【ニュース/テクニカル】 日足テクニカル・豪ドル円=重要な節目200日線を下抜け
市場区分:東京 通貨区分:ドル円・ユーロドル・ユーロ円・豪ドル円
実体部が136pの下影大陰線引け。重要な節目である200日線(本日79.83円前後)を下抜けた。
緩やかな上昇を続ける同線の回復に向かうにしても、低下する基準線79.51円を越えたところからは上値が重そう。急落の後を受け、自律反発の値幅が大きなものになる可能性はあるが、その上に控える転換線80.51円も抵抗になると思われ、戻り売り優勢との感は否めない。
レジスタンス① 80.51(転換線)
9:11現在 79.43***
25日終値 79.15
サポート① 78.20(2/25安値)
提供元:株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ
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ドル
ギリシャの格下げ懸念など欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国を巡る不透明感を背景にリスク回避ムードが広がる中、欧州市場序盤は本邦輸出企業の売りなどもあり、ドル/円は89.25円付近まで下押しし、89円台前半で上値の重い展開が続いた。
その後、NY市場序盤に発表された米新規失業保険申請件数が49.6万件と予想の46.0万件より悪化したことをきっかけに米労働市場の先行き懸念が高まり、GLOBEX のNYダウ先物が下げ幅を拡大すると共にリスク回避の円買いが一段と強まったほか、米長期金利の低下がドル売りを促したこともあり、ドル/円は88.95 円付近へと下落。
また、同時に発表された米耐久財受注は前月比+3.0%と予想の同+1.5%を上回ったものの、輸送用機器を除いた数値が前月比 -0.6%と予想外の減少となったこともドルの圧迫要因となった。
さらにギリシャなどを巡る不透明感が重石となる中、米新規失業保険申請件数の悪化を嫌気してNYダウが一時前日比180ドル超まで下落したほか、NY原油先物も一時77ドル付近へと大幅下落したことを受けて、NY市場中盤にドル/円は一時 88.80円付近と3週間ぶりの安値を付けた。また、バーナンキFRB議長の証言原稿は前日のものと同一だったものの、質疑応答で「米経済は引き続き非常に弱い。
中国人民元相場の一段の柔軟性が望ましい」などと発言したことがドル/円の売り材料とされる場面もあった。しかし、NY市場終盤はNYダウが下げ幅を縮小し前日比53ドル安で終了する展開となったこともあり、ドル/円は89.20円付近まで持ち直した。米国の景気指標下振れが続き、利上げ観測は一段と後退している。
また、この日行われた米7年債入札が好調となったこともあり米長期金利は3.63%台へと低下しており、ドル/円は下値が脆弱な状態が続きそうだ。ギリシャをはじめ欧州PIIGS諸国を巡る不透明感も強く、リスク回避・株安・円高の負の連鎖が進行するリスクも排除できないだろう。
東京市場では月末で本邦輸出企業のドル売りが集中する可能性があるほか、3月決算を睨んだ本邦勢のリパトリ観測が強まる可能性もあり、需給要因にも注意したい。
【予測レンジ】 ドル/円 87.90-90.00
豪ドル
欧州PIIGS諸国のソブリン・リスクや米国の景気下振れ懸念などを背景に株安連鎖・商品安が進行し、高リスク通貨・資源国通貨売りが強まったことから、 NY市場中盤にかけて対ドルは一時0.8805付近、対円も78.25円付近まで大幅に下落。
しかし、NY市場終盤はNYダウやNY原油先物が下げ幅を縮小したこともあり、対ドルは0.8890付近、対円も79.20円付近へと持ち直した。
しかし、欧州PIIGS諸国を巡る信用不安でリスク許容度が低下している上、株安・商品安傾向が続いていることから、高リスク通貨・資源国通貨は下値が脆弱な局面とみる。
また、来週火曜日の豪準備銀行理事会での追加利上げは確実とはいえず、仮に利上げが見送られた場合のショックを考えると、積極的には手掛けづらいだろう。
【予想レンジ】 豪ドル/ドル 0.8800-0.8950 豪ドル/円 76.80-80.50 豪ドル/NZドル 1.2750-1.2910