単純なものではありません。
ただ、一方でFXはギャンブルと違い、知識や経験を積むことで安定して利益を上げられる手段でもあります。
銀行、ヘッジファンド、資産運用会社、年金基金、保険会社など、外国為替市場で活動する大規模な金融機関もFXを行っており、それらが単なる2択のギャンブルを行っているわけがないということは容易に想像がつくと思います。
雇用契約を結び仕事をして、その分の対価を得られる可能性は限りなく100%に近い、一方でFXを行って利益を得られる可能性は知識の無い人は50%です。寧ろ正しくない知識や手法を身に着けてしまった人は更に可能性が下がります。
私ですら、どれだけFXで高い勝率を上げられていたとしても100%近くまでいくかは分かりません。特に未来のことに絶対はなく、例えこれまで100%勝てていたとしても、次回が100%になるわけではありません。
「私であれば直ぐにFXを使って残りの生活費を確保します」と書きましたが、それが破滅への一歩となるかもしれません。
だから、根本的にそのような状況に陥らないようにしなくてはならないのです。
余裕の必要性
「備えあれば憂いなし」という有名な故事成語があります。
「前もって準備をしていれば心配する必要はない」という意味ですが、前章で書いたとおり「3カ月程度収入が止まっても影響がでない程の『貯蓄』を作ってあれば」生活する上での危機的状況はある程度抑えられます。
会社に雇われて働いていたとしても、この先「必ず給与が支給される」という保証はなく、会社の業績によってリストラや解雇を受けるリスクは常にあります。
自営業の場合も収入の不安定さ、社会保障の薄さ、特に病気やケガでの収入中断といったリスクが常にあります。
また、フリーランスではプロジェクト獲得の不安定さがあり、今のプロジェクトが終了した際に、次のプロジェクトに確実に着くことができ収益を得られるという保証はありません。
日本は国の支援制度や社会保障が整っており、ある程度のリスクは軽減されますが、それでも保証の期間や額には限りがあるため、
今の仕事を失えば、誰もが危機的状況に陥る可能性が十分に考えられます。
その中で大抵の人はリスク承知で、自分のスキルと自分が求める生活に見合った最もリスクの少ない方法を選んでお金稼ぎをしています。
就職(転職)する際に、その企業の経営状況を調べますよね。「この先も企業成長する見込みはあるか」を気にすることは、その会社で働く上でのリスク回避の一つです。
成功者の声

ビジネスにおける成功者の多くは共通して「リスクを取れない者には、成功はない」という考えを語ります。
この言葉が評価される背景にはビジネスリーダー(成功者)が言っているからというのがあります。
逆にリスクを取った結果、路頭に迷った人が「リスクを『取る者』に、成功はない」と語ったところで、そもそも注目されず、単なる失敗者の戯言と捉えられてしまいます。
ですがビジネスにおける成功者と失敗者の割合については、業種や地域によって異なりますが、一般的には失敗する人の方が多いと言われています。スタートアップ企業においては、数年内に約70%が失敗するとも言われています。
成功者の経験や言葉が注目されているのは、その成功が特異なケースであり、特にインパクトがあるからです。成功した人々のサクセスストーリーがメディアや書籍で取り上げられることで、リスクを取ることの重要性が強調される一方で、多くの失敗者の声はあまり取り上げられていません。
このため、成功者の言葉が独り歩きし、リスクを取ることが必ず成功につながるという誤解を生むことがあります。しかし、実際には失敗から学ぶことの方が多く、どれだけリスク回避を上手くできるかが実は成功への鍵だったりもします。
先程も書いたとおり、お金を稼ぐ上では、どんなものにも多少なりともリスクは付きものです。
それで言うと、新たなことに挑戦すること自体が「リスクを取った」とも言えます。
「挑戦なくして大きな成功は得られない」
まさにその通りですが、その挑戦を行う上で、リスクをどれだけ減らせられるかが重要だと私は捉えています。
ここから少し例え話です
あなたが写真家だったとして、山の頂上から絶景を撮影するために未経験で登山に挑戦しようとします。
その山は、これまでに何人も失敗に終わり、中には命を落とした人もいると言われています。

まさに登るには大きなリスクがついて回ります。ですが、成功すれば最高の一枚が撮れるかもしれませんし、写真家としての名声も手に入れられる可能性があり今後の仕事に良い影響をもたらすでしょう。そして何より大きな達成感と経験値を得られます。
※実際は初心者では登山許可がそもそも下りませんし、それだけで莫大な費用が掛かる話ですがそれは一旦抜きにしています
きっとあなたは成功したあかつきには、挑戦したことに誇りを感じ、「リスクを取れない者には、成功はない」と語るかもしれません。
でも冷静に考えてみてください。
未経験者が初めての登山で、命を落とす危険性のある山に挑戦すること自体が無謀であり、万が一の場合、家族・仲間を悲しませ、救助隊など多くの人を危険に巻き込むこととなります。
とても美談とは言えません。
それでもどうしても挑戦したい場合は、十分なトレーニングと過酷な環境にも耐えられる装備、入念な登山計画、そして経験豊富な同行者を探すなど、可能な限りのリスク対策を行う必要があります。
成功者は、これらを十分に行い、尚且つ道中起こったリスクを的確に回避(対処)出来たからこそ成功体験を得られたのです。
人生もこの山登りと捉えてみてください。
登った先には素晴らしい景色が広がっているかもしれません。
だから多くの人が高い山を目指します。

ただ、残念ながら人生の場合、
生きるために登り続けなくてはなりません。
そして、その登る山は生まれた週間から決まっていて、あなたが選べるのはどの道を進むかです。
時折目の前に出てくる分かれ道で別の山へ進むことも可能です。
リスクを抑えて歩き続けたいのであれば険しそうな道は避けるべきですが安全そうに見えた道も実は危険だったりします。
具体的なイメージとして、条件(イベント)を追加しましょう。
一定間隔にあるスポットで食料など生きるために必要なアイテムが選べ、次の休憩場所まで運んでいけるとイメージしてください。
高い山にあるスポットにはアイテムの種類や質が上がるため、目指す人も増えます。

どんな山に限らず、次のスポットや休憩場所まで確実に辿り着ける保証はありません。
・この先、道に迷うかもしれない
・急な悪天候に見舞われ先へ進めなくなるかもしれない
・滑落して大けがを負うかもしれない
・誰かに所持品を全て盗まれるかもしれない
誰もが同様のリスクを抱えて歩いています。
道が分からない人は知らぬ間に遠回りしていたり、過酷な道へ進んでいるかもしれません。
しかも食料が尽きる前に次のスポットまで辿り着かなくてはならないという条件を抱えながら。
そんな状況の中、もし「常に次のスポットまで最も近い安全な道を見つけられる能力」があったらどうでしょうか。
きっと支給されたアイテムを殆ど消費することなく先へ進み続けることが出来きるでしょう。
十分にアイテムをストックできているため、暫く天候が悪かったり、体調が優れなかった場合にも、好きなだけ次の休憩場所で休むことができます。
この「余裕」こそが人生を賢く送る上で最も大切な要素です。
私のいう「余裕」とはこのような「持続可能な余裕」のことです。
「十分にアイテムをストックできている」という状況は「常に次のスポットまで最も近い安全な道を見つけられる能力」から得られた結果です。それによってアイテムだけでなく、時間にも余裕が生まれ、急ぐ必要がなくなりリスクを最小限に減らすことができます。また、その豊富なアイテムを消費しても、「最も近い安全な道を見つけられる能力」があれば直ぐにまたアイテムを得る事ができます。
話を現実に戻します。
冒頭の「10万円が必要」の例で、
「3カ月程度収入が止まっても影響がでない程の『貯蓄』を作ってあれば」と書きましたが、実はこれは本当の余裕ではありません。
確かに「備えあれば憂いなし」という言葉のとおり、
「もしも」に供えることは良いことですが、その余裕は一時凌ぎに過ぎません。3カ月使い切れば無くなってしまいます。
先程、私なら、FXを使って残りの生活費を確保すると書きました。これは持続可能な余裕であり、蓄えという付加価値を生むことが出来ます。
仮に本業が軌道に乗っていて、毎月安定した収入を得ることが出来ていたとしても、その収入はいつ途絶えるか分かりません。
どんなことにも絶対はなく、1つのきっかけで状況は大きく変わるものです。
現在の収入で余裕のある生活が出来ていたとしても、それが一変するリスクがある限りはそれは持続可能な余裕がある状態ではありません。
でもそこに、もし高確率で収益を得られる手段がプラスであったらどうでしょうか。
本業を失った場合のリスクは軽減されます。
あくまで絶対はないので、そのプラスの手段にもリスクはありますが、高確率であればリスクよりも余裕が勝ります。
何もせず3カ月過ごせる貯蓄が、その持続可能な余裕によって生まれたものであるなら、それは一時凌ぎではありません。
持続可能な余裕=副業(兼業)しろということ?
それは間違いではないですが、やや解釈は異なります。
副業することで収入は増え、経済的な余裕は生まれますが、それによって体力的、時間的、精神的な余裕が減ってしまっては本当の余裕とは言えません。
例えば、8時から17時までフルタイムで働き、副業で19時から23時までアルバイトをしたとします。当然リラックスできる時間は限られ、体力面でも負担が蓄積されます。
それでも、本人がそれで満足しているのであれば、それが正解であり、他人が口出しすることではありません。
しかし、それでもし余裕がないと感じている場合は、僅かなイレギュラーによって人生が狂う可能性があるということです。
先ずは以下4つの中で今の自分に足りない「余裕」は何かを理解することをお勧めします。
経済的余裕
時間的余裕
体力的余裕
精神的余裕
特に経済的余裕は残り3つの余裕と相対関係にあり、ここが充実していれば残り全てに余裕が生まれます。
逆に1つでも足りていない場合は、経済的余裕がないか、あっても実はそれは持続可能な余裕では無い可能性が高いです。
全てが揃っている状態が最も人生が上手く時です。
持続可能な余裕の作り方
ここからが本題です。
ここまで読まれたら、持続可能な余裕を持つことが、いかに人生を良い方向へ導くために重要であるかご理解いただけたと思います。
では具体的にその持続可能な余裕はどうやったら持てるようになるかについて説明します。
方法は色々ありますがこの記事では
当然ながら私自身が得意としていて、実際に持続可能な余裕を実現できているFXについて話を進めます。
FXについての簡単な説明やメリットに関しては前章でお書きしているのでここでは割愛します。

先ずあなたが現在、臨時で何かに30万円を支払っても今後の生活に支障がない状態であることを前提とします。
もちろん貯金が減れば気分的には不安にはなるかもしれません。それでも普通に生活が出来るのであれば支障がない状態と思って頂いて結構です。
万が一冒頭でお書きした「今月生活費10万円が足りず給料日まで残り半月以上を過ごせるか分からない」みたいな切羽詰まった状況であるなら、持続可能な余裕を作る前に、先ずは「臨時で何かに30万円を支払っても今後の生活に支障がない状態」を作ってください。
理由は先ほども書いたとおりFXは経済的に余裕のある人が資産を増やすオプションとして行うものだからです。
ここでいう余裕の目安は臨時で使える30万円です。
これは私の独自の理論に基づく金額です。
日本の平均年収より低い400万円を基準とし手取りに換算すると、約300万円程度となります(所得税や社会保険料を考慮)。
月の手取りは、約25万円となり、ここから平均的な生活費を引き算して、貯金に回せる額を計算します。
▼1人暮らしの平均的な生活費例
家賃:8万円
食費:4万円
光熱費:2万円
通信費:1万円
交通費:1万円
その他の支出:3万円
合計で約19万円の生活費がかかると仮定します。
貯金に回せる額
月の手取り25万円 - 月の生活費19万円 = 月6万円
30万円を貯めるための期間
30万円 ÷ 月6万円 = 5ヶ月
もちろん、生活スタイルや住んでる地域によっても大きく変わりますので、上記はあくまでも一例に過ぎませんが大体半年程度で貯めることが出来ると仮定しています。それが出来る人なら十分FXに挑戦して良いと私は考えます。逆に30万円が貯められない人は絶対にFXに手を出すべきではありません。
もし数年掛けないと貯められないような場合は、きっと臨時で何かに30万円を支払ったら生活に支障が出てしまうことでしょう。
FXは「欲」と「損をしたくないという感情」を持っていたら勝つ(稼ぐ)ことは出来ません。
誰でもその感情を完全に消すのは難しいと思いますが、
余裕があれば、トレードにおいては「無」に近い状態へ持っていくことは可能です。
その最低ラインの余裕が30万円だと思っていただけたら良いです。
FXを理解するために先ず私がしたこと
そもそもFXとは何なのか、用語や基本的な部分、トレードのやり方などはここでは省きます。
調べれば、ネット上にいくらでも情報が出てきますのでそれらを参考にしてください。
既に私のプロフィールや以下記事を読まれている方ならご存知だと思いますが、昔から私は分析力と発見力、そしてロジックを組み立てる能力に長けておりました。※詳しくはこちらの記事で▼
最初にFXの基本的な知識を独学で得てから、過去のチャートを見た時に早速色々な発見がありました。
次にその発見を具体化するために、市場参加者(トレーダー)を分かりやすく少人数(例えば100人)に置き換えて先ずはシミュレーションを行いました。
※例として参考にシミュレーションの一部を書きますが、FXをまだ余り知らない人や歴の浅い人は、これらを見ても何のことか、分からない部分が多いかと思います。以下は余り深く考えず「なんとなく」の理解で大丈夫です。
基本前提条件
通貨ペア: USD/JPY
初期レート: 1 USD = 100 JPY
参加者: 100人(買い手50人・売り手50人)
シミュレーションのケース
▼シミュレーション1: 需給バランスの変化
ケース: 買い注文が10人増加(買い60人 vs 売り40人)
計算: [ \Delta P = 0.1 \times (60 - 40) = 2 ]
新レート: 102円(2%上昇)
▼シミュレーション2: 注文量の影響
ケース: 買い陣営の10人が2ロット注文(実質買い勢力+20)
計算: [ \Delta P = 0.1 \times (70 - 30) = 4 ]
新レート: 104円
▼シミュレーション3: トレンド形成
初期: 100円(買い50/売り50)
第1波: 買い+15 → 101.5円
第2波: 売り10が損切り→買い+25 → 104円
結果: 4%上昇トレンド形成
▼シミュレーション4: 流動性危機
ケース: 売り注文30人→買い注文5人
計算: [ \Delta P = 0.1 \times (5 - 30) = -2.5 ]
新レート: 97.5円(急落)
▼重要な気付き
①非線形性: 需給バランスが変わると、価格変動は単純な比例関係ではなく、より複雑な反応を示す。
②心理的閾値: 特定の価格を突破することで、トレーダーの心理が変わり、急激な価格変動を引き起こす可能性がある。
③ボラティリティ集中: 特定の時間に参加者の注文が集中することで、大きな価格変動が発生しやすい。
Pythonシミュレーションコードの例
以下のコードは、24時間のシミュレーションを行い、時間ごとの価格変動を示します。
import numpy as np
participants = 100
base_buyers = 50
k = 0.1
price = 100
for hour in range(24):
buyers = base_buyers + np.random.randint(-15, 20)
sellers = participants - buyers
price *= np.exp(k * (buyers - sellers) / 100)
print(f"Hour {hour+1}: {price:.2f} (Buyers: {buyers})")
結果例
Hour 1: 101.02 (Buyers: 55)
Hour 2: 99.50 (Buyers: 48)
Hour 3: 103.31 (Buyers: 62) ← トレンド発生
...
Hour 12: 110.23 (Buyers: 73) ← 強気相場
結論
このシミュレーションを通じて、参加者の行動や心理が価格に与える影響、流動性の重要性、価格変動の非線形性を理解することができました。特に、実際の市場と比べてみた時に同様のメカニズムが働いていることが分かり、その後の傾向分析に役立ちました。
分析の深化
1. シミュレーションモデルの複雑化と洗練
現在のモデルをさらに詳細にすることで、より現実の市場に近い動きを再現し、新たな発見に繋げました。
▼多様な参加者の行動パターンを取り入れる:
・異なる戦略を持つトレーダー: 短期トレーダー、長期トレーダー、スキャルパー、デイトレーダーなど、それぞれ異なる利確・損切りラインや取引頻度を設定。
・機関投資家と個人投資家: 大口の機関投資家は市場に与える影響が大きいため、彼らの行動を独立した変数として組み込む。
・情報への反応速度: ニュースや経済指標発表への反応速度がトレーダーによって異なることをモデル化。
▼市場メカニズムの追加:
・スプレッドや手数料: これらが価格変動や取引量にどう影響するかを考慮に入れることで、より実践的な視点を得られる。
・板情報(オーダーブック)の導入: 特定の価格帯に集中する注文量をシミュレーションに組み込むことで、サポート・レジスタンスラインの形成やブレイクアウトの挙動をより詳細に分析が可能。
・流動性の時間的変化: 実際の市場では、時間帯によって流動性が大きく変動。これをモデルに組み込むことで、特定の時間帯にボラティリティが高まる理由をより深く探求可能。
2. 過去データとの比較検証
シミュレーションで得られた傾向が、実際の過去チャートでどれくらい当てはまるかを検証。
・特定のイベントとの比較: 過去の急騰・急落やトレンド形成時に、シミュレーションで示された「需給バランスの変化」「心理的閾値の突破」「ボラティリティ集中」といった要素がどのように作用していたかを具体的に検証。
・相関関係の分析: シミュレーションで価格変動に影響を与えたと思われる要因(買い手と売り手の比率、注文量など)と、実際の価格変動の間にどのような相関関係があるかをデータで確認。
ここまで書いたことは、答えではなく、あくまでもロジックを組み立てる上での具体的なヒントの一部です。ここから、また分かりやすく書いていきます。

FXの基本的な部分が分かってきたら、実際のチャートを見て値動きのパターンを理解します。
よくスマホのアプリ等でFXをゲーム感覚でシミュレーション体験できるものがあります。
基本的なルールや操作を覚えるのには、とても良いと思いますが、
実践で勝つために応用できる部分は余り多くはないと思って頂いた方が宜しいかと思います。
アプリ内の仮想残高を使って1分足、15分足、30分足といった大抵は下位足のチャートでデモトレードができ、それで勝てたから「なんだ、結構簡単そうじゃん、実践でも勝てそう」と勘違いする人が多いようですが、それはそのアプリ提供者(FX事業会社)の思惑通りです。実践はそう上手くは行きません。
例え実際のチャート画面でデモトレードを行えていたとしても、
実践はスプレッドやスリッページ(実際の注文価格と約定価格の差)が発生します。この部分だけでもデモとは結果が変わります。更に実際に自分の資産を使うとなるとゲームと違って心理的なプレッシャーが無意識に生まれ判断を狂わせます。デモの場合、仮想残高が多めに用意されていることも多く、ロットも高めに取引が出来るため、買った時の利益が大きく、そういった部分も「簡単に稼げるかも」と錯覚させる要因となります。実際の資金で、もしそれと同じロットでトレードを行ったら含み損の時点で一瞬でロスカットに遭い終了となるでしょう。
どうしても実際と全く同じ環境で試してみたいのであれば、ゲーム要素がない各FX事業会社が提供しているリアル口座と同じ取引環境をバーチャルマネー(仮想残高)で試せるサービスの利用をお勧めします。ただ、それを行うのは自分が使う手法の有効性の確認のみに留めておくべきです。結局は仮想残高ですので、心理面でのバイアスが掛かりにくく、その部分で実践とは大きく異なります。もしそれに慣れてしまったら、結局ゲームと同じになってしまいます。
ですので「お試しで実際にどれくらい稼げるかやってみよう」みたいな気持ちでは取り組まないようにしましょう。
私は豊富な分析から組み立てた独自のロジックが有効かを確かめるために実践と全く同じ環境で繰り返しデモトレードを通して検証を行いました。
話を戻しますが、実際のチャートを見て過去に遡り、値動きの傾向を掴みます。
100人に設定して独自シミュレーションを行ったように、何故この時にこういった値動きをするのかを理解した上で、実際のチャートに当てはめながら分析を行った方が、より精確に傾向を掴め、精度の高い予測ロジックを立てられます。
それが難しい場合は、もっと単純にチャートを見て気づいた点をひたすらメモすることから始めても良いかと思います。
メモした気付きを1個ずつ何故その時にそういう値動きをしたのかを仮説立てて、自分なりのやり方で検証する、これを繰り返すことで独自のトレードルールが完成します。
以下は実際のチャート画面です。赤が陽線、青が陰線です。
これを見て何か気付いた点はありますか。※実際によく考えてみてください。

では例を一つ挙げます。
日足チャートを見て、陰線(青)が2つ以上連続で続いてから次の足で陽線(赤)となっている箇所をご覧ください。
その陽線(赤)が一つ前の陰線(青)の安値を下回っていない限り、次の足は前の陽線(赤)の高値を超える、つまり陽線(赤)の終わり値に買いを仕込めば、利益を得られるということに気付きます。
この仮説がどの程度有効か、更にデータを遡って検証を行います。
100件検証して、勝率8割を超えていたら、それは手法(法則)として十分に有効です。
今度はその法則が外れる時のパターンを探します。
どういう条件の時に、それが外れるのか。
この時に活かされるのが、先ほど例でお書きした100人のシミュレーションです。事前に十分な仮説立てが出来ていれば、今回見つけたパターンの成り立ちや、外れる時の条件を見つけやすくなります。
もちろん、それが無かったとしても、先人が既にそれらを発見するための手法(トレンド分析、オシレーター分析)を用意してくれているので、組み合わせることで、根本的な理解が無かったとしても、同様の発見が可能です。
詳しくは(FX トレンド分析、オシレーター分析)などでGoogle検索してみると良いでしょう。
今回の例では「その陽線(赤)が一つ前の陰線(青)の安値を下回っていない限り」という条件を最初に仮説としましたが、下回った場合でも、次の足で大きく上昇しているケースもあることが先ほどのチャート画面を見れば分かります。これに気付いたら、今度は上昇出来ない場合と、どういう条件の違いがあるか、そこを徹底的に分析すると良いでしょう。
以上はほんの一例に過ぎませんが、私はこういったことを一か月程度行って勝率9割を超える条件をいくつも発見しました。
それからその条件を組み合わせて、高精度なロジックを完成させました。最終的にそのロジックをデモトレードで検証し、自信が確信へ変わったところで、実際のトレードへ移行しております。
そのような流れで完成した手法は、そう簡単に負けることはありません。
大抵負けるとすれば、それは折角自分が作ったトレードルールを無意識に崩している時です。
人はイレギュラーが起きた時に、臨機応変な対応をしようとします。しかしその臨機応変な対応は検証を繰り返したものでも無ければ、何の確証も得られていない「ただの思いつき」に過ぎません。
過去の似たような記憶から、このケースではこれを行うのが正しいと勝手に錯覚して実行してしまうのです。
結果、元々のルールどおり行っていたら良かったということが殆どです。でも、もっと良くないのが、上手くいかなかった時に、自分が臨機応変な対応だと思ってしたことも当初のルールの一部だったと勘違いしてしまうことです。
つまり今回上手くいかなかったのは元のルールが間違っていたからだと思って、またルールを変えてしまおうとする人が多く、それによって正しい検証が出来なくなるのです。
だから、十分な検証を経て完成した手法は、例えイレギュラーが起きたり、負けることがあったとしても、崩さないことです。
仮に勝率80%の手法であれば、20%は負けます。
100回試して、10回連続で負けた場合にほとんどの人が、この手法は間違っていると決めつけてしまいます。
でも実際はそもそも80%の手法なのだから、20回のうちの10回の負けが偶々先に続いただけだと考える方が自然です。
負けが続いたからといって、条件を見直すのではなく、最後まで検証を行うことが大切なのです。
そして実践でも、手法どおりのトレードを一切崩さずに行うことで、大抵は想定どおりの利益を上げることが出来るはずです。

私の場合は既に別の分野で成功していた為、経済的にも余裕がありましたがFXで更に安定した収入を得られるようになり、持続可能な余裕が増えました。
FXはギャンブルと違ってしっかりと手法を確立できていれば、安定して勝つことが出来るものです。
その根拠として、これも一例ですが、自分の手法を誰もが同じように使えて、尚且つ経験やスキルに関係なく、同じ結果を得られるツールを私は完成させております。それらの検証結果も何度もココナラのブログで公開しており実際に安定して勝てていることを証明しております▼
後編はこちら↓


