頑張っているはずなのに、なかなか結果に結びつかない人がいる。自分の中で試行錯誤して努力しているつもりなのに、思うような結果が生まれない。
もちろん、それは頑張る方向が間違っているのかもしれないし、やり方・方法が根本的に違っているのかもしれない。
でも多くは、自分の中での"頑張っているという基準"がすごく低い場合が多いんだ。自分の中で頑張っているつもりでも、その分野で成功している人からみると、全く努力が足りていない。
結果が生まれないのは、自分がしている行動の基準がまだまだ低いからなんだ。
ある有名レストランのオーナーが、店の支配人に毎日かかさず電話でチェックすることの逸話がある。そこは今でも、知る人ぞ知るお店で、予約もなかなか取れない人気のレストランだ。
そのオーナーが必ず支配人に聞いていたのは、"今日は何人のお客様が泣きましたか?"ということ。
レストランに行って泣くというのは、普通あまり想像できない。でも、このお店のサービスの基準は、来店して頂いたお客様を何人感動で泣かせることができるかということなんだ。
そのクオリティのサービスが基準になっているから、従業員一人一人の立ち振る舞いから表情・料理の知識に至るまで、全てが高いレベルで維持されている。
成功している・感動を運んでくれるお店というのは、努力・行動の基準が圧倒的に高いんだ。
今あまり繁盛していないお店も、この感動の基準で全てのサービスを提供すれば、きっと居心地が良くてお客さんが集まり始めるはずなんだ。
今その分野で華々しく活躍している人も、過去に必ず圧倒的なレベルでの努力を重ねている。普通の人では想像できないような、圧倒的な時間と工夫を重ねているんだ。
その基準での行動をし続けて、何も結果が生まれないということはあり得ない。多くの場合は、自分の基準での行動に限界を感じて、途中で諦めてしまう。
自分の周りに一人でも、そうした高いレベルで行動している人がいれば、まだまだ自分には行動も努力も足りないことを痛感できる。
そうした、自分がすごく小さく見えるような環境でしか、もっと頑張ろうという気持ちは沸いてこない。今の自分が快適と思える環境にいては、成長はないんだ。