どうもFX士です。


今日は6つ目の嘘「高額な自動売買ソフトは儲かるの嘘」についてお話します。


あなたは、「投資の神様」と呼ばれていたジョン・メリウェザー氏が率いるLTCMという名のシステムトレードファンドをご存知ですか?


LTCM(Long Term Capital Management)は、1993年末に米国で設立されたヘッジファンド会社で、ジョン・メリウェザー氏はもちろん、驚くのはその周りを固めるメンバーです。


マイロン・ショールズとロバート・マートンもいます。 この2人とも大学教授であり、その上なんとあのノーベル経済学賞を受賞したことのある人たちです。


さらに米連邦準備制度理事会の元副議長のデビット・マリンズや、有名大学で博士号を取っている人間もこのファンドに多数参加した人物。


まさに、高知能、高学歴・高職歴と超天才の人物達です。 さらには。


ウォール街の天才トレーダー、ジョン・メリウェザー氏が取引手法のアイデアを考案し、金融工学に長け金融デリバティブの理論を解明したことでノーベル経済学賞をも手に入れたそんな2人が自動運用のプログラムを作り、そこに中央銀行の元首脳が加わって会社に箔をつけました。


「ドリーム・チームの運用」 と呼ばれたそうです。 そんなLTCMは"これ以上の組み合わせはない"といえるぐらい、いわゆる「神々」で構成されたまさに「ドリームチーム」だったのです。


そして、会社設立の翌年に40%もの利益をあげたとなれば、関係者の注目を集めないわけがないです。


おそらく、そのファンドに関わった多くの大手金融機関が、もう安泰だと確信したことでしょう。


LTCMの手法は「中立」で、しかも市場原理に基づく失敗のありえないやり方なので、金を貸しても安全だ、という考え方が、欧米の金融機関の間に広がり、資本金50億ドル(約6500億円)のLTCMが、その20倍にあたる1000億ドル(約13兆円)の資金を金融機関から借り、「絶対に儲かるであろう取引」を拡大したのです。


(実際には、集めた資金を使い切れず、一部を返還しなければならないほどだったそうです) しかし。


現実は皮肉なものです。


そんな神々の集まりが作った自動売買プログラムでさえも、たった数年で破綻したのです。


そんなLTCMに巨額の融資が集まったのは、経営陣が「神様」で、「失敗するはずのない手法」をとって、驚異的な利益をあげていたからですけども、LTCMが破綻してみると、貸し手の金融機関は「何でこんな会社に、こんなに貸したのか」と批判されることになったのです。


現在、過去にいくらいいものであったとしても機能し続けることはない。


この一言に尽きます。 この事実をあなたはどう受け止めますか? 機械に頼らず、あなた自身のトレード力を、もっと身に着けるべきだと思うのですが。


この現実を一度深く考えてみてください。