今回は「外貨預金」についてお話します。

数年前、ちょうどリーマンショックより以前の事です。

「う~~ん。本業の収入、銀行に預けて利息これだけか~~?」
その頃は金融・経済など右も左も分かりませんでした。
ニュースで平均株価や為替を伝えていても
「なんのこっちゃ」
「おいらにゃ関係ないね」
て感じでした。

「定期預金を預けても金利低いから、外貨預金しよう!!」
思い付きです。
「外貨って言ったらドルでしょ」
本当はドルしか頭に浮かばなかっただけです。

「よーしグァムに行った時より安いからドルをを100万円分買いだ~~」
前年、グァムに旅行へ行った際のレートが110円でしたし、
数年前にハワイに行った時は120円位でした。
107円はまさにお買い得。
何の不安もなく買っちゃいました。
当然、為替差損の事など考えるまでもありませんでした。

後から考えるとドルは下落トレンドの真っ最中でした(笑)

そして時は流れ、
現在は100万円の元金が70万円台に値下がりです。
「なんで、預金で損しなきゃならんのや~~!!」
とんでもない大バカ者ですね。

後で調べて分かったのですが、
ドルに交換する手数料が
なんと、1ドルに対して「1円」だったのです。

「まあいいや」
「次回、アメリカ旅行に行く時にはドルが必要だから」

ところが、去年ハワイに行く事になり
早速、外貨預金を預けている銀行に電話して
「外貨預金のドル、どこの支店で引き出せるのですか?」
当然のように電話したところ
「外貨預金はドルでは引き出せません。
お引き出しの際は円に交換してお引出下さい」

なっなっ、なんと!!
再び換金の為に手数料を払わないと
引き出せないという事です。
往復で2円の手数料・・・

「なっ、なんやと~~~!!」
これって、おいらの100万円、実際には
ドルに換金されてないって事ではないでしょうか。
一体これのどこが預金なんでしょう。
これではまるでレバレッジ1倍の
FXを「スプレッド200銭」で取引したのと同じ。

結論です。
外貨預金をお考えのみなさま。
外貨預金をするくらいならFXをお勧めします。
FXで円売って外貨を買い、
長期間ポジション持っていればいいでしょう。

外貨預金はペイオフの対象になりません。
つまり銀行が破たんしたら1円も戻ってこないのです。
また、差益が出ても総合課税(FX店頭取引と同じ)です。

外貨預金がFXより優っている点が思い浮かびません。
しかしFXが優っている理由は多々あります。
①10万円位預けただけで、100万円分の外貨が買えるので資金効率が良い
②スプレット0.5銭~2銭が実質的には手数料
③預金と同じで金利がもらえる
④FX会社が破綻しても場合によっては全額又はいち部戻ってくる

外貨預金はFXより不利な金融商品と言えるでしょう。

※これはSBIネット銀行での話です。
 銀行によっては外貨で引き出せるところがあるかもしれません。
 外貨で引き出せる銀行がありましたら是非とも教えて下さいね。