面白そうだなと思ってちくま文庫の本を手に取って読んでみた。

英語すら満足に話すことが出来ない自分には20カ国の言葉を操る人が信じられないが、結論としては、言語が好きで、コミュニケーションが好きでその好きなことを突き詰めたらそうなっただけなのであるが、その習得してやるんだという執念がすごい。

英語を操れるようになりたい気持ちがあるのにも関わらずずっと苦手意識があってマスター出来なかった理由は何か?

単純に大した努力もせずに流暢に話せるようになりたいと思ってただけなのであってそんな奴がマスターできるはずがないと妙に納得してしまった。

語学をマスターすることは、フルマラソンを完走するために毎日走り込みを行うのと同じように、日々積み重ねて続ける努力が必要なのである。そのトレーニングすらせずに話せるようになる訳がない。

私も過去に何度も習得したいとチャレンジしては挫折を繰り返してきた。
40代でTOEICに2回チャレンジして580点と600点に届かず挫折した。
Skype英会話はコミュニケーションとしては楽しく、英語で会話する気後れは無くなったが、やはりある程度しっかりした基礎知識が必要だと感じいつの間にかフェイドアウトした。

英字新聞にもトライした。
日本のニュースを英語で知ると普段何気なく使っている日本語が英語での表現の違いをとても面白く感じていた。

宮崎に移住してからは活字の英字新聞の宅配が無いので、もっぱらNHKワールドの日本語ニュースを通勤時に聞いている。

日本のニュースである程度内容を理解しているニュースはなんとなく英語でも理解出来るが、海外のニュースで特に政治の話題はほとんど理解できない。それでもたまにニュース内容が理解出来た時はこの上なく嬉しい。

今は毎日のストレッチ運動と同じような感覚でずっと同じ会話のフレーズと単語を忘れないように一日20分程度頭の体操として繰り返し続けている。憶えては忘れ、憶えたつもりでもすっかり忘れを繰り返している。

進歩している手ごたえはまるで感じられないが、変にクリアしなければいけない目標やノルマも無く、なんとなく今の範囲であればさほど苦も無く多少楽しみながらやれているので、いつかは出来ると諦めず、とりあえず続けられるところまではやってみようと思う。