先日夕方の帰路、283号線を遠野方向へ走っているとT字の交差点で信号が赤になった。すると横からパトカーがクラクションを激しく鳴らした後、サイレンを響かせて走り出した。前車に続いてそのまま赤になった交差点に入って走り過ぎた小型車を捕まえたのだ。ここのところ路面は悪く、急制動をすると危険でもある。このちょっとした違反でも平気で混雑の中を車を止めてしまう。状況を考慮せずただ違反したことだけをさも公務執行中であるかのように大層にパトカーを走らせる。交通規則は混雑や事故を防ぐためのものであるはずが本末転倒している。釜石はいいところだがいつも交通警察のあり方には疑問をもつ。ところで、この1週間ほどは例年より寒い日が続き雪もよく降った。そのせいか晴れた日の空はかえって真っ青でじっと見ていると吸い込まれそうな青さだった。北海道では-30度近くになっているようだ。冬場になると落葉樹の多い東北は木々の葉が落ちてしまっているので野鳥が見やすくなる。シジュウカラはいつもの声を相変わらず聞かせてくれるし、夕方には庭のすぐ外の木からツグミの声が決まって聞こえて来る。先日雪が降った翌日の晴れた日などは偶然家の勝手口のところでほんとうに手の届く距離にジョウビタキの雄が止まり、一瞬互いに顔を見合わせてしまった。じっと見つめて飛び去ろうとしないのでこちらが寒くて戸を開けて家に入ったが結局飛び去っては行かなかった。ジョウビタキは雌雄で色が違っていて雌の淡い茶褐色に羽に小さく白の斑点が付く姿も優しい感じで、雄は顔と身体の上半分が黒く、頭とやはり羽に小さな白の斑点があり、お腹は茶色で雄らしい姿だがちょこっと止まった姿は実に愛らしい。雌雄ともに身体は雀くらいの大きさだが羽毛が雀より密で雌などはベルベットのような感触さえ受ける。以前はこうして鳥や花に目を向けることなど考えられなかった。きっかけはやはり写真だろう。他人の撮った花や野鳥の写真を見てから花や野鳥の写真を撮るようになり、花や野鳥に目を向けるようになった。写真も最初は風景だけだったのだが。以前いた愛知県はそういう意味では面白いところで地理的にも日本のちょうど中間になるせいで北国と南国の両方の花や野鳥が混在していた。そのためかそれらの写真を撮る人も多かった。さすがに岩手は完全な北国であるため南国の植物や鳥を見かけることはない。ただ冬の渡り鳥は逆にたくさん見られる。しかし遠野のいつも白鳥が集まってくる早瀬川と猿ヶ石川の合流部は今年から餌をやってはいけないことになったそうで、白鳥が来なくなっている。鳥インフルエンザのための処置だそうだ。鴨類をはじめ白鳥などの比較的大型の冬の渡り鳥はどうしても流れのないところを好むので釜石のように池や湖がないところではそれらの鳥を見ることは少ない。たまにマガモや白鳥が甲子川の流れの緩やかなところで休んでいるのを見るくらいだ。釜石の北に位置する鵜住居川は蛇行して流れが緩やかになった海岸付近にたくさん渡り鳥がやって来るが堤からの距離があってせいぜい双眼鏡で観察することぐらいしかできない。内陸には池や湖があり、そちらは宮城県栗原市の伊豆沼に代表されるように多くの水鳥が見られる。明け方一斉に水鳥たちが餌を求めて飛び立つ姿は多くの人を惹き付けている。近ければ実際行ってみたいところなのだが。そのうち天気のいい休日に内陸の神社を見たいと思っているので時間があればせめて北上近くの白鳥が飛来する池にも行ってみたい。

ジョウビタキの雄 尻尾を小刻みに振って周囲を警戒した後地面に降りて餌を探していた