約三十万部(山手注:現在22万部強)と女性誌の中で最大の発行部数を誇る『VERY』は、
三十代以降の子育て中の女性がターゲットだ。
(中略)
誌面には仕事も、子育ても、自分磨きにも余念がない、
美しく賢いママたちが登場する。
(中略)
もちろん、
実際の子育てはそんな生ぬるいものではないだろう。
(中略)
『VERY』に登場するママは幻想なのだろう。
だからこそ罪深いのだ。
(『ルポ 貧困女子』飯島裕子/岩波新書/P194より)
『VERY』って創刊当初は、
「アッパーミドル以上の専業主婦向け」みたいな雑誌でしたが、
今は「アッパーミドル以上の兼業主婦向け」となっている感じですね。

画像は『マダム陰アンド陽』中尊寺ゆつこ(主婦の友社)よりお借りしました。
日本にあまたいる「負けず嫌いながんばり屋女子さん」たちが、
「悔しいっっ、アタシだってーーーー
!!」
と誌面に向かって怒鳴りたくなるようなキラキラ夢雑誌
だからこそ、
相次いで婦人誌が休刊(実質上の廃刊)に追い込まれている中、
元気に毎月発行をキープしつづけているんでしょうね。
そんな『VERY』の世界観を踏襲する「VERY妻」は、
日本女子界におけるエリート


と言えましょう。
「ふつうの結婚」ってのをすること自体が困難なご時世に、そこそこイケてて稼げるメンズと結婚をし、
地価が高い人気のエリアに住まい、自身のハイキャリアをキープしつつ、子どもたちの難関お受験に挑み、美容や自分磨きに余念はなく、女子会やファミリー会もさらりとこなせる如才なさ、、、
を持つ女性たちですから。
ただ「VERY妻=日本のエリート女子」をやりおおせるには、
「お金とガッツ=顕在的ながんばり」
が常に大量に必要になります。
高い居住費、経費のかかる高級車、高い美容経費、高い衣料経費、高い自分磨き費、高い子どもたちのお稽古代、高い交際費、SNS映えする高額レジャー費、、、そして高い税金。
少しでも気を緩めてしまうと「実はカツカツ・・・
」に結構すぐになりますので、
莫大なガッツとがんばりの継続を延々・・・と求められ続けます。
なので、
やっぱり「その世界観=尋常ならざるガッツとがんばりによって、社会的・顕在的な勝ち組であり続けること」が、
もう好きで好きでたまらない!という人。
じゃないと、
途中で息切れを起こしたり、
途中で燃え尽きてしまったり、
気付けば隠れ貧困状態での初老期突入になったりする感はあります。