自分が向かうべき姿が見えないことほど、辛いことはない。今日という日を自分は何のために生きているのか、今日という日の意味が分からない生き方が最も自分を苦しめるんだ。
自分の目標がはっきりと見えているから、今日という一日の大切さや意義を感じることができる。目の前に見るべきものがなかったら、今日はただ昨日の延長でしかなくなるんだ。
昨日までこうしてきたから今日もこうするという生き方から、明日のために今日これをするという生き方になる。過ぎ去った日々には、どんどん興味がなくなっていく。
本気で未来を考えれば、それが必ずはっきりと見えてくる。そうなれば、宝くじが当たったような気分になるんだ。もう当選が決まっていて、あとは振り込まれる時を待っているような感覚だ。
向かいたい道がはっきりしているから、日々のちょっとした辛いことなどにも耐えることができる。それさえも、そこに到達するのに必要な過程だと捉えることができるんだ。
自分の未来が見えていないと、目の前の出来事・現象にただ一喜一憂するだけの日々になってしまう。それが何を意味しているかを捉えることができないから、ただ嬉しい・悲しいというその場の感情で反応するだけになるんだ。
毎日が何か楽しくない・辛いと感じることがあるのなら、その原因は仕事でも人間関係でもお金でもない。
今自分の目標や理想を追いかけているという状態でないことが、その根本的な原因だと思うんだ。それに沿った仕事や人間関係を選択することができないから、そこから学ぶことができないし、ちょっと気にかかることがあるとただ感情だけで反応してしまう。
何かを今本気で追いかけている人が、一番幸せを感じているはずだ。