今日読んだ本です。

IDEA HACKS!2.0/小山 龍介、 原尻 淳一 著
■アウトプット
天才的なアイデアを出していくにはアウトプットのスキルを上げていく必要があります。
アイデアの環境を作る
アイデアを生み出していくためには、頭の中を整理する必要がある。
つまり、頭の中の断捨離。
今やらなくていいことは、とりあえず忘れてしまって頭の仲をスッキリさせて、新しいアイデアを生む環境を作る。
でも、今やらないでいいことを忘れたら、後で出来なくなってしまうので・・・。
だから、やらなくていいことは頭から離れないし、頭の中に溜まってしまうので、、、、
今やらなくていいことはとりあえず忘れる・・・つまり、今やらないでいいことを頭から追い出します。
これは、TODOリストをつかって頭の中で考えなくてもいいようにします。
今やらなくていいことをTODOリストに書き出すことで頭の中から余計なものがなくなり、スッキリするようです。
GmailのTODOリストが本書の中で紹介されていました。
アウトプットのスピードアップ
アウトプットのスピードをアップさせるための訓練としてプライベートライティングという手法が紹介されています。やり方はカンタンで、思ったことをそのまま書き出せばOK。
引用:【大原則】自分の書いたものを他の誰にも見せないこと
①自分のくだらない考えや、下手な書き方を許容すること
②手を止めずに書き続けること
③時間を決めて取り組むこと
④ウソのない素直な考えを引き出すこと
⑤自分の思考を限界以上に発展させること
⑥行き詰ったら、視点を変えてみること
以上のルールは守ってプライベートライティングは行います。
私はまだやったことが無いのですが、以前、ビジネスパートナーが勧めてくれていたのをこの記事を書いている最中に思い出しました。すごくいいみたいです。
フロー状態に入る
フローとは非常に深く集中している状態のことを言います。
本書ではフロー状態に入る3つのポイントがかかれていますが、特に私が参考にしたいと思ったのは時間制限を設けること。
時間制限は、締切りを設けることで集中力は増しますし、作業の効率も上がります。
そして、やったことの結果が即座に反映されるようにすること。の2つ。
これは、結果が直ぐに分かるようにしておくと、モチベーションが落ちにくい、または上がるということではないかと思います。ゲームは面白く、時間を忘れて熱中することが多いですが、ゲームは即座に点数としてやったことが評価されるからだと著者は言っています。(なるほど。)
■インプット
天才的なアウトプットを成功させるには、ストックが無いといけません。
そのために、超大量のインプットが必要です。
著者は、バケツに水を貯めておく作業と表現しています。ちょうど、表紙の絵のことですね。
インプットというと、情報を頭の中に貯めていくイメージがありますが、豊かな知性をふやしていくことがインプットには重要です。
インプットしていく上で重要なキーワードは「スキーマ」
著者は、世の中を豊かに見ていくための能力をスキーマと言っています。
このスキーマは能力なので、インプットで得られるというものではなく日頃の訓練で身につけることができると言っています。
その訓練の方法の一つとして、「読書会」を紹介していました。
読書会では、持ち寄った本をそれぞれが読み、感想を発表します。
その際、他人の感想=アウトプットを自分のものと比較したり、驚いたり、取り入れたりすることで、自分の中のスキーマの能力が鍛えられる。
私ももっとそういうところを意識して読書会を主催していこうと思います。
■おわりに 多くの人にちょっとずつ支えられて豊かになる
ここまで長々と感想を書いていたんですが、実はこれが、本書で一番大事な部分、取り入れていく部分ではないかと思います。
多くの人にちょっとずつ支えられて豊かになる著者が、震災のボランティアで東北に行ったときにたどり着いたと書いていた考えなのだそうですが、今までは自分のスキルアップ、スキル至上主義で仕事は成り立っていたし、それなりに評価もされた。しかし、ほとんどの成功者は、自分の成功は運です。と言う。
本書にあったスティーブ・ジョブスの発言
引用:「知っていると思いますが、私たちは自分たちの食べる食べ物のほとんどを作っていません。私たちは他人の作った服を着て、他人のつくった言葉をしゃべり、他人が創造した数学を使っています。何が言いたいかというと、私たちは常に何かを受け取っているということです。そしてその人間の経験と知識の泉に何かをお返しができるようなものを作るのは、すばらしい気分です」
つまり、私たちは多くの人にちょっとずつ支えられている。だから、自分が得たもの(スキル)も実は自分の実力でゼロから勝ち得たものではなく、何処かの誰かからちょっとずついただいたものなのだと。天賦の才と直感は天からの贈与。
だからこれからは、スキル至上主義を捨て、自分が所属する様々な
「場」を豊かにすることを行うことで豊かになろうと。
というか、成功者はそうやって豊かになってきた。スキル至上主義者に成功者は居ない。
「場」を良くする事、持っている自分のスキルを、その「場」に活かし、場が豊かになってくることで
結果として自分も豊かになっていく。多くの人にちょっとずつ支えられて豊かになる本書をキッカケに、意識していきたいと思います。