高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷へと呼び出されて、そこで暇乞をすることを許された。それから罪人は高瀬舟に載せられて、大阪へと廻されることであった。それを護送するのは、京都町奉行の配下にいる同心で、この同心は罪人の親類の中で、主立った一人を、大阪まで同船させることを許す慣例であった。これは上へ通ったことではないが、所謂大目に見るのであった黙許であった……
森鴎外・著『高瀬舟』の冒頭より……
いらっしゃいませ! ようこそ、居酒屋・雑食館へ!
夢や妄想の中ですら妥協してしまうことを覚えてしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
当店店主のtakaでございます。
さて、最近、ボクはこのような本を入手いたしました。
夏目漱石から三島由紀夫までニッポンを代表する文士三十七人の食にまつわる様々なエピソードを綴ったノンフィクションでして、もうずいぶんと以前に発行されている本なのですが、すでに読まれたという方もいらっしゃるかもしれませんね。。。
『食』に関するこういった本には、職業柄魅かれるのです^^
で、この本を読むと、我々よりも一段高い所に居る感のある歴史に名を残した有名文化人たちの私生活が垣間見られて、そこに書かれていることに親しみを覚えると同時に、奇妙奇天烈な彼らの食生活の実態に唖然とさせられ、かつ、笑ってしまいます。。。
先日もダランとしながら仕事の合間の休憩時間にコレを読んでいたのですけど、冒頭紹介されているの夏目漱石に続いて載っていた、漱石と双璧を成すかの文豪・森鴎外の章のそのタイトルに、ボクの眼は思わず、エッ!Σ(゚д゚;)、と、釘づけになってしまったのでした。
それが、コレ。
『饅頭茶漬け』。。。
なんでも、医師の資格も持つことで有名な鴎外は、生食することをひどく嫌って果物すらも熱を通してからでしか食べなかったいう変わり者で、そんな鴎外がこよなく愛した食べ物はが、この『饅頭茶漬け』であった……と、いうのであります。
う~~~~~ん。。。。
気になる。。。。。。。
何がって???
決まってるでしょ。その味がですよ!
ということで、この本に載っていた通りのやり方で文豪がこよなく愛したという『饅頭茶漬け』を忠実に再現し、実際に食べてみよう!! というのが、今日の内容!
つまり久しぶりの実食ですぅ~
実食物は8割がた美味しくは無いんだけど、「挑む楽しみ」
のような物がありますからやりがいがありますねwww
このところ本家ラジオストライクの実食の方はお休み気味なので(といっても、クソまずいと評判だった『コーラそうめん』以降の物については、未だ挑戦していませんが……)、ちょっと個人的に今日は頑張ってみます!
では、
いざ、参るっ!!
まず用意するのはこのお饅頭!
関西でいうところの「おまん」!
近所のスーパーで売っていた1個78円の酒饅頭
一方、丼にアツアツのご飯をよそって……
その上に四つ割りにした件の饅頭を乗せるっ!
さらに上から、これまたアツアツの煎茶をかけ~る!
ハイ、完成~♪
hshs どっひゃ~~~~~~wwwwww
では、熱い内に、さっそく頂いてみませうか。。。
ますはお箸の先っちょでお饅頭をぐちゅ――――っと潰して……
中の餡子をご飯に溶かします……
んで、ご飯と一緒に掬う。。。
そして、黙々と食べる……
食べる。。。
食べる。。。。。
ハイ、完食wwww
意外に食べられた~~~www
特に美味くはなかったけどwww
まあ、お茶をぶっかけた饅頭に関しては、美味かったですかねw
対して、餡子の溶けたご飯の方はと言うと、たとえるならば、う~んと……小豆粥みたいな感じで意外なほど甘くは無かった。
全体的にボクはもっと甘いものを当初想像していたのだけど、渋い煎茶が功を奏して(?)、喰える喰えたもんじゃないのラインの絶妙なバランスをギリギリのところで保っているという奇跡のような一品でしたwww
しかしねぇ……
これを鴎外は頻繁に食べていたっていうんだから、ちょっとありえないですね。。。
確かに食えたけどさぁ・・・
そんでもってお茶と饅頭を分けて食べても、所詮は胃の中で一緒になるとは言えさぁ・・・
後の世にまで名を残す人物というのは、どこか変わっているものなのでせうか???
ま、とりあえず、腹は壊す心配はありませんので、興味が沸いたという方は挑戦されてみてはいかがでしょうかwww
ボクはもうこれで結構です^^;
では、今日はこの辺で。
また次回お会いいたしましょう。
ごきげんよう! ばいばーい