ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円 午後3時   82.09/14  1.3456/63  110.52/56 正午現在   82.18/23  1.3442/44  110.48/51 午前9時現在 82.15/18  1.3450/55  110.49/56 NY17時現在 81.98/01  1.3473/78  110.51/56  [東京 20日 ロイター]


 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて

やや強含みの82円前半で推移している。

ユーロ/ドルを中心にしたドルクロスの値動きに追随する展開が続いた。  

海外市場で82円を割り込んだあと、東京市場での戻りは鈍く82.25円で上値を押さえ込まれた。

しかし、下値では押し目買いが入ったほか、

ユーロ/円などクロス円の底堅さもあって82円台をキープ、狭いレンジでもみあった。  

ドル/円は海外市場で81.85円まで売られ、半月ぶりの安値をつけた。

ユーロ/ドルを中心にドルクロスでのドル売りが強まったことが背景。

ユーロ/ドルは一時、1.3539ドルまで上昇して2カ月ぶりの高値をつけている。  

大きな節目だった1.35ドルを上抜けた水準感から「米国輸出企業のユーロ売りが出た。

これをきっかけにユーロロングの巻き戻しも起き、ユーロはいったん調整に入った」

(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)ことから、

東京時間午前にかけて、ユーロは1.3427ドルまで下落。

高値からは100ポイント強の調整になった。  

これを受けてドル/円でもドルが買い戻され、82.25円まで値を戻した。

ただ「ドル/円の戻りは鈍い。ポジションはショート気味だが、

きのうの下げも中途半端でロングポジションも切りきれていないようだ。

上値にはストップロスがあるが、これをつけにいく動きになっていない」(大手銀行)との声が聞かれた。

 実需勢の動きは鈍く「きのうと同じ水準のため、

輸出企業の売りはあまり出ていない。輸入企業にしても81円台では買いが入ったようだが、

きょうの水準では目立たない」(大手銀行)という。  

その後、ユーロ/ドルが下げ渋って緩やかに切り返し始めると、ドル/円もじわりと水準を切り下げた。

小幅な値動きのなかで方向感がつかみにくくなっているが、

セントラル短資の武田氏は「個人が押し目買いを入れており、建て玉も増えている。

クロス円によるサポートもあって、82.00円前後は堅そうだ。

ただ、海外安値の81.85円付近にはストップロスもある」(セントラル短資、武田氏)と指摘。

そのうえで「ドル/円をみるうえで、カギはユーロ。

1.35ドルを抜けて上がっていく(ドルが下がっていく)ようなら、ド

ル/円でもドルが売られそうだ。

ユーロの1.3400ドル付近にはストップロスがあるが、

ここまで押さずに下げ渋っており底堅い。1.35ドルを上抜けるか、

跳ね返されるかの方向感はまだ定まっていない」(武田氏)としている。  

<ユーロは1.35ドル付近のカベ厚いとの見方も、ギリシャに債務再編の可能性> 

 市場では、12月以来のレンジの上値だった1.35ドル前後を本格的に上抜けるか、

このゾーンで跳ね返されるかが注目されている。

欧州勢が参加し始める午後3時過ぎにユーロは再び買いが強まり、

1.3488ドルまで切り返した。


 しかし、市場ではユーロの上値に慎重な声も多い。

「ファンダメンタルズ面では1.35ドルを超えてユーロをロングにする材料はない。

ショートを巻き戻しせばユーロ買いは一巡する。

1.35ドルを上抜けるとすれば、

チャートで攻める向きの買いか、ドルの要因だ」(大手銀行)との声が聞かれる。

 「海外市場でのユーロ/ドルの上昇は、

米ゴールドマン・サックス(GS)<GS.N>の減益決算によるドル売りが背景で、

ユーロに買い材料はない。

ただ、ドル売りにしても、同業の米JPモルガン・チェース<JPM.N>を含め、

米企業の決算はおおむね堅調で、GSは一過性の材料だ。

いずれ1.32─1.34ドルのコアレンジに戻る」(みずほ証券グローバルエコノミスト、

林秀毅氏)との声も出ている。  

関係筋によると、

ドイツ財務省当局者はギリシャの債務再編の可能性に備えて対応策の準備を進めているといい、

海外市場で話題を集めた。

別の関係筋によると、ドイツの一部当局者は、

ギリシャの債務不履行(デフォルト)の可能性を想定している。同筋は「複数のシナリオが想定されている。

そのひとつはギリシャの債務再編の可能性だ。

アイルランドについても同様のシナリオが存在する」としている。

 また、独週刊紙ツァイトは、ドイツ政府がギリシャのソブリン債の再編計画を検討しており、

ギリシャに対してユーロ圏による救済資金を用いて債券の買い戻しを認める可能性があると伝えた。

 しかし、海外市場では結局、ユーロは新高値をつけている。

市場では「ギリシャの財政再建計画は、当初から無理のあるもので景気をオーバーキルしかねない。

現実的な返済計画ができるなら長期的にみればユーロにプラス。

ただ、クレジット悪化で、普通に考えればユーロの売り材料だ。

買い戻し局面にあるため、材料として反映されにくいだけだ」(大手銀行)との見方が出ている。

 一方「ギリシャの債務再編はある程度予想されたことで、顕在化するならむしろ市場には好感されるだろう。

これまでのソブリン問題で、返済能力への疑問が他国に伝染することも含め、

悪いシナリオは織り込んできた。ドイツの景気回復が目立ってきたことも安心材料だ。

ただ、CDSのトリガーを引く可能性には注意したい」(大手証券)との見方も出ている。   

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)



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