日本では、"二兎を追うものは一兎をも得ず"と言われるように、欲を出して色々な物を追いかけるのは良くないことだとされる。
一つに集中できないため、結局何も得られなくなるという意味の戒めだけれど、本当にそうだろうか。
二兎を追う姿勢でいない限り、二兎を得ることは絶対にない。自分の追いかけるものは一つである必要はないし、どんどん獲りにいけばいいんだ。
そもそも、一兎を追ってその一兎が必ず得られるとも限らない。その一兎だけしか見えていなかったために、見失ってしまったときに大きな失望となってしまう。
ちょっとした失敗や困難で、命を断ってしまったり鬱になってしまう人が多いのも、視野が狭くなってそれだけしか見えていないことが多いんだ。
別の二兎目・三兎目を追っていれば、一兎くらい見失ってもまたすぐに走り始めることができる。たった一兎を見失っただけで、全ての目標を失ったように・人生が終わってしまったように感じる必要はないんだ。
"二兎追うものは一兎をも得ず"というのは結果論。一兎も得られないかもしれないけれど、追っていない限り二兎を得ることは絶対にない。
こうなりたい・こうしたい・ああしてあげたいという想いがあるのなら、遠慮せずに全部追いかけに行っていいんだ。