釜石を含む三陸沿岸は、南からの暖流と北からの寒流が交わり、夏は内陸に比べて涼しく、冬は暖かい。今日も内陸とは3度の差がある。釜石の方が気温が高い。内陸との間に山もあるため、東北にもかかわらず雪はほとんど積もらない。内陸隣の遠野市は毎年雪が多い。山を挟んでまるで別世界だ。 昨年の今頃は新型コロナ感染者数が全国で2500人前後いた。まだ国内全体に現在よりも緊張感が強かったせいもあり、外出を極力控えていたためか、昨年はインフルエンザの予防接種をする人も今年ほど多くはなかった。新型コロナウイルスワクチン接種でワクチン接種慣れしたこともあるのかも知れない。新型コロナウイルス感染をきっかけに、改めて、人の免疫について考えるようになった。結論を言えば、やはり人が有する生来の免疫の強化こそが最も重要だと言うことだ。コロナ以前からインフルエンザのブレイクスルーはすでにしばしば見られていた。CEOがファイザー社の大株主であるロイターは、今日の記事で「オミクロン株、再感染リスク3倍 自然免疫回避を示唆=南ア研究」を報じている。「南アフリカの複数の医療団体で構成するグループは2日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、現在主流のデルタ株やベータ株と比べて再感染リスクが3倍とする分析結果を公表した。 南ア疫学モデリング分析センター(SACEMA)と国立伝染病研究所(NICD)は、この結果について「オミクロン株が過去の感染による免疫を回避する能力を持つという疫学的な証拠」を示すとする声明を出した。」と書かれている。オミクロンはしかし、感染による自然免疫を回避するだけでなく、ワクチンによる2度の接種や3度のブースターで得られる抗体をも回避する。イスラエルでは3度目のブースター接種をした2人の医師と、30代女性の3人がオミクロンに感染している。日本の空港で見つかったナイジェリアの外交官やペルーから入国した20代男性もいずれも2回のワクチン接種を終えていた。ペルーからの男性などはファイザー製ワクチンを9月と10月に接種しており、明らかに本来ならばワクチンによる抗体が有効な期間中に感染している。オミクロンはスパイク部分だけでデルタ株の2倍になる32の変異がある。自然感染の場合は、単に抗体を作り出すB細胞だけでなく、T細胞まで十分な刺激を受ける。このT細胞への刺激が再感染した場合に重症化を防ぐことにつながる。しかし、ワクチン接種の場合は、T細胞への刺激が十分でないだけでなく、スパイク部分のRBD部位に対する抗体は中和抗体として機能するが、NTD部位に対する抗体は、感染増強抗体となることが大阪大学の荒瀬尚教授などの研究で明らかになっている。自然感染の再感染の場合も、ワクチン接種後の感染も、等しく避けられない感染であるが、ワクチン接種後の感染はより感染しやすい可能性がある。自然感染後の再感染ではT細胞免疫により重症化が防がれている可能性がある。南アフリカで再感染が多いが、無症状や軽症だと報じられるのも、そのためだと考えられる。昨日のロイターは「情報BOX:南アで目立つ乳幼児のコロナ入院、オミクロン株と関係は」を報じている。「南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株の感染者が多い地域から集めたデータに基づくと、2歳未満の子どもの入院患者数が多く、オミクロン株は乳幼児に高いリスクをもたらすのではないかとの懸念が生じている。」とある。乳幼児では人に備わる自然免疫がまだ十分でなく、特にT細胞免疫の成熟度が低いために入院を要する状態になっている可能性がある。今日の東京新聞では、「ハワイでオミクロン株の市中感染確認」、「オミクロン株、数カ月で主流に 欧州、スペインで初の市中感染」などが報じられており、どの国もPCR検査や抗原検査を主に行なっており、遺伝子解析をしていなかっただけであるため、多くの国ですでに市中感染は起きていると思われる。今日のブルームバーグでは「NY州の新規感染者数が1月以来最多、多数の病院で収容限界に近づく」として、「米ニューヨーク州の新型コロナウイルスの新規感染者数は1万1300人と、1月以来最多を記録した。州内の病院数十カ所が収容能力の限界に近づいた。 新型コロナ感染による入院患者の総数は1カ月で1000人余り増加し、1日時点で3093人に達した。2日時点で空き病床の割合が10%以下の病院は、オールバニ・メディカルセンター病院やニューヨーク市のマウントサイナイ病院などを含む56カ所に上ったと州衛生当局が明らかにした。」と書かれている。欧米や日本のある北半球は今後気温が下がって行く。感染がこれから増加するのは自然の成り行きだろう。日本もわずかだが増加傾向が見られ始めている。オミクロンはデルタ以上に感染しやすいかも知れないが、現在までの皆アフリカを見る限りでは、デルタよりも重症化はしないのかも知れない。いずれにしろ、今後も更なる変異株は出続ける。今日のCNN「ドイツ、ワクチン未接種者に厳しい行動制限 接種義務化も視野」では、「メルケル首相らは数カ月後にワクチン接種を義務化する計画への支持も表明した。」とある。欧州連合EUのフォンデアライエン欧州委員長は一昨日、EU全体でワクチン接種の義務化を議論する必要があると述べている。デルタ型ではワクチンは感染も重症化も防げていない。にもかかわらず当局は執拗にワクチン接種を迫る。ワクチン接種後の有害事象や死亡はどの国も因果関係を一切認めようとしない。十分な治験もなく5~11歳へのワクチン接種まで行われている。免疫の原則が失われているだけでなく、医療の原則も失われてしまっている。早期発見、早期治療をがん検診では高々と謳いながら、この感染では、世界一律に初期治療は行わない。初期治療に有効な既存薬がいくつか研究で明らかにされても、無視されるだけである。あまりにも矛盾に満ちたこの世界のコロナ対策は、何を目指すのだろう。

