三五

すっと来てついと流るるほたるかな

【季語】 ほたる(夏)

【読み】 すっときて ついとながるる ほたるかな

【意味】 すっと来て、ついと流れゆくほたる…

【作者】 
榎並舎羅(えなみしゃら) 江戸初期の俳人

【生没年】 不詳

【略歴】

  大坂出身。妻、娘と暮らす。芭蕉が大坂で最期の床に伏した時、介護・看護した。後に、中国、四国などを旅し、蕉風を広めた。

【他の句】  (注目度:☆>◎>○>◇)

 

 手も出さで机に向かう寒さかな ☆
 

 竹にふる音か一しほ春の雪 ◇
 

 秋かぜをにらみ付けるや達磨の眼
 

 ぬす人も酒がなるやら朧月
 

 心ばせ築紫の綿や秋の風