さて、2018年の平地競馬のシーズンがブリーダーズカップで、いわゆる芝レースを中心、ヨーロッパのサラブレッドを中心としたシーズンが終わります。ウィンクスがなんぼ強いと言ってもゴドルフィンの番手くらいに少しは苦しんでいるのだから、ヨーロッパのサラブレッドは強いんでしょうし、年ほどヨーロッパに行って見ていて少しづつレベルが上がってきているのかなと感じています。

 

 

さて今年はディープインパクト産駒のサクソンウォリアーが2000ギニーを制しましたが、その後エプソムダービーで4着、愛ダービーで3着、連闘でエクリプスS10ハロンで僅差2着、体調不良が中間あったヨークのインターナショナルS10ハロンで着、そしてアイルランドのチャンピオンS10 ハロン僅差2着、レース後サンデー系無理に使えば屈腱炎で引退という成績でした。負けた馬は10ハロン戦はロアリングライオンとエプソムダービーはマサーでありともにレベルが高い馬、愛ダービーではレース後成績の振るわない馬に負けました。つまりロアリングライオン、マサーに勝ったハロンは圧倒的、10ハロンで首位争い、12ハロンでは普通の馬以上程度であったという成績でした。

 

 

この結果って面白いっていうか、現在日本の競馬もマイルから10ハロンまでは海外でもバンバンG1を勝ちまくっていて、他の距離はそれほどっていうことが多いので、それがそのまま出ているのかなと感じます。多分日本の競馬はサンデーサイレンスによってレベルは確かに上がったけれど、その分12ハロン路線では段々戦えなくなっていると感じますね。

 

 

ディープインパクトって晩成の遺伝子を持ってるんだそうです。愛ダービーの後連闘で10ハロンのG1を使っておいて、シーズン後、成長がもう一つだったなんてオブライエン調教師言っていたけれど、そんなたわごとは置いといて、晩成の遺伝子を持っているから早熟な馬というか2歳の重要なレースを勝っているとか、春のクラシックシーズンで好成績だったとか、そういう馬と交配してるんだそうです。そういう組み合わせでジェンティルドンナとか生まれてきてるのでやめられなくなっているわけです。

 

そうなるとどうなるかといえば、だんだん12ハロンというかハロン以上の距離の日本馬全体のパフォーマンスが下がってくるんじゃないのかって思うんです。それもじわっとじゃなくてガクンガクンと音を立てて。12ハロン戦以上を日本馬ばっかりでやってる時は良いんです。ジャパンカップだって、日本の気候に特化した芝の馬場で、ゲート試験と滞在場所を1度変えなければならない条件では、強い馬来るわけないですし。現に去年の有馬記念のタイムなんて稍重に近い馬場でルドルフが最後だけ追っただけの有馬記念よりタイムが遅くなっているわけだし。

 

 

そうなると勝つべきレースは凱旋門賞じゃなくて、例えばブリーダーズカップマイルとかそういう矛先になってこないと行けないんじゃないのかって思うことと。

 

ヤッパリそれじゃ面白くないから、例えば菊花賞を国際レースにして、それで日本の中の長距離路線も確立して、長距離に強い馬も12ハロン戦に参加してくるとちょっとだけだけれど、戦いが10ハロンの延長の12ハロン戦じゃなくなってくるとそれなりに間違いで海外でも通用する馬が出てくると思うんですが。

 

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