今朝は曇り空で、わずかに小雨が落ちて来た。午前中には時々日を射すようになったが、西の空は雲で暗くなっていた。昼休みには少し前まで青空が見えていたかと思ったら、あっと言う間に空が雪雲に覆われ、雪が降った。しかし、それも短時間にさっと降ったかと思うと、さっと降り止み、また青空に変わった。降った雪も落ちるとともに融けてしまった。とても目まぐるしい変わり様だった。午後は比較的大きく青空が広がった。職場の隣の薬師公園入口では山茶花がたくさん咲き始めている。 12月9日、内閣府は7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値を発表した。物価変動を除く実質で前期比0.3%増、このペースが1年続くと仮定した年率換算で1.1%増で、速報値の年率1.9%増から下方へ修正された。設備投資は速報値の前期比0.2%増から横ばいに下方修正され、公共投資は速報値と同じ6.5%増であった。財務省から出ている法人企業統計を見ると、売上高は2010年、2011年と比べると毎期ともに落ち込んでおり、落ち込んでいた2012年と比べても売上げは伸びていない。にもかかわらず、企業の経常利益は前年同期と比べると増えている。円安で原材料費が圧迫して来てはいるが。アベノミックスは公共投資により建設業を潤してはいるが、全産業で見るとその効果は見られない。一番の問題は企業の設備投資が伸びていないことだ。そして企業が設備投資を行なわないのは売上げが伸びないからでもある。経済は循環するものであり、その循環を止めているので、経済が好転するわけがない。厚生労働省の賃金構造基本統計調査を見ると、従業員10人以上の企業や役所の一般労働者(フルタイム労働者)の所得は1997年をピークに以後下降を続けている。しかも、パートタイムを含む非正規雇用は年々増加しているのだ。このことは就労者の所得が全体として減少していることを表す。所得が減れば、当然消費は抑制される。安倍首相は企業に就労者の給与を上げるよう要請したが、企業はそんなもので素直に従うわけがない。米国流の利潤優先の発想が企業に蔓延して以来、就労者を人と看做さず、いつでも切り捨てられる設備と同等に扱うようになった。これにより企業は確かに一時的には利潤を得られる。しかし、この利潤は設備投資や給与へ向けられず、溜め込まれてしまっている。このためお金が循環しなくなってしまった。流れがせき止められてしまったのだ。溜め込まれた利潤の一部は株にも向けられ、アベノミックスの一時的株高を支えることにもなった。日本銀行はインフレの目標を2%に設定したが、物価も当然思うように上がって来ない。消費が落ち込んでいれば物価は上がりようがない。高度経済成長の時期のように、就労者の所得が増加し、購買意欲が膨らみ、消費が活発になって初めて物価は上昇する。資本主義では適度なインフレ下で経済は成長する。だからと言って、インフレ目標値を設定すればそれが可能となるほど単純ではない。経済の基本はあくまで需要と供給の関係だ。需要の根源を抑えられれば、経済が成り立たないのは当たり前のことだ。にもかかわらず、現実はその根源を断っているのだ。就労者の所得が増えなければ、いくら企業利潤が増えても経済全体は活性しない。高度経済成長期と大きく変わったのはある種の企業倫理だろう。人を重視することから軽視することに変わってしまった。ここに最大の問題が隠れている。米国はその解決法として金融経済と言うバクチ経済を創り出した。首相は選挙で「日本を取り戻す」と書かれたポスターを全国に流した。もう一度企業は高度経済成長期の企業倫理を取り戻すことが出来るかどうか。日本経済の行く末はそこにかかっているのかも知れない。
雪が降り止んだあとの西の空

同じときの東の空

薬師公園入口の山茶花