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30分で1冊。ビジネス書評ブログ

現在、本を読まないと言われる時代に、読書の価値を見直し、日本中にビジネス書の読書習慣を広めること。そしてポジティブで楽しめるビジネス書読書を1人でも多くの社会人(社会人準備者)に広めたい。という目的を持って、読書会を開催しています。

本日早朝5時よりWEB読書会を行いました。

■ダイジェスト読書法(30分読書法※)で読んだ書籍

書籍名:その他大勢から抜け出す成功法則
著者:ジョン・C・マクスウェル著 齋藤孝訳

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■読んだ目的


何かをなしとげる思考法を知りたい

■読んだ感想・得たもの・得られそうなもの

・いつも得ている結果が気に入らなければ考え方を変えること。

・思考法は質問法である
考えるよりも、自分に質問をしていくことで、良い答えが得られる。

・自分の箱から脱出するには、他人の箱に入ってみること。
つまり、いろんな本を読もう!ということ。

・利他の実践を心がける。
必ず良い形で自分に返ってくる。

・常識は自分の考えを抹殺する考え方。
常識を意識するとなんとなくその他大勢と同じ意見になり、なんとなく考えているように感じるが実は、何も考えていない。常識にとらわれそうになったときは、非常識に物事を考えること。

・自分で、考え方を変える方法を考えない。
考え方は今まで自分が生きてきた中で出来上がってきたもの、性格のようなものなのだと思います。それが元になって今があるんですが、この今に満足できていない、なんとかしたいと思うなら、まずは思考の方法を変える事。
ただ、自分で考えて、自分の今までの経験を土台にして考えても、考え方を変えることは出来ませんし、時間のはムダですから、自分には無い考えを自分以外のところから得るように心がける。
もっとも手っ取り早く、効果が高いのは繰り返しになりますが「読書」だと感じます。



FREE経済ものの本4冊目
こちらは2012年に出版された本になります。
エステ「ミュゼプラチナム」の社長、髙橋仁さんが書いた本です。

今日読んだ本
リアルフリーのビジネス戦略/髙橋仁著

リアルフリーのビジネス戦略

■FREEの本ですが・・・

FREEの本ですから、無料販売のお話しなのですが、この本は今まで読んだ3冊とは異なります。

ひとつは、評論ではなく実際にFREE戦略を実践して成果を出している経営者本人が書いているということ。

ふたつめは、無料化が可能なビット経済ではなく、店舗や従業員そして機材等で経済活動をしているため無料化が難しいとされるリアル経済の中で限りなく無料のサービスを実際に提供しているということ。

この2点だけでも、同じFREEを題材にしていても、今まで読んだ3冊とは大きく違うので読み進めるのが楽しみになりました。

■レッドオーシャン

レッドオーシャン・・・つまり、血の海。
ひとつの業界にたくさんの企業が参入して、各社、血で血を洗う熾烈な競争を繰り返す。
新しく参入したいけど、もうそんな余地は残ってない。
だから、だれもいない、キレイな海、ブルーオーシャンを探そう。

という本はいくつか読みました。
でも、この本は、

ブルーオーシャンなんて探しても見つからない。
レッドオーシャンの中にブルーオーシャンがある。

と書いています。
レッドオーシャンの中からブルーオーシャンを探す、、
とういうか、レッドオーシャンをブルーオーシャンに変える戦略が著者の作った
リアルフリー戦略です。

ただ、革命的で強烈でインパクトのあるリアルフリーも、
適した業界と適さない業界があるそうです。

■リアルフリー戦略に適した場所(業界)とは


リアルフリーは、レッドオーシャンをブルーオーシャンに変える万能の戦略ではありません。
適した場所があります。

・本能に訴えるビジネス
・古く、時代遅れな業界
・お客様と直接接点が持てる業界


なぜこの3つなのかは、本書を読んでいただきたいですが、著者の髙橋さんは、思いつきでエステ業界に参入したわけではなく、以上の3つのポイントをもとに、戦略的にエステ業界に参入しました。

サービスの価格を限りなくゼロに近づけるという価格設定もその戦略の一つです。

■リアルなフリーとは?


リアルフリーはサービスの価格を限りなくゼロに近づけていきます。
ミュゼプラチナムのホームページを拝見すると、まだゼロ円にはなっていませんでしたが、もうゼロ円と言ってもいいくらいの価格でした。個人的にはゼロ円よりインパクトのある価格でしたが・・・。

外から見ると、その価格の下げ方や価格は、競合との価格競争に思えます。
しかし、リアルフリーの値下げは、価格競争ではないんです。

サービスの価格を限りなくゼロ円(著者はいずれ本当にゼロ円にしてもいいと言います。)に近づけるような値下げを行っているが、その代わり、そのサービスを受けたお客様に価値のある別のサービスも利用できる、、つまり、利益を得られるような仕組みを用意している。

価格を下げ、期待以上のサービスをお客様に提供し、クチコミを誘発する。
また、価格を下げることによって、サービスを受ける人のキャパを広げることでその方たちがさらにクチコミを広げてくれる。
ゼロ円サービスを受けた人は、お客様であると同時に、広告媒体でもあるのだそうです。

こういったことを用意した上で、利益もでると分かっている状態で、価格を下げていきますから、競合はたまったもんじゃありません。
と言っても、競合はミュゼプラチナムは、単に価格を下げているとしか見えませんから対抗して価格を下げてくる。

しかし、ミュゼプラチナムのようなそこまでの価格戦略を考えているわけではないので、追従することができません。


リアルフリーは価格競争ではないんです。


■おわりに。


この本では、ミュゼプラチナムの脱毛コースは1800円って書いてあるんですが、さっき、ミュゼプラチナムのホームページを見たら250円になってました。^^;(そういえば、テレビCM頻繁にやってますよね?見たことあります。)

本に書いてあるように、最終的に価格ゼロ円を目指すっておっしゃっていたのは本当なのですね。

ビットビジネスであれば、店舗を構えたリアルと違って利益幅も大きいので、無料化できる部分は大きいと容易に想像できますが、リアルビジネスは、店舗があったり、設備や人件費など、削れるものが少ないように思います。

しかし、このミュゼプラチナムの髙橋さんはご自身の事業で、リアルビジネスでも、フリー戦略が可能であることを証明してくださいました。

髙橋さんは事業を始める前に、利他の精神でこの事業をはじめようと決めたそうです。
利他とは、他者の利益を実現するために行動することだそうです。

他者を喜ばせてあげる、満足させてあげることで、結果的に自分に利益として返ってくる。
相手も幸せ、私も幸せ。この考え方はこれからのビジネスに必要な要素の一つになってくるというか、私はコンセプトの一つにしたい。と思いました。

FREE経済関係の本3冊目。
今回は、ホンマでっか!?TVのコメンテーターでもある
エコノミスト門倉貴史さんの書いた

ゼロ円ビジネスの罠

ゼロ円ビジネスの罠

を読みました。
読んでみて気になったことがひとつ。
FREEのことを書いているはずなのに、門倉さんはFREEやフリーと書かず、
「ゼロ円」とおっしゃっておられます。

あえてオシャレではない「ゼロ円」という言い方を採用するのは
意図があってのこと。本書を読んでいくとゼロ円と書いた理由が自分なりに理解できました。
こういうことが分かるのも、ビジネス書読書の楽しさのひとつですね。

■FREEの落とし穴

ちょうどこの本が出版されたのも、他のFREEを題材にした本と同じく2010年。
ちょうどデフレの真っ只中の時期です。

FREEは、どんどん物やサービスが低価格になっていく流れの中で生まれた無料商法です。
デフレ経済の成れの果て・・・(いい表現が浮かばなくて・・すみません。)

セロ円は、顧客に対して「タダ」というインパクトを狙ったもので、本当にタダにするわけではなく、無料をうたって商品を配り、さらに高度で便利な商品を販売して利益を得る仕組みが用意されています。

それに、せっかくうまくいったとしても、競合他社が「ゼロ円」をはじめて追従し始めると、とたんに「ゼロ円」のインパクトがなくなってしまいます。

また無料を前面に出してトラブルになるケースも増えました。
引用:「ゼロ円ビジネス」に関して、消費者と企業のトラブルに発展しやすいのは、無料と有料の境界線があいまいになっているときだ。消費者がどこまでが無料でどこからが有料なのかについて誤解をしていたり、あるいは企業が、意図的に消費者が誤解するように誘導する場合もある。
「無料」を前面にしてPRしても、課金については小さく掲載するか、あまり読みたくない規約に書いている場合って多いですよね。無料と思って安心して子どもに遊ばせていたら、知らない間に子どもが有料のアイテムを購入して多額な請求が来た。なんていうニュースも当時はありましたね。

では、どうやって気をつけたらいいんでしょう?
引用:消費者が是非とも念頭に入れておかなければならないのは、利潤を追求する企業が展開する「ゼロ円ビジネス」の裏側には、必ず企業が儲かる仕組みがどこかに隠されているという点である。昔から「タダより高いものはない」という諺があるとおり、「ゼロ円」や「無料」という価格表示につられて飛びつくと後で手痛いしっぺ返しを食らう恐れがある。
いくら有名な企業が「ゼロ円」をうたっても、必ずその裏には課金のシステムが用意されているんだということを理解して利用の可否を決めるのが良いように思います。

■おわりに

ゼロ円商法は定着しないとおっしゃる門倉さんですが、ゼロ円ビジネスの理想型があるといいます。それは寄付ビジネスです。
たくさんの方々からの善意の寄付によって運営されるビジネスです。

たとえばアメリカのフードバンクというビジネスは、包装が汚れたりして販売が出来なくなった食品を寄付してもらって、その食品を福祉施設に寄付するというもの。ボランティアの一環として定着しているそうです。

また、ネットを使用する私たちにも身近な存在であるウィキペディアですが、これも寄付ビジネスの一環だといいます。何か調べたいことがあって検索すると検索結果の1ページ目に必ずと言っていいほどヒットするのがウィキペディアのページです。

ネットの情報は正確性に欠ける。とよく言われますが、このウィキペディアの情報は、2005年12月の科学雑誌ネイチャーでブリタニカ百科事典に匹敵する。と紹介されたそうです。
ブリタニカは反発しているそうですが。

この本でFREEを扱った本は3冊目。
ゼロ円ビジネスの落とし穴について書かれた本でした。
デフレ時代の価格訴求の方法の最終形態がFREEだとすると、今少しずつインフレに市場が転換してきていることも考えながら、価値を訴求する方法に変わってくることは容易に想像できます。

そのとき、どんな名前の、どんな方法が登場するのか楽しみです。



おはようございます。

昨日の22時からWEB読書会を行いました。
私がやらせてもらってるWEB読書会は、毎週水曜日の22時からと土曜日の早朝5時からの週2回。
時間は、説明も入れて90分から2時間です。(参加人数や個々人の読書スキルで時間は前後します。)

今回のご参加は東京在住の男性の方です。
年齢が近いのと、共感するところも多く、実際の読書の前後が異様に盛り上がった今回の読書会でした。
(写真からその雰囲気が伝わるかもしれません。いや、伝わりすぎかもしれない。汗)

私が読んだ本は
■40代を後悔しない50のリスト
 著者:大塚寿

40代を後悔しない50のリスト

ご参加いただいた男性が読んだ本は
■愛もお金も幸せも、ぜ~んぶ手に入れて人生を大好きになる方法
 著者:チカコ・リー

愛するだけでお金持ちになる魔法の法則

今回ご参加いただいた方は、読書スキルが高い方なので、二人で読書会とは関係ない話で盛り上がりましたが、読書のほうも時間内でキッチリ終了しました。

逆に結構サクッと読書が終わってしまって、あっさりな感じだったような。
とはいえ、短い時間の中、たくさんの情報を得ておられ、流石です。^^

意識の高い人と読書という「学習」を通して交流するのは良い刺激になります。


ちなみに3枚の写真の説明をすると・・・
1枚目は読書会中に本の中を見せてもらったとき

20140910WEB読書会

2枚目は終了後の記念撮影時、盛り上がりすぎて顔がぶれちゃって(汗)

20140910WEB読書会

3枚目は撮りなおし

20140910WEB読書会


という流れです。^^;

次回参加もお待ちしています。


WEB読書会は、ビジネス読書会が主催する、読書スキルを身につけ、継続することを目的にした学習の場です。
WEBなので通常の読書会のように決まった場所に集まる必要が無いため、時間さえ合えば、日本中、、、いえ世界中どこに居てもネットさえつながればご参加いただけます。

このように毎回楽しく読書会を行っています。
参加していただく方には30分(ダイジェスト)読書法も一緒に身につけていただけるようなプログラムですので安心してご参加ください。

30分読書法にご興味nある方は
30分(ダイジェスト)読書法&読書会開催マニュアル
無料プレゼントをご請求いただくか
http://business-study.com/click/49/

ビジネス読書会1ヶ月無料クーポンでお試しいただくことでWEB読書会にご参加いただけます。
http://business-study.com/click/50/

なんか興味あるかもと思われた方はお気軽にお試しくださいませ。
お待ちしております。

ありがとうございました。
本日水曜日は、22時からビジネス読書会のWEB読書会【夜の部】の日です。
今日は、東京の男性の方にご参加いただきました。
私は福岡在住なのですが、東京の方と深夜自宅に居ながらにして読書会ができる。
WEB読書会の醍醐味ですね。


■ダイジェスト読書法(30分読書法※)で読んだ書籍

書籍名:40代を後悔しない50のリスト
著者:大塚寿

40代を後悔しない50のリスト


■読んだ目的

今45歳なので、後悔しない40代を送りたいと思ったから。

■読んだ感想・得たもの・得られそうなもの

内容は、リタイヤした人たちの、40台を「あれをすればよかった」「こうすればよかった」という50個のネガティブリストです。

しかし、そのネガティブリストを胸に刻み、果敢にチャレンジすることで、豊かな、後悔の無い40代、そしてリタイヤするまでの期間を幸せなものにしていけるという、ネガティブが土台になった、とてもポジティブな本でした。

本の中心になるのは、もちろん50のリストです。
しかし、私は、この本の内容を活かすのは、まえがきとあとがきにあると思います。

先人たちの後悔の中身をあらかじめ知っておくことは、未来を知ることと同じです。
40代の今は、納得できない考え方も書かれているわけですが、リタイヤしたからこそわかるというものもあります。

自分自身のこと
仕事のこと
家族のこと

40代は自分の意志とは関係ないところで時間をとられる時期。
例えば、夫婦の問題、子どもの問題、そして介護の問題。
30代の延長では失敗すると本書に書かれている通り、40代は生きる内容が変わってくる時期です。

ただ、具体的に、何が起きるのか、何が後悔になるのかが、40代只中の私たちには見えませんし想像もできません。

50代が人生の総仕上げの時期ではない、40代がその後の人生を決める総仕上げの時期と書かれています。人生にとってとても大切な時期です。

今から40代になる人、もう40代に入った人は、後悔しないためにも、この本を読んで、先に想像で後悔しておくと失敗しない後悔しない人生を送る準備が整うと・・・思いませんか?


■WEB読書会報告


冒頭でお話ししたWEB読書会。
東京からご参加の男性は、こちらの本を読まれました。

愛するだけでお金持ちになる魔法の法則/チカコ・リー

愛するだけでお金持ちになる魔法の法則

▼読書会の模様
5分間の読書感想発表中のひとコマ。
20140910WEB読書会