三四
夏山の大木倒す谺かな
【語句】 谺(こだま):やまびこ、山などで音や声が反響すること
【季語】 夏山
【読み】 なつやまの たいぼくたおす こだまかな
【意味】 夏の山に、大木を倒した音だろうか、こだまが聞こえる…
【作者】 内藤鳴雪(ないとうめいせつ)
江戸後期~大正期の俳人
【生没年】 一八四七年五月二九日~一九二六年二月二十日
(弘化四年四月十五日~大正十五年)
【略歴】
江戸出身。松山藩の武家に生まれ、江戸や松山などで育つ。藩に仕えた後、文部省に転じた。東京の松山出身者の寮の寮監となり、寮生の正岡子規から俳句を学んだ。
【他の句】
雀子や走りなれたる鬼瓦 ○
貰ひ来る茶碗の中の金魚かな ○
朝立や馬のかしらの天の川
我が声の吹き戻さるる野分かな