釜石は三陸のリアス式海岸の一つで、沖合を暖流と寒流が流れるおかげで魚種が豊富で新鮮なものを口にすることが出来る。釜石へやって来るまでは毛ガニや鮭は北海道特産だと思っていた。それだけに甲子川を遡上する鮭たちの姿を見て感動した。盛岡の市街地を流れる中津川ですら北上川を200Km以上遡上した上で遡って来る。釜石では12月~3月の季節は毛ガニ漁の季節となる。昨日は家人が匠の方の奥さんにお願いしていたその毛ガニが届けられた。まだ活きていて動く12杯の毛ガニを市価より安く入手していただいた。昨年は職場の匠の方に魚市場の毛ガニの競りにも連れて行っていただいた。同じ三陸でも毛ガニは釜石が一番多く水揚げされるようで、宮古などは以前ほど水揚げされなくなったという。北海道はタラバガニと花咲ガニも採れるがタラバガニなどはかなりの部分がロシアからの輸入に頼っているようだ。そのロシアが2年ほど前から資源保護のため輸出を制限した。花咲ガニの方はほとんど根室近辺でしか獲れないのでどうしても数は限られて来る。本来がタラバガニ科のカニなので味もタラバガニに似ている。北海道に住んでいたので当然タラバガ二も花咲ガニも何度か食べた。毛ガニは会食のたびに出されて北海道を離れる少し前にはちょっとうんざりすることもあった。それでもカニ味噌を含めこの三種類ではやはり毛ガニの味が一番好きだ。タラバガニや花咲ガニは毛ガニに比べ大型だけあって味も少し大味になっている。ただタラバガニや花咲ガニは分類上はカニというよりヤドカリに分類されている。毛ガニにはやはり微妙な旨味がある。北海道から愛知県に移ると毛ガニを口にすることはめったになく、口にしてもまず冷凍物になる。かえって子供の頃四国で食べていたワタリガニの方が懐かしさもあってこちらの方に触手が動いた。やはりたとえ毛ガニであっても新鮮さが損なわれてしまった冷凍毛ガニはカニ味噌も味が悪くなる。同じ冷凍物であるなら元々大味であるタラバガニの方がいいと思える。微妙な美味さをもつものほど新鮮さが大事だと思う。5年ほど愛知県にいて毛ガニを口にすることが少なかったため釜石で新鮮な毛ガニを口にできるとあらためて毛ガニの美味さに感動した。ズワイガニも食べたことがあるが金沢から来られている方の話ではやはり本場でのズワイガニの味は格別だと言われていた。自然から獲れるものは何にせよ新鮮さが味の決め手のようだ。そのうちまだ漁期が続くウニも家人が頼んでいるそうなので届けられるのが楽しみだ。釜石は何もない場所ではなく豊かな場所であることに地元の人が気付いていない。

届けられた12杯の毛ガニ

早速茹で上げられた毛ガニ

届けられた12杯の毛ガニ

早速茹で上げられた毛ガニ