『乾と巽 -ザバイカル戦記ー』(安彦義和氏作)乾の命運は? | 一松亭のブログ

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労働問題、社会問題、心に残る映画について書いています。

『乾と巽 -ザバイカル戦記ー』の9が出ました。今回は大波乱、あらたな悲劇が…。
個性的な登場人物が登場しては退場…残念!!乾の危機!大河ドラマじゃあありませんが”どうする?乾!”


 

コルチャークは今回は登場しません。次号はいよいよ?
そして今回は、この人物が登場しました。

 

ところでロシア軍のコサック兵が着ていることがある黒く丈の長いコートのような上着ですが、これについて説明します。
ロシア軍では、これを「チェルケスカ」と呼んでいました。もとはロシアのオリジナルではなく、コーカサスのジョージアで
着られていた「チョハ」が広くチェチェン、ダゲスタン等コーカサスで着用されるようになったところで、南下政策でコーカサスに侵攻したロシアがチェルケス人が着ている「チョハ」を見てチェルケスの服だと思い「チェルケスカ」と呼ぶようになりました。


「チョハ」の特徴は何といっても胸についている火縄銃の弾丸入れ「ガズィリ」で、闘いに明け暮れなければいけなかったコーカサスの諸民族の歴史を色濃く示しています。そしてその実用性の高さから、ロシア国内のコサックでも着用されるようになりました。ニコライ二世も皇太子といっしょに着用している写真が残っています。着用した姿が有名な人の一人は白軍のヴラーンゲリ将軍でしょう。

つくりを見てみると、「チョハ」には襟がありません。インナーとしてスタンドカラーのシャツである「ベシュメット」を着用しています。「チョハ」と「ベシュメット」は白と黒、黒と赤のように色違いのこともあれば、どちらも黒という場合もあります。同色の場合遠目に見るとそれぞれが別とわからないかもしれません。
この素敵なデザインからナウシカの服のモデルとして使われたりしています。最近はジョージアのティムラズ・レジャバ駐日臨時大使が公式の場で着用したり、先日上野でジョージア・フェスティバルが開催され大盛況だったり、ジョージアやチェチェンのダンスを習っている方も増えてきている等ジョージアやコーカサス関連のイベントを目にしますので、皆さんも目にすることが多くなるでしょう。コーカサスのダンスは大変すばらしいので是非皆さんも見てみてください。