今冬は釜石へ来て三度目の冬だが前二回の冬よりすっきり晴れ渡った青空の広がる日が少ない。これまでは釜石の冬のイメージは寒いが真っ青な空が広がった冬であった。夜も満天の星が見えた。この冬はすぐに融けてしまうが雪がよく降る。それでも釜石のような地方にいると夜は光が少ないため星がよく見える。四国や群馬、静岡、北海道などでも東京や大阪などの大都会と違い星はよく見えたが周囲の山や建物に遮られることなく一番星がたくさん見えたのはやはり北海道だった。釜石も川や海や山など豊かな自然に溢れ、そうした環境の中で星を見ていると広大な宇宙のことを考えてしまうことがある。宇宙全体から見れば地球も人も何とちっぽけな存在なのだろうと思ってしまう。宇宙の果てから137億年前に飛び出した光を今見ているのだ。その間にその宇宙の果てはとっくに1100倍も広がってしまっている。夏の夜空でよく見える天の川にしてもこの地球が属する銀河系を銀河系の端の方から見ている姿に過ぎないという。そもそも銀河系には太陽と同じく自ら光を放つ恒星が3000億個もある。そしてその銀河系と同じようなものが宇宙には数千億個もあると言われている。光は1秒間に地球を7周半回るがその光の速さで行っても地球から銀河の中心に行くのに3万年かかる。銀河の中心には超巨大な重力によって光さえ吸収してしまうブラックホールがある。その銀河の中心の回りを太陽系が1周するのに2億5千万年かけて回っており、太陽系は誕生してからすでにそれを20周しているらしい。銀河系自体もまた宇宙を回っている。宇宙は膨張を続けているが膨張しきると一気に縮小し消滅する。そしてまた新たに生成される。これを繰り返して現在の宇宙は50回目に生成された宇宙だという。あまりにもスケールの大きい宇宙のこうしたことを考えると地球上の出来事が何とちっぽけなことかと思えるし、自分の存在も超ミクロの存在に思えて来る。と同時にこれだけ広く無数にある星々の中にはきっと地球と同じ条件の星があるに違いないと思えて来る。そうすれば当然生命体もいるはずだ。たまには星空を見ながらこうして宇宙のことを考えることで頭の中をクリーンにするため再フォーマットするのもいいかも知れない。

広がり続ける宇宙

広がり続ける宇宙