犬は現在のところ1万5000年前頃に人とともに生活の中に溶け込んだと考えられている。いわゆる家犬化した時期とされる。家犬はタイリクオオカミから進化した。その最初は東アジアで現在の犬が生まれたとされる。かって人は野獣を狩って生活をしていたが、弓の発明とともに猟犬の必要性が生じ、それが家犬への発端となったのではないかと言われる。一般に動物が進化する時、餌が十分に摂れるようになると小型化する。従って犬も家犬になるとオオカミよりも小型化が進み、躯幹も頭も犬はオオカミよりも小さくなった。1万年以上に渡って、犬は人に馴化して来たわけだが、オオカミも犬も特に生後のわずか数周がその個体の社会性に大きく影響すると言われる。従って最初はオオカミの生まれて間も無いものを人が慣らして行ったと思われるが、それでもオオカミの馴化は難しいようだ。何よりも攻撃性が長く残ってしまう。家犬は可愛いさもあって、さらに人工的に小型化され、純粋種がミックスまでされて売られている。元々の犬種自体が人によって作出されたものではあるが。人間に飼われて、無残に捨てられたり、虐待されたりする犬たちもいる。しかし、犬はとても人の心を癒してくれる。人への癒しは医学的にも研究されている。人間の体の機能は神経と内分泌、いわゆるホルモンの二通りで調節されている。神経にはさらに意思によって制御される神経と制御されない神経があり、体の基本的な調整をするのは後者で、自律神経と呼ばれている。それには交感神経と副交感神経の2種類がある。人が過度にストレスに浸されと交感神経が働き、体調を悪くする。逆に穏やかな気分でいると副交感神経が体をリラックスさせる。犬に触れたり、一緒に遊んだりすると、実験的に副交感神経が優位になることが明らかにされている。また内分泌の面でも脳下垂体後葉と言うところから分泌されるオキシトシンと言う一種のホルモンがやはり犬に触れるとたくさん分泌され、人の心を癒してくれ、ストレスも軽減される。特に犬の目を見ながら犬に触れるとより多くそのオキシトシンが分泌される。犬は傷ついた心や喪失感に打ちひしがれた心なども癒し、穏やかな気持ちにさせてくれる。我が家の犬もいつもそうした癒しを与えて来てくれた。


我が家のベルジアン・タービュレン