ある方向に進み始めると、途中で引き返したり別の道に進むことが、何か悪いことのように感じている人がいる。
そこには色々な感情や思いが入り交じっている。周りからどう思われてしまうだろうとか、ここまで進んできて引き返すのはもったいないとか、自分に負けたような気がするとか様々だ。
そうした全く意味のない思いによって、何よりも大切なこれからの未来の選択をどんどん狭めている。
日本では、会社に入社しても数年で辞めてしまうと、我慢が足りない人だと見られてしまう。辛いことにもじっくりと耐えて、そこから初めて成長できるという考え方だ。
でも、我慢が成長に変わるのは、その先に自分の目標があるときだけだ。ここを乗り越えさえすれば、自分の目指すものに近づけると確信しているときに初めて、その忍耐が成長に変わる。
それがなく、ただ目の前の日々を我慢で過ごしてもそこに成長はなく、時間の無駄なんだ。今、自分が進んでみたい道はこれだと感じられる環境に早く移って、そこで本当の忍耐を経験するのが圧倒的にいい。
転職などを経験された方は分かると思うけれど、環境を変えると決断して行動する方が、今の居場所で我慢し続けるよりもはるかに大きなエネルギーを必要とする。
また、道を変更して、これまで進んできた距離がもったいないと感じる必要もない。そんなモヤモヤした気持ちで、これから先の未来を無駄に過ごしてしまう方がはるかにもったいないだろう。
自分に負けたような気になる必要もない。自分が信じる方向に目を向けて行動したのであれば、それは自分に勝っているんだ。不安や周囲の反応にびびって、自分の意に反することをし続けている人が負けている。
いつでも方向を変えて、リセットしても良いんだ。真面目な人ほど自分を責めてしまって、全てに耐えることが良いことだと思い込んでしまっている。
周囲の迷惑になる。。と、心配することも無用だ。そんな中途半端な気持ちで、そこに居続けることの方が、自分にも周囲にも良くない。
後ろを振り返ったり、周囲をきょろきょろするのではなく、ただ真っすぐ前だけを見ていれば良いんだ。