売れない時って誰だって自信を失ってしまうよね。

 

オードリー若林の話だけど、彼はまだ売れていない二十代のころ、暇な状態になるとこの「ネガティブモンスター」が現れたと言う。
 
そこで彼が考えた対策は「没頭」することだった。
 
ゆったりとした時間はかえってやつらに付け入る隙を与える。
 
何かに没頭して時間を圧縮して付け入る隙を与えないのだ。
 
ぼくは東京に帰ってから没頭ノートというものを作った。
 
ネガティブモンスターに捕まりそうになった時のために、没頭できるものを用意しておくのだ。
 
ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。
 
オードリー若林の「ポジティブではない没頭だ!」の言葉はすごく心に響く。
 
たぶん、体験的に納得感があるからだろう。
 
でも、彼のような「没頭力」はどうやって身に着けられるのだろう。
 

■没頭とは何か?

 

没頭とは、辞書的には「他の事をかえりみず、一つの事だけに熱中すること(大辞林)」である。

 

でも、なんで熱中できるのだろう。

 

たぶん「今やっていること自体が喜び」なんだろうね。

この3つのうち「没頭」についてオードリー若林は次のように語っている。

 

そんな時(ネガティブモンスターが現れた時)は自分と思考を繋ぐクラッチを外して趣味や家事に没頭してみたり、それを何千回と繰り返すうちに癖になって、なんとなくネガティブといい付き合いができるようになる。

 

要するに何も考えずに物事を何千回と繰り返しているうちにネガティブに惑わされなくなった、ってことだ。

 

うーん、没頭の力、恐るべしだ。

 

ところで「没頭」とは科学的に見て、どういう状態なのか?

 

心理学者マーティン・セリグマン氏は、人が幸福を感じるための要素は「没頭」「快楽」「意義」と言った。
 

ジェーン・ナカムラとチクセントミハイは、「フロー体験」という言葉で「没頭」の構成要素を6つ挙げている。

  1. 専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中
  2. 自己認識感覚の低下
  3. 活動と意識の融合
  4. 状況や活動を自分で制御している感覚
  5. 時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更
  6. 活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない

まさにオードリー若林の言葉どおりだ。

 

ネガティブな状態になったら、とりあえず何かに没頭する。


そうすれば、それ以上ネガティブにならずに済む、そういうことだろう。


じゃあ意義の無いことでも没頭すればいいのか?って疑問が湧く。

 

もちろん、その行為に何らかの意義があれば、それに越したことはない。

 

でも、没頭と意義は必ずしも一致してなくても良いようだ。


少なくとも若林の言葉からは、そう受け取れる。

 

どうやら、意義の無いことでも没頭すればネガティブの状態から離れることができるのである。

 

そういえば「一人山の中でひたすら念仏を唱える修行僧ってなぜそんなことをするのか?」ってずっと疑問だったけど、「没頭」を知ると、何となく理解ができてくる。

 

意義があろうとなかろうと、「没頭」することで得られるものはあるってことだ。