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12日の225先物は前日比150円高の16920円。日銀ETF買入期待を下支えにしっかりとし
た展開となた。一方、米国株式相場はまちまち。ダウ平均は37.05ドル安の
18576.47、ナスダックは4.50ポイント高の5232.90で取引を終了した。7月の小売売上
高、生産者物価指数(PPI)、8月ミシガン大学消費者景況感指数が予想を下振れたこ
とで米景気の先行き懸念が高まり、売りが先行。原油相場の上昇で下値は限られてお
り、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。
円建てCME先物は12日の225先物比110円安の16810円。為替市場では、ドル・円が101
円20銭台、ユーロ・円が113円00銭台(8時00分時点)。寄付き直後に4-6月期国内総
生産(GDP)速報値が発表される。前期比年率+0.7%と予想されているが、成長率は
1-3月期の+1.9%から減速する公算が大きい。個人消費の伸びはほとんど期待できな
いことや、企業設備投資は低い伸びにとどまることが成長鈍化の要因になるとみられ
ている。成長率が1.0%前後に留まると、市場では9月末の金融緩和実施への期待感が
高まるとの声が聞かれる。一部では、マネタリーベースの増加目標を20兆円上乗せし
て、年間100兆円程度に変更するとの見方もある。ただ、日銀による追加緩和は所得
増加をもたらすものではないとみられており、大型経済対策+日銀追加緩和でも16年
度の経済成長率は1%未満の低い伸びにとどまり、17年度における2%物価目標の達成
は困難となる可能性は高いとみられている。
日銀による追加の金融緩和が、実体経済に与える影響は軽微なものに留まるとの公算
が大きい一方、ETF買入幅拡大決定後の指数を見る限り、株価を押し上げる効果はそ
こそこある。NT倍率拡大、ドル建て日経平均は高値更新と歪な日本株相場だが、官製
相場を前に売り方は身動きが取れない様子。本日はGDP次第だが、緩和期待が高まり
17000円台も視野に入る可能性がある。上値メドは17000円、下値メドは16750円。ボリバン+1σが支持線として意識されそう
12日のNY市場はまちまち。7月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)、8月ミシガ
ン大学消費者景況感指数が予想を下振れ、米景気の先行き懸念が高まったことが嫌気
され売りが先行。その後は原油相場の上昇で下値は限られており、引けにかけて下げ
幅をやや縮小。ダウ平均は37.05ドル安の18576.47、ナスダックは4.50ポイント高の
5232.90。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の16810円。
シカゴ先物にさや寄せする格好から、利食い優勢の展開になりそうだ。ただ、先週
末の上昇で7月の戻り高値をクリアしており、いったんは達成感が意識されやすいと
ころではある。一方で、価格帯別出来高の商いが膨れている16600-16800円をクリア
してきている。レンジ上限レベルでの底堅さが意識される可能性があり、押し目拾い
のスタンスとなりそうだ。ボリンジャーバンドでは+1σを突破してきているが、+1σ
は16820円辺りに位置しており、これが支持線として意識されそうである。16750-
16950円のレンジを想定する。
[予想レンジ]
上限 16950円-下限 16750円本日の主な指標発表
<国内>
08:50 GDP速報値(4-6月) 0.7% 1.9%
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高
17:00 日本銀行が保有する国庫短期証券の銘柄別買入額
<海外>
11:30 亜・タイGDP(4-6月) 3.2% 3.2%
20:25 ブ・週次景気動向調査
21:30 米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月) 1.50 0.55
23:00 米・NAHB住宅市場指数(8月) 60 59
27:00 ブ・貿易収支(週次) 6億3700万ドル
引用元:【New】8月15日の相場見通し