この写真は、1982年ジャパンカップの時のもの。このレースですべてが動き始めました。馬に話しかける、馬と一緒に笑う、馬を励ます、人格を馬に認めている感覚を初めて知りました。ここから日本の競馬、競馬ファンの意識が変わり始めたのです。写真はオールアロング、次の年凱旋門賞を勝ち、そのあと、北米のG1を3連勝してアメリカの年度代表馬になります。82年はヴェルメイユ賞を勝った後、道悪の凱旋門賞をシンガリ負けして、ジャパンカップにやってきていました。

 

 第2回ジャパンカップは、北米、欧州から最強クラスが来日し、また次の年にオールアロングをはじめ大活躍する馬も含まれており、ジャパンカップの歴史の中で一番の高レベルになりました。まだ日本の馬場への適性を考えようもない時代で、しかも資料も映像も少なくて、前走大敗したオールアロングは無印に近い評価、だけれどパドックでの静かだけれどなんとも言えない迫力に当時大学生の私は圧倒されました。

 レースは勝ったと思ったところを伏兵にやられて2着でしたが、抜け出てくるときの迫力は素晴らしいもの、そして次の年、私は自分の予感が正しかったことを知ることになるのでした。

 

 なおレースの模様は、本体のブログの笑顔の革命をご覧ください。