3歳春になるとグングンと調子と言うか、馬が変わって来て、一気に泡まつ候補からクラシックを勝ってしまうところまでくる、それもガリレオ産駒の特徴です。

 

 

ウィンターは2017年、ハーモサは2019年のニューマーケットの1000ギニーを、直前まであまり名前が出てこない存在であったのが、調教の動きが変わって来て、厩舎が使ってきて勝ち切ってしまう、そんな結果を出しました。ウインターは母系がディンヒル系、ハーモサは母系がピヴォタルからのヌレイエフ系です。

 

 

調べてみると2歳戦から57キロを背負って走っているのにまずは驚かされるものの、一流とは言えない成績です。これがグッと3歳春に完成してきて、このあとシーズンをとおして活躍してしまう、それが凄いと思います。ちょうどサドラーズウエルズ系のテイエムオペラオーが、3歳春にグングン成長してきて皐月賞を勝ち切ってしまって、その後名馬の域にまで上り詰めた現象が欧州ではごく普通に起こっている感じです。

 

 

ただ、特にギニーを勝った馬たちはガリレオ専門店とも言っていいオブライエン厩舎でも距離適性がハッキリしないというか、ウィンターもハーモサも、英愛ギニーを連勝した後、ロイヤルアスコットのマイルまでは良いものの、ウィンターはその後10ハロン路線を勝ったもんで凱旋門賞に挑んで惨敗、ハーモサは英ギニーの後、体系的には細長いんで、ファウンドやマジカル的なことを思われてかオークス挑戦をアナウンスされたこともあり、夏に10ハロンに使われて負けて、マイルへ戻されてと、なんだかハッキリしない部分が日本人からすると不思議な感じのする部分です。上2枚がウィンター、下がハーモサです。