釜石の桜はどこもほぼ満開で、一部は風で花びらが舞うところも出て来た。庭の鉢植えの花たちも冬の間はひっそりと影を潜めていたが、この時期になると新芽を出したり、枝に若葉が出始めて来たりしている。2年前の春、ある園芸店で「紅華桜」と書かれた鉢植えの桜に惹かれて、買ってみることにしたが、お店の人から、この木はダメかも知れません、と言われた。半額でとりあえず譲ってもらったが、結局、その年も枝には新しい葉も出ず、昨年も全く変わらなかった。やはりこの木は枯れたのだろうと、諦めたが、捨てないでそのまま放置していた。昨日の朝、ふと庭木を見ていると、この「紅華桜」の枝に緑の葉が育って来ていた。それを見つけた時には感激してしまった。すっかり諦めていたからだ。この「紅華桜」に限らず、他の山野草などでもダメかと思っていたもの、諦めていたものが春になるとちゃんと芽を出してくれたりする。植物の生命力には感心させられる。鉢植えなので、冬には土も凍っていることが多いだろう。庭に霜柱が見られる間は、水をやることも出来ない。朝の気温が3度以上になって来ると、雨が降ると嬉しくさえなって来る。先日は少し遅くなったが、庭の花木に肥料を少し施しておいた。住田町の敦盛草の保護指導をされておられる方が勧めてくれた肥料だ。何年か前から蓮も育てるようになったが、その蓮には煮干しが栄養になることを初めて知った。実際、煮干しを幾つか蓮の鉢の中に入れておくと、去年は2000年前の過去から蘇った大賀蓮が初めて花を開いてくれた。東北に来てから、毎年、この時期から秋の終わりまでは花木や山野草で季節を楽しませてもらっている。
枝垂れ桜も染井吉野に少し遅れて咲いて来た