お盆が終わったが今年初めて釜石の地域で行われた盆踊りなるものを見た。にぎやかな音が聞こえて来たのでつい出向いてみた。しかし正直がっかりした。愛知県の岡崎市で見た盆踊りの方がよほど盆踊りの雰囲気が出ていた。郷土の郷愁を誘うものがあった。釜石の2カ所の盆踊りを見させてもらったが人もまばらだが浴衣姿が少なく、踊り手も勢いがない。釜石よいさの踊りでも感じたがどうも釜石の踊りには中途半端さを感じてしまう。どうせやるならすべて一生懸命に取り組むべきだし、創意工夫もしなければ特に釜石よいさのような伝統のない祭りはマンネリ化して参加者にも積極性がなくなって見る側につまらなさを感じさせるだろう。盆踊りもただ櫓を建てて囃子を付ければいいといった体でそもそも踊りになっていない。人口34万の岡崎市のような既に田舎ではなくなった都市部の方がより田舎なるものへの郷愁が強いのか盆踊りらしい盆踊りを見ることが出来た。先日の遠野の舟っこ流しにしても雰囲気のあるお盆の行事として見ることが出来た。釜石は田舎であるのに製鉄所が入って来たため田舎を忘れてしまい、田舎の良さを生かしきれなくなっているように見える。秋の虎舞だけがそれでも釜石らしさを味合わせてくれる。そこには伝統が感じられるからだ。北海道にいた頃家族が札幌のよさこいに出場したが札幌のように長い歴史と伝統のない街で町おこしで始められた踊りは若者の創意と工夫を取り入れ、積極的な姿勢と相まって、素晴らしい踊りが出来上がった。伝統を重んじた祭りと伝統がなければおざなりではなく参加者の創意工夫と熱意で新たな伝統を作り出すか、いずれかだろう。ただ形だけ夏の祭りを作っても所詮マンネリ化は時間の問題となるだけだろう。そうなれば見るものをがっかりさせるだけだ。

野辺にはもうススキの穂がそよぎ始めた