このところ一つの時代を築いた、また多くの方にとって大切な思い出となっていたであろう方の訃報に寂しさを感じています。6月に美輪明宏さん、8月になり岸恵子さん・・・。
私にとって今年最も悲しかったのは1月に亡くなったアン・ソンギさんの訃報を聴いた時でした。
韓国の国民的俳優、アン・ソンギさんが今年の1月5日、亡くなられました。74歳でした。私と4つしか違わなかったのですね。
長年にわたり多彩や役柄を演じ、アンさんの映画で韓国映画のファンになった方も多いことでしょう。
私が初めてお姿を拝見したのは日曜のNHK「アジア映画劇場」で「鯨とり」を見た時でした。あのカクソリ節(乞食節)には度肝を抜かれ、一気にファンになりました。


以来多くの映画を見ました。大阪のコリア映画祭では一緒に写真をとらせてもらったことがあります。
突然押しかけたわがコリアキネマ倶楽部の面々にトップスターであるにもかかわらず気さくに対応してくれました。
様々な名シーンが目に浮かびます。「風吹く良き日」では初めてのディスコでプンムルで大盛り上がり、最後ボクシングのリングのうえでの打たれても打たれても立ち上がる姿に多くの観客は軍事政権下で闘っている自身の心情を重ねたことでしょう。
その他名作「トゥー・コップス」「ディープ・ブルー・ナイト」「チルスとマンス」等数え切れません。今のように多くのスターがいた時代でなく、一身に韓国映画界を背負って様々な役を演じてくださいました。やはり「鯨とり」の親分ミヌのようなひねたインテリが一番はまります。しばらく見ないなと思った頃見た「黒水仙」、最後の「誰も手を触れるな」は震えました。日本映画の小栗康平監督の「眠る男」にも出演しています。
なお、写真左はコリア映画祭でのアン・ソンギさんと私です。


まだまだこれから活躍していただきたかった、活躍できるご年齢でした。こころよりご冥福をお祈りいしてます。
日本では岩波書店より「アン・ソンギ 韓国「国民俳優」の肖像」という本も出版されています。
訃報といえば昨年11月、韓国の俳優、イ・スンジェさんが亡くなっています。(享年91歳)
現在も再放送で多くの方がTVで姿を見ることができます。今放送中ならBS日テレの「商道」ではパク・チュミン役、もう出番は終わっていますがBS12の「ホジュン 宮廷医官への道」ではホジュンの師ユ・ウィテ役でした。BS朝日の「王女の男」ではキム・ジョンソ役で、そろそろ出番が終わります。(写真はネットからお借りしました)


なお、1975年の映画「執念」ではホジュンの役を演じています。
多くのTVドラマに出演されているので、これからもよく姿を見ることができますね。
一方アン・ソンギさんはどうもTVドラマには出ていないようで、どこかでアン・ソンギ特集をやってくれるのを待つしかないでしょう。



















