タイトルから少し地味な印象を持っていて全くノーマークでしたが、たまたま今回Amazonプライムで鑑賞して、想定以上に面白かったし、もっと早く観とけばよかったと思いました。


舞台は1960年代のアメリカ ノースカロライナ州。家族に捨てられ、湿地帯で一人生きていく女性カイアの壮絶な人生。

湿地帯の女と呼ばれ、社会からも好奇な目で見られ、孤独な中でも、強く逞しく自然と共生していく姿を描いています。


湿地で見つかる地元御曹司の若者の遺体の殺人事件の容疑者としてカイアは警察に勾留され、弁護士にこれまでの歩んできた人生を語る形式でストーリーが進んでいきます。


手を差し伸べる人たちに心を許しながら、裏切られたり、騙されたり、そんな中でも彼女を支えてくれる心優しい人たちの存在が世の中捨てたもんじゃないなという気持ちにさせてくれます。

カイアは社会と距離をおきながら、自然界の中で生き抜いていくしたたかさやインテリジェンスを身に付けて逞しく育っていきます。


役者は皆少し地味目ですが、かえって田舎町のリアリティを感じました。

ミステリーとしても楽しめ、純愛要素もあり、中々優れたエンターテインメント作品でした。


自然界でも、人間界でも強かに生き抜く処世術を垣間見させてもらいました。