先日公開したコラムでは、中身が不透明な情報商材の危険性に触れ、その上で「本当に片手間に稼げる最も現実的な方法」としてFX(外国為替証拠金取引)を紹介しました。

 

FXと聞くと、「難しそう」「リスクが高そう」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、FX自体は「稼げる」ことの信憑性と可能性が非常に高いことで知られています。中身が不透明で、購入するまでどうやって稼ぐのか全く分からないような情報商材とは違い、その仕組みは明確です。

世界中の投資家が日々取引している、確立された金融商品であるからこそ、しっかりとした知識と戦略があれば、真偽不明な情報商材とは一線を画す確かな可能性を秘めています。

 

▼情報商材の実態とFXの本質、そして可能性について書いた先日のコラムは以下です。是非こちらも御目通し下さい。

 

 

さて今回の記事では、そんなFXでこれから稼いでいきたいと考えていらっしゃる方に向けて新たなにリリースした【高性能FXシミュレーションツール『FXHSST』】の特徴や使い方についてまとめた後編記事になります。

 

前編は以下をご覧ください↓

 

 

 

 

では早速前編の続きからです。

各種設定方法

左メニューから各種設定をしていきます。項目名に紐づけてご確認ください。

 

①検証日付

先ずは最初に検証したい(シミュレーションを行いたい)日付を入力しましょう。

検証できるのは当然ヒストリカルデータの範囲内に限ります。

例えば本日25年8月13日にヒストリカルデータをダウンロードしたのであれば、検証できるのは2025.08.13までです。

より正確なシミュレーションを行いたい場合は、このケースでいうと日足が確定している前日2025.08.12までがシミュレート可能な範囲となります。

それより先は、データが入っていないので表示は出ません。

逆に極端に古い日付でも、そもそもヒストリカルデータに含まれていないため、表示が出ませんのでご注意ください。例:1999.05.25など

 

入力形式は必ず「年.月.日」=「0000.00.00」でお願いします。

 

スクリーンショット 2025-08-13 195639.png

 

尚、 世界中の為替市場が休場している土曜日、日曜日に当たる日付を選択した場合はそもそもヒストリカルデータに数値が存在しないため、チャート表示が無くなり、各項目も以下参考画像の通りエラーとなります。例:2025.05.25 (日曜日)

スクリーンショット 2025-08-13 200719.png

 

次にトレードを行う上での各種設定です。

※左メニューの一部を拡大表示しております。

スクリーンショット 2025-08-13 194715.png

 

白文字黒背景の項目が、入力可能な設定箇所となります。

画像例:資産の下の150,000、注文日の下の2022.02.10と入っている箇所などがそれです。


②資産

ここでいう資産は、取引を行うためにFX会社に預ける担保(保証金)にあたります。これは、取引で損失が出た場合に備えて、あらかじめ準備しておくお金のことでレバレッジを使って自己資金の何倍もの取引をするため、この資産(証拠金)が取引の安全性を確保する役割を果たします。

例えば、10万円を証拠金として預けた場合、この10万円があなたのFX取引における「資産」であり、同時に取引の安全性を守るための「担保」となります。

取引で利益が出た場合:利益分が証拠金に上乗せされます。

取引で損失が出た場合:損失分が証拠金から差し引かれます。

 

特に海外FXでは、この証拠金がゼロになった時点で取引が強制終了される「ゼロカットシステム」があるため、証拠金以上の損失、つまり借金を抱える心配はありません。

 

あなたが実際にFXを始める際に用意できる金額を日本円でここに入力しましょう。デフォルトは150,000(15万円)となっています。


③注文日

実際に取引を行う(指値を仕込む)日付を入力します。

必ず最初に入力した検証日付の次の日を入れるようにしてください。

例:検証日付が2025.05.27としていた場合は、注文日は必ず翌日の2025.05.28となります。もし検証日付が金曜日で、次の日が土曜日だった場合は翌稼働日、つまり週明け月曜日の日付を入力することになります。

この部分がもし検証日付より昔の日付を入力していたり、翌々稼働日以降の日付を入力していた場合は、正しくシミュレーションが行えませんのでご注意ください。

 

入力形式は検証日付と同じく必ず「年.月.日」=「0000.00.00」でお願いします。


④注文方法

プルダウンで以下どちらか当てはまる方をご選択ください。

 

指値買い:

最新終値に表示されている価格より低い価格に買い指値注文を入れる場合。

 

逆指値買い:

最新終値に表示されている価格より高い価格に買い指値注文を入れる場合。

 

補足:
当ツールで表示されている最新終値は検証日付に入力した日付時点の最終的な金額です。例えば検証日付が2025.05.27だった場合は、この5月27日の終値となります。この価格を基準に28日の値動き予測を立てるイメージですので、最新終値がイコール現在の価格だという認識で構いません。

例えば最新終値に表示されている価格(つまり現在の価格)が193.663で、これより低い価格(例えば192.200など)に「買い」を仕込んだとします。その場合は「指値買い」を選択となります。

逆に高い価格(例えば194.550など)に「買い」を仕込む場合は「逆指値買い」を選択してください。

この部分を間違えるとステータス表示が正確に作動いたしませんのでご注意ください。


補足①:FXの主な注文方法

FXの注文方法は、大きく分けて以下の2種類があります。

 

▼成行注文(なりゆきちゅうもん)

今、市場でついている「現在の価格」で取引を始める方法です。「すぐに買いたい(売りたい)」というときに便利ですが、価格の変動が激しい時は、注文した価格と実際に取引が始まった価格に少しズレが生じることがあります。

 

▼指値注文(さしねちゅうもん)

あらかじめ「特定の価格」を指定して取引を始める方法です。「1ドル=150円になったら買いたい」のように、自分が希望する価格を事前に設定しておき、その価格に到達した時点で自動的に取引が始まります。相場の動きをずっと見ていられない時や、狙った価格で確実に取引を始めたい場合に有効です。

 

取引が始まると、あなたの予測通りに価格が動けば利益が発生し、反対に動けば損失が発生します。この利益や損失を確定させることを「決済」といいます。この決済にも成行注文と指値注文の二つの方法があります。

 

成行での決済: 今すぐ利益や損失を確定させたいときに使います。

指値での決済: 「この価格まで上がったら利益を確定する(利食い)」や「この価格まで下がったら損失を確定する(損切り)」のように、あらかじめ決済したい価格を設定しておきます。

 

FXHSSTでは新規注文・決済どちらにおいても指値を設定する方式となります。


補足②:買いトレード専用のシミュレーター

FXHSSTはFXHPPTと同様に、買いトレード専用のシミュレーターです。

これは、FX市場における「買い圧力」と「売り圧力」が全く異なる力学で動いているためです。多くのトレーダーが「相場は階段を上り、エレベーターで降りる」と例えるように、価格の急落は突発的で予測が難しい一方、段階的な上昇は比較的ロジックが効きやすい傾向にあります。

FXにまだ慣れていない方が最初から買いと売りの両方の目線を持とうとすることは、むしろデメリットになります。「チャンスが2倍になる」と考える方もいますが、それは大きな誤りです。二つの異なる力学を同時に追いかけることは、単純に判断を迷わせ、外れるリスクを増やすことにつながります。

一つの視点、特にロジックが機能しやすい「買い」に集中することで、市場の動きをより深く理解し、精度の高い安定した勝率を目指すことができるのです。


⑤買い指値価格(建値)

新規で買いの取引を始めるために指定する価格のことです。

この項目では、現在の価格より「安くなったら買いたい」という注文(指値買い)と、「高くなったら買いたい」という注文(逆指値買い)の、どちらも問わず価格を入力することができます。

例:194.106のように半角英数字小数点以下含めご入力ください

 

▼どのような判断で数値を入力すべきか

1. 買い指値(現在の価格より安くなった時に買いたい場合)

 

・相場の反発を狙う: 「ここまで下がれば反発して再び上昇するだろう」と予測する価格を入力します。

・サポートライン(下値支持線)を狙う: 過去のチャートで何度も価格が下げ止まった、重要な節目となる価格帯を入力します。

 

2. 買い逆指値(現在の価格より高くなった時に買いたい場合)

 

・トレンドの発生を狙う: 「高値を更新してさらに上昇するだろう」と予測する価格を入力します。

・レジスタンスライン(上値抵抗線)を狙う: 過去のチャートで何度も価格が上昇を止められた、重要な節目となる価格帯を突破した後に買いを入れる戦略で数値を入力します。

 

【ポイント】

単に「もう少し安く買いたい」や「もっと高くなったら買いたい」という希望だけでなく、「この価格になったら、なぜその方向に動きやすいのか」という自分なりの根拠や分析に基づいて、数値を設定することが重要です。


⑥口座タイプとロット、スプレッドの入力

▼口座タイプ(ロット単位)選択について

このシミュレーションツールでは、お使いのFX会社や口座タイプに合わせて、「1ロット」が何通貨単位であるかを選択していただく必要があります。この選択によって、1pipsあたりの損益額が大きく変わります。

 

Q.どういう基準で選択すれば良いか?

最も確実な方法は、お使いのFX業者のウェブサイトで、ご自身の口座の「取引条件」「契約仕様」「口座タイプ」などのページをご確認いただくことです。 多くのFX会社で、1ロットあたりの通貨単位が明記されています。

一般的には以下のいずれかの単位が採用されています。

当ツールの口座タイプも以下の基準となります。

 

▼標準ロット (Standard Lot)

1ロット=100,000通貨単位

例: ドル円の場合、100,000ドルを1ロットとします。

1pipsあたりの損益額:約1,000円(ドル円の場合)

主にプロ向けや資金量の多いトレーダー向けの口座で採用されることが多いです。

▼ミニロット (Mini Lot)

1ロット=10,000通貨単位

例: ドル円の場合、10,000ドルを1ロットとします。

1pipsあたりの損益額:約100円(ドル円の場合)

多くの国内FX業者で提供されており、標準的な口座タイプとして広く使われています。

▼マイクロロット (Micro Lot)

1ロット=1,000通貨単位

例: ドル円の場合、1,000ドルを1ロットとします。

1pipsあたりの損益額:約10円(ドル円の場合)

少額からFXを始めたい方や、極力リスクを抑えたい方向けの口座で採用されることが多いです。


▼Lot(ロット)の選択について

Lot(ロット)とは、一度の取引で売買する通貨の量を指します。

FXでは、このLot数を調整することで、取引の規模やリスクをコントロールします。

 

例えば、

1Lot(10万通貨)で取引する場合と0.1Lot(1万通貨)で取引する場合では、同じ1pipsの変動でも、利益や損失の金額は10倍変わってきます。

 

【どのような基準でLot数を選べば良いか?】

Lot数は、あなたの「リスク許容度」と「資金量」に合わせて慎重に決めるべきです。

 

少額から始めたい、またはリスクを最小限に抑えたい場合: 

0.01ロットや0.1ロットといった、少ないロット数から始めることをおすすめします。

 

十分な資金があり、より大きなリターンを狙いたい場合: 

資金管理を徹底した上で、ロット数を調整しましょう。

 

Lot数を決める際は、「もしこの取引が失敗した場合、証拠金のうち最大でいくらまでなら損失を許容できるか」を事前に想定し、その範囲内に収まるように設定することが成功の鍵となります。


▼スプレッドの設定について

スプレッドとは、「買値」と「売値」の差額のことで、FX会社に支払う実質的な取引手数料です。

このスプレッドが広ければ広いほど取引コストが高くなり、狭ければ狭いほどコストが低くなります。

 

どのような基準で数値を入力すべきか

お使いのFX会社が提供しているスプレッドを確認し、その値を2で割った数値を入力してください。

 

※お手数お掛けし大変申し訳ありませんが当ツールのロジックを正しく機能させる上で、スプレッドに限り、2で割る計算をお願いしております。

 

例:スプレッドが1.0の場合 → 0.5と入力

例:スプレッドが0.5の場合 → 0.25と入力

例:スプレッドが0.7の場合 → 0.35と入力

 

実際の取引では、相場の状況(経済指標の発表時や早朝など)によってスプレッドが変動することがありますが、通常はFX会社のウェブサイトに記載されている平均スプレッド」の数値を参考にしてください。

 

もし分からなければ、目安として以下を入力してみることをおすすめします。

国内FX業者: 0.3銭〜1.0銭

海外FX業者: 1.0pips〜2.0pips

 

※スプレッドの単位は、国内業者が「銭」、海外業者が「pips」と表現されることが多いです。

※デフォルトでは0.5(つまり1銭もしくは1.0pips)としております。


⑦決済指値と損切り位置

先程、補足①:FXの主な注文方法でも少し説明しましたが、

これらの項目は取引が始まった後、利益を確定する(決済指値)または損失を限定する(損切り)ために、あらかじめ設定しておく価格のことです。

 

このシミュレーションでは、利益を確定したい価格までの値幅と、損失を確定したい価格までの値幅をpipsで入力します。※損切り位置はマイナス表記で入力します。例:-2など

入力の仕方は価格ベースとなるため
例:1.5と入力した場合は150pipsという意味になります。
例:0.2と入力した場合は20pipsという意味になります。

決済指値:予想通りに価格が動いて利益が出た場合、このpipsに到達すると自動的に取引が終了し、利益が確定します。

 

損切り位置:予想に反して価格が動いた場合、このpipsに到達すると自動的に取引が終了し、それ以上の損失拡大を防ぎます。

 

決済指値と損切り位置をpipsで設定しておくことで、感情的な判断に左右されず、リスクを管理しながら計画的に取引を進めることができます。


以上でシミュレーショントレードの設定(準備)は完了です。

 

FXHSSTの実際の使用例

それでは実際に使ってみましょう。

各項目の見方に関しては、この章で解説いたします。

今回は2025年5月26日ポンド円をシミュレーションしてみましょう。

 

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検証日付に2025.05.26を設定。注文日は翌日2025.05.27としております。

意味としては2025年05月26日の為替がクローズして27日の為替がスタートしたタイミングということになります。26日までの結果を見て27日(本日)以降の値動きを予測するイメージです。

 

トレード資金は今回は15万円として資産に150,000と入力しました。すると証拠金も自動的に150,000となりました。まだ取引が開始していない為、利益も損失もない状態です。ステータスは「待ち」となっております。

買い指値価格(建値)に現価格が到達したら「ポジションあり」に切り替わります。

最新高値最新安値は、入力している買い指値価格(建値)に対して現価格との差額が表示されるようになっており、まだ取引が開始されていない状態ですので、この時点では特に気にする必要はありません。

 

各種設定はご覧のとおりです。

最新終値=2025.05.26時点の最終価格が193.663だったのに対し、

今回は買い指値価格(建値)を194.026と設定しております。つまり、もしこの後上昇して194.026に到達したらポジションが始まる(トレード開始となる)ということになります。逆に到達しなければ、何も始まらない為、利益も損失もありません。その場合は只管待つか、再度別の指値価格を設定するか検討ください。

先程説明したように現価格よりも高い価格を仕込んでいるため今回の注文方法は「逆指値買い」を選択します。

 

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決済指値は指値価格(建値)の194.026から1.5(150pips)と設定しました。価格で言うと左隣に表示がある195.606が決済価格ということになります。もし予測どおりこの価格まで上昇し、無事に決済出来た場合は右隣に表示されている損益の74500円が頂けます。

逆に損切り位置は-2(-200pips)と設定しました。損切り価格は192.106となります。

もし予測が外れて損切り位置まで価格が下がってしまった場合は100500円の損失となります。

利益に対し損失の方が大きいですが、ポジションが開始して一旦下がってから上がる可能性もあるため、敢えて損切り位置は広く置いています。

 

一番下の簡易予測を見ると「買い傾向」と出ています。これは現時点で上昇勢力が強いことを表しています。上昇への期待が高まります。

 

隣の大きなチャートをご覧ください。

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黄色のラインが指値価格(建値)、緑色のラインが決済指値、赤色のラインが損切り位置を表しています。各種設定した数値に反映して動くようになっているので、チャートを見ながらそれぞれの位置を決めることも可能です。


それでは、次の日がどうなったか見てみましょう。

検証日付を2025.05.26から翌日2025.05.27に変えてみます。

するとチャートや各種数値が自動的に更新されました。

スクリーンショット 2025-08-14 001659.png

 

ステータスが「ポジションあり」に切り替わっていることからトレードが開始されたことが分かります。そして利益(円)を見ると既に74,500と出ており、無事に利益確定出来た(緑色のラインまで価格が到達した)ということが分かります。ロスカットは「待ち」のままですので損切りには掛かっておりません。資金150,000に利益の74,500が足され、証拠金が224,500に増えております。

 

チャートが見えづらいので拡大してみます。ちょうど緑色のラインまでヒゲがタッチしていることが分かります。予測が的中したということになります。

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更に注目すべきは右上の「FXHPPTでの最大利益(円)」です。

こちらも74,900円の利益が出ています。

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つまり、冒頭で紹介した高精度FX予測ツール『FXHPPT』を使って予測を行い、表示された通りの指値を仕込んでいたら1日で最大74,900円頂けていたということになります。この部分は実際のFXHPPTと連動しておりますので、FXHPPTで検証を行ったら偽りなく同じ結果が確認できます。


ではそのままトレードを続けていきます。

証拠金が150,000円から224,500円に増えたので、資産を224,500に入力し直しましょう。

そして注文日を翌日2025.05.28に切り替えます。

27日の最新終値(現価格)が194.869と出ておりますので、今度は「一旦193.500くらいまで下がって、また上昇する」と予測を立ててみました。

注文方法は現価格より低い価格で指値を設定しているため、今回は「指値買い」を選択します。決済指値や損切り位置は先ほどと変わらずとします。

それぞれpips指定のため、指値価格に連動して決済指値は195.000、損切り位置は191.500に動いています。

チャートはこんな感じで、それぞれのライン位置も変わりました。

スクリーンショット 2025-08-14 004417.png

 

それでは、翌28日の結果を表示させてみます。

検証日付を2025.05.28に書き換えました。

スクリーンショット 2025-08-14 004719.png

 

ステータスが「待ち」となっていることから、まだポジションが開始されていないことが分かります。当然、利益もロスカットも出ておりません。

「FXHPPTでの最大利益(円)」は変わらず74,900なので、その前の予測結果が継続しているものと思われます。

 

次の日2025.05.29に書き換えましたが変わらず「待ち」でした。

そして更にその翌日2025.05.30に更新したところ、ステータスが「ポジションあり」に切り替わりました。

スクリーンショット 2025-08-14 005141.png

 

つまり30日に価格が、指値価格(建値)に到達してトレードが開始されたということになります。しかしまだ利益もロスカットも出てはいない状態ということです。

ここで注目すべきは「FXHPPTでの最大利益(円)」です。

10,9250円に増えていることから、もしFXHPPTを使って予測をしていたら、更に最大利益が増えていたということになります。

 

 

もう1つ注目すべきは、最新高値と最新安値の部分です。

ポジションが開始して以降、指値価格(建値)からの価格差が表示されています。

スクリーンショット 2025-08-14 010034.png

 

5月30日時点で一時的に最大56800円の利益が出ており、一方で含み損は最大6750円だったということです。もし決済価格をこの高値194.646以下に設定していたら決済となり利益がまた得られていたということが分かります。

しかし今回設定している決済指値はこれより高い位置の195.000ですので、あと40pips弱足りず、まだ利益確定とはなっておりません。

 

では日にちを更に先にしてみましょう。

5月31日、6月1日は土曜日、日曜日なので6月2日に設定しましたが、

まだ変化はありませんでした。更に次の日の6月3日にしても変わらず。

そして6月4日にようやく変化がありました。

スクリーンショット 2025-08-14 025851.png

なんとか緑のライン(決済指値)を僅かにヒゲで越えることが出来ており、

74,540円の利益がまた得られております。

利益が最初と同じなのは、レバレッジ、Lot数、スプレッド、そして決済指値のpips幅、いずれも変えずに、2回目を行ったからです。

 

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それによって、証拠金が更に増えて299,000円となりました。

5月27日開始時の証拠金15万円から僅か1週間程度で149,000円の利益を頂けたというシミュレーション結果が出ました。


FXHSSTでは、このような流れで日足でのシミュレーションを行うことが出来ます。

もし更に疑似トレード検証を行いたい場合は、先ほどと同様に、資産を224,500から299,000へ更新してから、また注文日を次の検証したい日付の翌日に変えて、ここまで説明したやり方で続けていくと良いでしょう。

 

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使用する上での注意点

では先ほどの流れで、今度はもっと古いチャートをシミュレーションしてみます。検証日付を2025.05.28から一気に2022.01.25に変更しました。

すると、以下のようなチャートになってしまいました。

スクリーンショット 2025-08-14 032512.png

 

これはバグではなく、単純に買い指値価格(193.500)と最終終値(153.669)が開きすぎているからです。

3年以上前の価格水準が先程設定した193.500よりも40円近く低いため、一時的にこのようなチャートとなっているのです。注文日も先ほどの2025.05.28と、ちぐはぐな状態ですので、先ずはこれらを更新すれば正しい表示に切り替わります。

最終終値が153.669なので、その近辺でそれよりも高い価格の154.200に逆指値買いを仕込んでみました。するとチャートは無事に通常の表示に切り替わりました。

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今回は決済指値と損切り位置は同じ広さに設定してみました。

どちらも0.5(50pips)で決済となります。

同じpipsでありながら損切りの方が引かれる金額が大きい理由はスプレッド(手数料)によるものです。

 

スクリーンショット 2025-08-14 034204.png

今回は簡易予測が「売り傾向」と出ているのがやや気になりますね。

この場合はやや「買い」はリスクかもしれませんが、とりあえずこのまま先へ進めてみます。

 

検証日付を翌日2022.01.26に変更して見てみました。

すると利益(円)とロスカット(円)が同時に表示されてしまいました。

 

スクリーンショット 2025-08-14 034748.png

 

これはどういう意味かというと、この検証日付である1月26日の中で、設定していた決済指値とロスカット位置の両方に触れるような値動きがあったということです。

今回ロスカットを比較的浅い0.5(50pips)に置き、尚且つ決済指値も同様の0.5(50pips)に置いていたため、その値幅は1.0(100pips)と狭く、特にボラティリティー(価格変動度合い)が大きいポンド円などでは1日で100pips以上の値動きが簡単に起こるため、このように同時に結果がついてしまうケースが発生いたします。これはFXHSSTが日足データを基にシミュレーションを行う仕組み上、どうしても起きてしまう事象となります。

 

当然ながら実際の相場では1度のトレードで両方が同時に決済されることはなく、どちらか先に決着が付いた時点でその取引は完了となります。

 

ですのでこの結果を正確に見たい場合は、その日付の実際のチャートで、日足よりも小さい時間足(例えば4時間足や1時間足)を確認する必要があります。

それを行うのは大変面倒だと思いますので、このような場合は一旦このトレードは無しにして、また別日付でシミュレーションを行うか、そもそもこのような事を起きにくくするために、毎回損切り位置もしくは決済指値を広く(最低100pips以上)取るなどのご対応をいただけますと幸いです。

 

因みに今回のケースでも既にFXHPPTでの最大利益幅は31.950円と出ており、更に日付を先にしていくと、2月3日時点で120,250円まで利益が伸びております。

スクリーンショット 2025-08-14 041240.png

 

このとおり、FXHPPTを使って予測分析を行っていれば、しっかりと利益に繋げられていることが改めてお分かりいただけるかと思います。


トレードにおけるちょっとしたヒント

尚、上手なトレードとしてよく挙げられるのは「リスクリワードが良いトレード」です。これは損切り幅よりも利益確定幅を大きく取れる取引戦略を指します。例えば、決済指値が150pips、損切り位置(ストップロス)は20pipsみたいな指値設定をするトレードです。

確かに理想的ですが、それでは中々勝てないのがFXです。

分かりやすく例えます。

現在の価格が99.50だったとして、100.00に「逆指値買い」を仕込んだとします。決済指値は101.50を、損切り位置は99.80に設定しました。

 

そして上昇して100.00を超えてポジションがスタートしました。

どんなに良い位置でポジションが開始したとしても、上昇すればするほど、節目の価格を一度で越えられる確率は減ります。沢山買う人がいれば当然売る人も出てきますので一次的であってもどこかで必ず下がります。

 

▼単純な例

100.10を超える可能性95%

100.20を超える可能性90%

100.30を超える可能性85%

100.40を超える可能性80%

 

仮に100.20で早くも一旦下がったとします。

超える可能性が90%と高かったとしても10%は超えられない可能性もあるので、当然100.20まで行かずに下がるケースもあるでしょう。

そうなると今度はそこから逆の可能性が発生します。

 

100.10よりも下がる可能性95%

100.00よりも下がる可能性90%

 99.90よりも下がる可能性85%

 99.80よりも下がる可能性80%

 

80%の可能性はまだまだ高いですよね。

なので当然それ以上に下がることも有り得ます。

99.70まで下がって、再び上昇するかもしれません。

その上昇が今度は一気に101.50を超えるかもしれません。

そうなれば決済指値は101.50なので予測どおり150pipsの利益となるところですが、残念ながら損切り位置を99.80としていたので先に損切りに掛かってしまい20pipsの損失で終了してしまいます。

 

仮に損切り位置をもう少し深く取っていたら、利益で終わっていた可能性が高い場面です。

ただ、では単純に損切り位置を98.00みたいに広めに設定しておいたら良かったのかと言ったら、それも結果論で、もしかしたら再びの上昇はなく、そのまま一気にもっと下がっていた可能性もなくはありません。そうなれば100.00から98.00なので200pipsの損失になります。

 

当たり前のことですが、常にどちらの予測も正確に行い、その中で確率の高い方を選んだ上で決済指値も損切り位置も最適な価格を設定することが大切なのです。

FXHPPTでは常に膨大な計算によって自動でその最適な価格が導きだされるため、毎回損切り位置は比較的広くなります。でもその分、損切りに掛かることなく最後は利益で終わることが殆どです。

以上のとおりリスクリワード比率の理想では「決済:損切り=8:2」みたいな方が良いとされますが現実的には、必ずしもそのような設定が正解とは限らないということです。毎回相場状況に合わせ臨機応変に判断していきましょう。


まとめ

FXHSSTは、FXの知識を身につけ、本物のデータで実践的な練習をしたいと考えているFX未経験者や初心者の方々に最適なツールです。

 

「FXはリスクが高そうで怖い」「いきなりリアルマネーで取引するのは不安」と感じている方でも、このツールを使えば、過去の市場価格を元にしたリアルな疑似トレードを、何度でも繰り返し体験することができます。

 

ただし、ご注意ください。FXHSSTはあくまで「高性能な学習・シミュレーションツール」であり、これ自体が利益を生む可能性のあるものではありません。

ですが単なる過去の検証に留まらず、簡易的な「目線の表示機能」は、実際のトレードにおける買い・売りの判断力を養う上でも大きな助けとなります。さらに、FXHPPTの驚異的な予測精度を同時に体感できるため、本物のトレードツールを選ぶ上での貴重な判断材料となるでしょう。

FXHSSTを活用して、感情に左右されない安定したトレードスキルを身につけ、副収入獲得という目標を現実のものにしてください。