台風9号で西日本では犠牲者出ている。釜石も立秋が過ぎて梅雨明けが宣言されないまま天候不順が続いている。夏らしい夏がないままお盆を迎えようとしている。この天候のせいで今年は野菜の生育も悪いようだ。日照時間が不足するので植物の生育には当然悪影響を及ぼす。と言ってもさすがに山の野生の植物は元気そのもので青々とした葉を見せて、成長を続けている。その木々には雨の中でも小鳥たちがさえずり、蝉たちも残った夏の最後を鳴き続けている。釜石は甲子川沿いに展開する市街地とは趣を異にして川の南北に迫る山々には大自然が息づいている。この対照性が釜石の文化的な面でも県内他地域と比べてアンバランスな側面を見せているように思われる。鉄が失われてみると釜石は本来漁業の街であったことが思い出させられるが、その漁業さえもかって程の勢いはない。捕鯨や遠洋漁業の衰退が大きく影響している。しかし元来の釜石は何と言ってもやはり漁業の伝統が中心にあり、釜石の現在も継続する文化的な伝統と言えば漁業に根ざしたものしかないのではないかと思われる。今後の釜石の再生のためには文化としてはもはや鉄にこだわらず、もっと漁業の伝統を重視すべきだと思う。先日の釜石よいさを見ても中途半端さは否めない。秋の祭りの虎舞こそが釜石らしいと感じられる。市の年間のイベントも分散し過ぎてかえって中途半端だ。秋の祭りに集中してその中でさらに各地区の伝統芸能にスポットを当てて近年以上に盛り上げるべきだと思う。どうも釜石は岩手の他地域に比べて中途半端な街に見えてしまう。これだけ自然に恵まれているにもかかわらずだ。もっと自然や文化の地元の資源を大切にする必要がある。あまりにも製鉄所の残映に捕われ過ぎているように思われる。それが市の政策にも大きく影響しているように思える。他力依存を辞めるべきだ。自力での活性化を考える姿勢が今後の釜石にとって重要だと思う。

百日紅 禊萩(みそはぎ)科に属し夾竹桃とともに夏を代表する花で他に白、紫の色がある

百日紅 禊萩(みそはぎ)科に属し夾竹桃とともに夏を代表する花で他に白、紫の色がある