今日は大陸からの寒気のせいで、最高気温は2度までしか上がらなかった。明日の朝は-5度の予想だ。我が家の庭ではようやく椿が咲き始めた。職場近辺の山では年末には藪椿が咲いていたが。今朝、庭を見ると福寿草の蕾が開きかけて来ていた。今冬は例年よりも暖かいので、福寿草も例年より早く咲いて来た。蝋梅の花は二つほど蕾を残して、もう散ってしまった。 日本はこれまで経済大国だと言われて来た。しかし、それほどの豊かさを実感することは出来ない。家電品や自動車はあるが、住宅はかって「ウサギ小屋」と言われた頃と何も変わらない。近年では経済格差も拡大し、将来の年金も保証が危ぶまれている。IMFによる2015年10月時点の推計では、国や地方自治体、社会保障基金を含めたいわゆる「政府総債務残高」は2015年末で1229兆円で、国だけの債務だと1044兆円だと財務省が発表している。つまり子どもや高齢者を含めた総人口で割ると、一人当たり823万円の借金を抱えていることになる。4人家族だとこの4倍である。2015年度の国債発行額は170兆241億円で、そのうち116兆2986億円は過去に発行した国債の返済のためだ。2015年の税収は54兆5250億円しかない。予算は100兆円である。単純化して、家計に例えれば、月54万円の収入の人が116万円の返済をその月にしなければならない。100万円の生活費のある家計を維持するために170万円の借金をすると言うことになる。全くの自転車操業であり、こうした借金で膨らませた「豊かさ」でしかない。経済は生産と消費、言い換えれば供給と需要が基本だ。生産量が消費より多くなれば、物価は下がりデフレとなる。逆に生産量よりも消費が多くなれば、物価は上がりインフレとなる。インフレを抑えるために中央銀行は金利を上げる。デフレでは金利を下げる方向に動く。この金利は政府の借金である国債の金利にも影響する。政府にとって金利は低い方が好ましい。借金の金利が低くなるからだ。すなわち長いデフレは長い低い金利を意味し、借金の利払いを少しでも少なく出来る。官庁の中の官庁と言われたかっての大蔵省、現在の財務省は長引くデフレを歓迎する。そのためには消費は活発であってはならない。消費を活発にしないためには、勤労者の所得は抑える必要がある。基本的にこうした国家の財政事情は他の先進国でも同じである。すべての先進国で金利は長く低くされて来た。つまりデフレが長引いて来た。インフレで金利が高くなったのは発展途上国や新興国においてである。単純に言えば、先進国では国がお金を印刷して、社会につぎ込むことで経済的繁栄を維持して来た。物を生産して、それが大いに売れることで、従業員の賃金も上がり、更に消費が活発になると言う本来の景気の良い循環によって支えられた繁栄ではない。しかも、そのお金を印刷した代償にむしろデフレを演出せざるを得ないのだ。金利が上がれば借金は更に雪ダルマ式に増えて行く。国の借金に対する金利は1秒で120万円、1時間で36億円とも言われる。こうした借金まみれで、実体経済を考えない、長い低金利状態はいつまでもは続かない。いずれどこかで、必ず行き詰まるだろう。その時、国民の生活はまさに悲惨なものになる。今はただその到来を先延ばししているだけである。


庭の椿