釜石は海と山が近くそれぞれが豊かなため新鮮な状態で幸を口にすることができる。ただ野菜は全くの無農薬というわけには行かない。手作り野菜ですら病害虫駆除のためなにがしかの農薬は使わざるを得ない。それでも都会地に比べれば食品面ではずっと恵まれた環境と言える。本年5月アメリカ環境医学会は遺伝子組み換え作物の使用を禁止するよう勧告した。遺伝子組み換え作物を使って多数の動物実験を行った結果、不妊症、免疫不全、老化促進、肝臓、腎臓、脾臓、胃腸器官におけるさまざまな分泌不全等、その毒性が認められたからだ。米国は遺伝子組み換えに世界でも最も積極的な国であるばかりでなく、その安全性の確認に対しても最も甘い国である。安全性を確認するためのテストを政府機関はしなくていいとされ、「遺伝子組み換え作物は使っていません」という表示をすることさえも禁じている。 こうして作出された食品の最大の輸入国は日本なのだ。その日本では全重量の5%以上が使われてなければ表示義務はない。食料自給率の高い欧州での基準は0.9%以上なのだが。現在のような円高の状況下では輸入企業には有利であり、かつ、国内のデフレ状況であればコンビニ弁当などは低価格競争でますます輸入食品に頼り、遺伝子組み換え食品の輸入は加速されるだろう。食生活面でも従って安全性の格差が今後顕著になると思われる。豊かな人ほど高額だが安全な食料が手に入り、貧しい者は安い安全性に疑いのあるものを食べざるを得なくなる。まるで荒廃した未来を描いた映画のようなことが現実となってきている。いつものことながら最悪なのはマスコミがこうしたことを一切報じないことだ。現在のマスコミはかってのマスコミとは異なりスポンサーが嫌いそうな内容は事前に自粛してカットしてしまう。そこには報道機関の使命などというものは存在しない。

オークランド オランダ産の透かし百合と鉄砲百合を交配したもの

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