今日のビル・トッテン氏訳、「Barbaria strategically surrenders.(野蛮人が戦略的に降伏)」。今月8日、ロシアのStrategic Culture Foundation掲載記事。執筆はブラジルの地政学アナリスト、ペペ・エスコバルPepe Escobar。

 

文明の勝利。今のところは。

 

これは常に文明に関することだった。「今夜、一つの文明が滅び、二度と蘇ることはないだろう」。歴史は太陽のように容赦ない眼差しでこれを記録するだろう。米国大統領による驚くべき野蛮なソーシャルメディアへの投稿だ。

 

つまりこれは、世界にビッグマックをもたらしたみすぼらしい「文明」が、世界に代数を授け、芸術、科学、統治に比類なき影響を与え、キュロス大王からアヴィセンナ、オマル・ハイヤームから至高の詩人ジャラール・アッディーン・ルーミーに至るまで数々の偉人を輩出し、連続する崇高な庭園、絨毯、建築の驚異、そして哲学的・倫理的枠組みを築き上げた古代文明を抹殺する、と脅迫したのだ。

 

決定的なのは「文明化された」西側諸国の政治指導者たちから、この野蛮な暴言に対する反応がまったくなかったことだ。怒りを装うことさえせず、彼らの絶対的かつ不可逆的な道徳的・政治的破綻をまたしても証明した。

 

イラン人は野蛮人に対して同等の手段で応戦した。1400万人以上のイラン人が各地の発電所の周囲に人間の壁を築き、生計を守ると同時にエプスタイン・シンジケートの火力を正面から迎え撃ったのだ。

 

背筋が凍るような緊迫の局面が迫る中、当然のことながらトランプはTACO(トランプはいつもビビッて逃げだす)へと転じた:https://x.com/ExplosiveMediaa/status/2041676139987440018

 

パキスタンが、停戦こそが戦争を最終的に終結させる道であるとイランに「保証」したなどということは、絶対にあり得ない。外交筋が確認したところによると、実際に起きたのは、北京が土壇場で保証人としての立場を取り、米国がイランの10項目計画に含まれる要求の少なくとも一部を受け入れるとテヘランに確約したということだ。

 

これは、イランの駐中国大使アブドルレザ・ラマニ・ファジリによっても裏付けられた。交渉は今週金曜日にイスラマバードで始まる。

 

トランプは自らの戦略的失策が招く避けがたく悲惨な結末に直面し、パキスタンを逃げ道として利用した。これはパキスタン首相自身によるもう一つの壮大な失態によって裏付けられた。彼は、ホワイトハウスが投稿用に作成したツイート/Xのヘッダーを削除し忘れたのだ。

 

現在のパキスタン政権――トランプの直通番号を登録しているアシム・ムニール元帥が事実上率いる――は、ある独特な地位から利益を得てきたし、今後も地政学的に利益を得続けるだろう。それは、シーア派の少数派を抱えるイスラム教徒の核保有国であり、湾岸諸国と良好な関係を築き、イランと国境を接しながら良好な関係を享受し、サウジアラビアと防衛協定を締結し、中国の戦略的パートナーであり、かつ自国領内に米軍基地がないという地位だ。

 

しかしイスラマバードは常に単なる仲介者に過ぎず、いかなる「調停」の設計者でもなかった。ホワイトハウスからどのような曖昧な説明が出ようとも、可能なデタントの骨子を固めなければならなかったのは中国だった。

 

エプスタイン・シンジケートは休戦を懇願

 

今、イスラエルはイランとレバノン南部のヒズボラによって同時に押し潰されつつある。どんなにプロパガンダの雪崩が押し寄せても、彼らの助けを求める声はトランプが停戦へと方針転換する上で重要な役割を果たした。

 

エプスタイン・シンジケート全体がそれを懇願したのだ。地政学とは無関係で、作戦上の地獄によるものだ。米国は軍事資源を使い果たしてしまった。

 

決定的な証拠は、USSトリポリが砲火を浴びながら、乗船中の海兵隊員2,500名と共に南インド洋の深海へと撤退したことだ。これは、米海軍が戦域から撤退したことを意味する。トマホークを搭載した潜水艦を除いては。トマホークはその約半数が標的を外すというは驚くべき精度のなさだ。

 

そして問題はまだ終わらない。イスラマバードやその先で何が決定されようとも、2026年に10兆ドルの米国債が償還期限を迎えるため、金融の地獄が迫っている。そしてペトロダラーは歴史のゴミ箱へと急速に向かっている。

 

そして再びイスラエルだ。

 

誰も忘れるべきではない。エプスタイン・シンジケートは合意など結べない。イスラエルは停戦などしない。せいぜい、目に入る者すべてを殺し続けられる抜け穴を作るだけだ。

 

事態の行方はすでに明らかだ。もしイスラエルが停戦を破棄すれば――すでにそうなっているが――イランとヒズボラは、米国の資産を攻撃することなく大規模な反撃に出るだろう。

 

それでも、トランプが、道徳的、法的、政治的、経済的、戦略的というあらゆる指標において戦争に敗れたと断言するには、まだ時期尚早だ。

 

結局、米国は本質的に合意形成能力を持つことはない。特に、外交交渉の最中にイランへの攻撃を2度連続で仕掛け、最高指導者ハメネイ師から多数の交渉担当者候補に至るまで全員を殺害したという前科がある以上、なおさらである。

 

大局的な見方は変わらない。これは多極化世界を推進する3国、すなわちイラン、中国、ロシアに対する最後まで続く戦争なのだ。

 

中国のパワープレイ、そしていくつかの既成事実

 

停戦前、中国は1日あたり120万バレルのイラン産原油を調達していた。実質的には、トランスポンダーをオフにした26隻の「ゴースト・フリート」タンカーを介して行われ、支払いはホルムズ海峡の「料金所」でCIPSを通じて人民元で決済されていた。これらすべてが、SWIFT、制裁、ペトロドル、そして西側の保険を迂回していた。

 

これが地球上で最も重要なボトルネックにおいて事実上導入された新たな代替決済システムである。

 

この複雑な影のエネルギー構造は、停戦が維持される限り、停戦下でも影響を受けない。しかし重要な点は、中国が追加の猶予を得たことである。トランプが宣言した「発電所の日」という瀬戸際を過ぎた後、イラン産原油の輸出をすべて終わらせるという不吉な脅威は消え去ったようだ。これが、中国が土壇場でイランに保証を与えた理由だ。

 

このことを米国が公言した「戦争の目標」、つまりイランの政権交代、濃縮ウランを手に入れる、ミサイル計画を破壊する、イランの軍事力投射能力を破壊する、と比較してみよう。これらはすべて壮大な戦略的失策へと変わり、ホルムズ海峡の新たな状況という形で頂点に達した。

 

停戦期間中、そして詳細な法的枠組みの下では停戦後も、イランとオマーンは海峡を通過するすべての船舶に対する通行料を徴収するだろう。米艦艇が人民元で通行料を支払った後にホルムズ海峡を通過する――歴史の皮肉という意味で、これほど詩的に陶酔させる光景は他にないだろう。

 

それでも米国が時間稼ぎをしていることは明らかだ。しかし主導権はイランが握っている。これがイランの最高国家安全保障会議からの重要な要点だ:

 

最高レベルで、イランはこれら[イランの10項目]の原則のみに基づいて、イスラマバードで2週間の交渉を行うことが決定された。これは戦争が終わったことを意味しない。イランは、これらの原則が詳細に確認されて初めて、戦争の終結を受け入れるだろう。

 

理論上はトランプが「受け入れた」とされる10項目を簡単に振り返ってみよう:

  1. 非侵略の誓約;
  2. ホルムズ海峡に対するイランの支配権の維持;
  3. ウラン濃縮に関する合意;
  4. すべての一次制裁の解除;
  5. すべての二次制裁の解除;
  6. すべての国連安全保障理事会決議の終了;
  7. すべてのIAEA理事会決議の終了;
  8. イランへの賠償金の支払い;
  9. 同地域からの米軍戦闘部隊の撤退;
  10. レバノンのヒズボラに対する戦争を含む、すべての戦線における戦闘の停止。

イランがこれらほぼすべての点で妥協するはずがない。賠償金の支払いは、ホルムズ海峡の通行料収入へと転嫁されるかもしれない。しかし制裁の解除などあり得ない。米国議会が決して許さないからだ。米国がイランを二度と攻撃しないと保証するなど、冗談にもならない。さらに米国がガザやレバノンに対して何かを保証することなど、そもそも不可能だ。

 

とはいえ、これはイランにとっては極めてリスクの高い賭けであり、主要な保証国である中国にとっても大きな試練となる。イランは、特に石油化学産業において甚大な被害を受けている。中国からの多額の投資があったとしても回復には何年もかかるだろう。

 

3ばか大将が今週金曜日にイスラマバードを訪れるかもしれない。ヴァンスとウィトコフとクシュナーだ。

 

しかしイランがアラグチ外相を通じて真剣に話し合う相手は、そのうちのただ一人、ヴァンスだけだ。

 

こうして文明は、今のところ生き残る。いくつかの事実も挙げておこう。事実その1:米国はもはや超大国ではない。事実その2:イランは世界の大国の一つとして復活した。事実その3:腰抜けの湾岸産油君主国の大半は、結局のところ米軍基地を永久に追い出すことになるだろう。事実その4:カタールとオマーンはイランと安全保障協定を結ぶことになる。

 

依然として最大の課題は残っている。それは地球全体に関わる問題だ。それは西アジアに巣食うあの癌、イスラエルの治療法をどう見出すか、ということだ。

 

イチリンソウ