人は無意識のうちに、今の自分が居心地の良い状態を維持しようとしている。緊張や不快な気持ちを感じたくないから、今の自分が一番リラックスできる状態を維持しているんだ。
今住んでいる自分の家が、一番落ち着ける空間になっているはずだ。きれい好きな人は、あらゆる物の整理整頓が行き届いているし、逆にある程度散らかっている方が自分らしいと感じている人もいる。どちらが良いというよりも、それがその人の居心地の良い状態なんだ。
友人を招くことになって、普段は散らかった部屋を片付けたとする。でも、その友人が帰るとまた散らかった部屋にすぐ戻ってしまう。せっかく片付けたのだから、そのままキレイな状態を維持すればいいのに、わざわざ散らかしてしまうんだ。
行きつけのお店ばかりで食事をしてしまったり、同じような服を着てしまったりするのも自分が居心地の良い状態を維持しようとしているからだ。
自分が思った以上の結果が生まれたときにも、人は緊張感を感じてしまう。こんなにうまくいくはずがない。出来過ぎだ。と感じて、わざわざその結果を悪い方向に無意識に操作し始めてしまう。
そして、その出来過ぎた結果が落ち着いてくると、やっぱりこのくらいが妥当だろう。と、自分が居心地の良いレベルで満足してしまうんだ。
日々の生活でも、ランニングを日課にしている人は、その日1日走らないだけでも何だか落ち着かなくて、翌朝すぐに走りにいくはずだ。周りの人からすれば、何故そんなに走るんだろう。と思うけれど、その人にとっては毎日走ることが自分らしくてその状態を保つことが心地良いんだ。
色々なことにどんどん挑戦していく人がいる。周りの人からすれば、もう充分だろう。と思われるけれど、その人にとっては挑戦している自分というのが一番自分らしくて居心地が良いんだ。
今ある状態というのは、意識的にどう思っていようと、全て自分が居心地が良いと感じて自分がつくっている。
お金持ちになりたいと思っていても、富裕層が日々生活している生活空間に気後れを感じているようでは、そこは自分には場違いだと認めている証拠だ。そう感じている限りは、その状態に向かうことはできない。
プロのアスリートでも、海外の大きなチームから引抜きのオファーが来たとしても、自分が世界のトップを意識していないのであれば、そんなオファーは自分には恐れ多いと感じて気後れしてしまう。
逆に自分は世界で活躍するのに相応しいプレイヤーだと思っていれば、やっと来たチャンスだと捉えて当たり前のように飛び立っていく。
全ては自分が相応しい・居心地が良いと感じている基準次第なんだ。その基準よりも、良くても悪くても居心地が悪くなる。なかなか成果が上がらないのは、今の状態に自分が深いレベルで満足を感じている場合が多いんだ。
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