社風をよくする方法は次のとおり。
- 挨拶・声掛けを毎日する。
- ネガティブフェイスを強化する言葉が出たら注意する。
- ネガティブフェイスが減った辺りからポジティブフィードバックを取り入れる。
「ポジティブ・フェイス」「ネガティブ・フェイス」という言葉は、ブラウンとレビンソンが提案した「ポライトネス理論」の言葉である。
フェイスというと「顔」のことだと思ってしまうけど、この場合のフェイスは「面子(メンツ)」の意味かな。
「自分はこう扱われるべき」というシグナルの意味と解してもらいたい。
ポジティブフェイス(前向きな面子)は、他者から好かれたい、賞賛されたい、認められたい、という欲求のことだ。
このポジティブフェイスは他者から無視されると傷ついてしまう。
なので、相手のポジティブフェイスを配慮するなら次のような接し方が良い。
■挨拶・声掛け
例:おはよう!最近どう?
たったこれだけでも、「私はあなたの存在を気にかけています」というメッセージになる。
多少ネガティブフェイスが強そうな相手でも、挨拶と声掛けに関しては社風改善につながるのでどんどんやったら良い。
よっぽどネガティブフェイスの強い人でもない限り、反発されることは無いと思う。
■ポジティブ・フィードバック
例:(Aさんの行動を見て)お、Aさんいいところに気づいたねえ!
ここではポジティブ・フィードバックと書いたけど、一般的には「褒める」である。
「褒める」にはご褒美(馬の鼻先にニンジン)の意味もあるから、ここではポジティブ・フィードバックとしている。
ポジティブ・フィードバックに関しては、挨拶・声掛けと違い、人となりを理解してから行ったら良いだろう。
■タメ言葉・冗談
例:つうか何言ってんだよおめえは~
タメ言葉や冗談は、俺とお前は気を使わなくて済む兄弟みたいなものだよなというメッセージ性がある。
お笑い芸人などがよくやっているボケとつっこみみたいなものだ。
でも、これは学生時代の友人とか、本当に親しい人にしか許されないだろうね。
社会人の場合、たとえ後輩であっても、相手を傷つける可能性があるから注意が必要だ。
ネガティブフェイス(後ろ向きな面子)は、他者と関わりたくない、放っておいてくれというシグナルである。
そうすることで自分の自尊心を保っていると言える。
日本の会社の場合、社内はネガティブフェイスが中心のような気がする。
次のような接し方がマナーとなっている。
(事務的な話し方) 例:ここにお名前を記載してください。
(念慮がちに聞く) 例:もしかしたら私の勘違いかもしれませんが…
(謝る) 例:たいへん申し訳ございませんが…
(受動態) 例:規則でそう決められています。
だいたい察しがつくと思うけど、活力ある会社はポジティブフェイスが強く、暗く業績の悪い会社はネガティブフェイスが優勢である。
逆に言えば、ポジティブフェイスを増やせば、社内が明るくなり、業績向上にもつながるかもしれない。
では、どうやってポジティブフェイスを増やしたら良いかと言ったら、次の戦略がよい。
- 挨拶・声掛けを毎日する。
- ネガティブフェイスを強化する言葉が出たら注意する。
- ネガティブフェイスが減った辺りからポジティブフィードバックを取り入れる。
このうち2.については次のことをする。
■尋問はダメ
尋問とは口頭で問いただすことだけど、次のような言葉が出たら、周りが注意する必要がある。
例:なんでそんなことをしたの!?
例:理由はなんなの?
■蔑む言葉はダメ
新人などに対して、無自覚のうちに次のような言葉を使ってしまうことがあるけど、これらを使う人を見かけたら注意した方がよい。
例:こんなこともできないの?
例:こんなことも知らないの?
■会議で使っちゃダメな言葉
多くの会議はネガティブフェイスの集まりみたいになっているけど、それは上司が次のような言葉を使うからだと思う。
このような言葉が出たら、誰かが注意する仕組みが必要である。
例:だから何?
例:今、その話は必要ない!
例:おい、話が横道に逸れているぞ!
■報告や相談を妨げる
社内では同僚同士の日常会話の中にもネガティブフェイスを強化する言葉にあふれている。
次のような言葉は無自覚に使ってしまうので、研修などでしっかりと「使っちゃダメ」と教える必要がある。
例:そんなこと気にしているの?
例:考えすぎだよ