1980年代から飛行機とヘリコプターの長所を備えた航空機の開発が始まった。2000年頃から米国の海兵隊や空軍に導入される。V-22、通称オスプレイ(猛禽類のミサゴを意味する)である。今月13日、沖縄県名護市安部の海岸に米国海兵隊のオスプレイが墜落、大破した。空中給油訓練中であった。給油パイプとの接触が原因とされるが、大破したのは明らかにコントロール不能になったためである。防衛省のホームページには「MV-22オスプレイ 事故率について」書かれているが、「米国海兵隊」が算出したデータをそのまま使って、オスプレイの事故率は全機体平均より低いとする。しかし、沖縄タイムスによれば、米国海軍安全センターが公表した「海兵隊航空機アフガニスタン事故報告書」で、2010~12年米国会計年度にアフガニスタンに配備した航空機12機種のうち、ヘリ機能を持つ6機種のなかで、オスプレイの運用率は1.02%と極めて低く、クラスA~Dの事故の割合は、全12機種平均の約41倍と突出している。米国国防研究所の元主任分析官でオスプレイの専門家であるレックス・リボロ氏へのインタビューを行っており、同氏は「現地でのオスプレイの利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字だ。実戦で使い物にならなかったことを立証している」と述べている。10万飛行時間当たり、平時の事故は6件で、ベトナム戦争でのヘリコプターの事故は100件であったが、分析官であった1992年から2006年では1105件と言う「驚異的な」件数であったと言う。13日には墜落機と同じ僚機が普天間飛行場で胴体着陸もしている。米国空軍の横田基地にはオスプレイ10機が配備され、普天間基地に24機が配備されている。自衛隊も17機を3600億円で購入し、佐賀空港に配備しようとしている。現政権は秘密保護法や集団的自衛権の閣議決定、教育への国家主義の導入など、戦前への回帰を目指し、なりふり構わない。しかし、軍事・外交に詳しい評論家の田岡俊次氏によれば、「タカ派の平和ボケが一番危険」だと言う。以前は「護憲派の平和ボケ」と言われた。日本が追従する米国は中国を敵視しているわけではない。尖閣諸島についても介入しようとはしない。中国や北朝鮮を危険視することで軍備を拡大する口実にしているが、現実味のない認識でしかない。田岡氏は自衛隊の元高官の知識の無さに呆れたと言う。衛星を使って、北朝鮮のミサイルが地下基地から搬出されたところを攻撃すればいいと言う。衛星は時速26000Kmと言う猛スピードで動いており、地上の1点はわずか2分で通り過ぎる。米国の日本駐留は日本を守るためではなく、あくまでも米国の国益を守るためである。尖閣諸島も東京から静岡ほどしか離れていない台湾を考慮して、350機の航空機を配備している中国にすでに制空権を抑えられていると言う。いくら尖閣諸島のための艦船を増やしても意味がないとされる。田岡氏は「安全保障の要諦は敵を減らし、敵をつくらない事」だと言う。


震災後も毎年鮭が遡上する甲子川